猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

言葉から、引き寄せる!~『「引き寄せ」に成功する人がやっている 小さな習慣』水谷友紀子

私たち人間は、外見的な面を見ていることしかできません。

が、実は引き寄せに成功する人々、人生を幸せに生きている人々、次から次へと成功を収めていくような人々は、ほかの人とはまったく思考の使い方が違います。

この「思考の使い方」こそが、あなたの人生を幸せなものにするか、そうでないものにしてしまうかの決定的な要因なのです。

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成功している人の心は、いつも忙しい

一言でいえば、外見上はどう見えようと、「成功している人の心はいつも忙しい」ということです。

このような人たちは、自分の思考を「能動的」に、いつも自分にとってできるだけ都合のいいように賢く上手に働かせています。

そして、そのほかの人々は、いつも外からの情報にただ受動的に反応し、外の出来事や自分の感情に翻弄され、ほとんど思考を能動的に使ってはいないのです。

 

自分の人生をもっと豊かに、もっと幸せに生きたいのなら、そしてもっと夢を実現していきたいのなら、すでに「そうなっている人」の真似をすることです。

特に人生を思い通りに生きている人たちの「ものの見方」「思考の使い方」を徹底的に盗んでみませんか?

そして、実際に一緒にやってみませんか?

これがほかのどんな方法よりも確実に成功していくと著者は言います。

「思い通りにならない人生」に甘んじてはいけない!

本著では、「引き寄せ」に次々と成功し、奇跡を連発していく人々や、人生を思い通りに生きている人々の日々の習慣について書いています。

このような人々が「普段どんなふうにものを見ているのか」「どんなふに考えているのか」、そして「それをどんなふうに自分の人生に活かしているのか」ということを一緒に読みながら、できることからちょっとずつやってみませんか?

 

「何もうまくいかない」と嘆き悲しむことは、あなたの貴重な時間とエネルギーを無駄にしていることです。

あなたはそんな「思い通りにならない人生」に決して甘んじてはいけない人です。

なぜならば、私たちすべての人間は「創造力」という人生を思いのままにする素晴らしいパワーを生まれながらに持っているからです。

言葉で引き寄せる

「自分が発信した言葉は、自分に返ってくる」ことを理解している

私たちは、普段あまりよく考えもしないで、何気なく言葉を次々と発信してしまいますが、「言葉の持つエネルギー」に気づいている人は、そう多くないようです。

引き寄せにはメカニズムがあります。

つまり、私たちの「思考」が「現実化」するプロセスです。

私たちの意識には「顕在意識」と「潜在意識」があり、私たちが意識的に使っている「顕在意識」が発信した思考、言葉、イメージは、まず「潜在意識」に届けられます。

そして「潜在意識」から今度は宇宙に伝わって、宇宙がそれを「現実」という形として私たちの人生に返してきます。

 

潜在意識は「言葉」よりも「イメージ」に強く反応します。

ですから「ビジュアライゼーション(想像する)」を「夢をかなえる最も簡単な方法」として進めています。

しかしだからといって「潜在意識」が「言葉」に反応しないわけではありません。

 

著者の父親は子供たちが話を聞かないときに「他人の話を聞かないやつは、耳が聞こえなくなるぞ」と繰り返し言っていました。

「一番人の話を聞かない人に、そんなことを言われたって・・・」と思って受け流していた著者。

そして、そんな言葉を投げつけていた本人が、50歳になるかならないかの頃から耳が悪くなり、補聴器が必要となり、

ついにはほとんど耳が聞こえなくなりました。

 

私たちは、いつもあまり考えもせずに口から飛び出してくる言葉を発信します。

でも実はその言葉のひとつひとつが、私たちの現実を作り上げていることを意識し、今後は自分の発信する言葉にも注意してみましょう。

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今日も一日お疲れさまでした。

ゆっくり休んでくださいね。

では、また。

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「避けて通りたいところ」にカギがある~『0ベース思考』

『ヤバい経済学』で、著者たちは犯罪発生率の低下について見落とされていた要因の一つを特定しました。

1970年代初めの人工妊娠中絶の合法化です。

とても私たちにとって神経を逆なでされる話ではあります。

しかし、単純明快な説です。

望まれない子供があまり生まれなくなることで、犯罪の温床になりやすい酷な状況で育つこともが減ったのです。

アメリカで妊娠中絶が激しい道徳論争や政治論争の的になってきたことを考えれば、著者たちの説は中絶反対派にも賛成派にも受け入れられなくて当然でした。

怒鳴りあいの喧嘩も覚悟しました。

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驚いたことに、著者のもとに嫌がらせの手紙は殺到しませんでした。

なぜか?

思うに著者は妊娠中絶が犯罪を減らす「作用があった」と指摘しただけで「根本原因」と指摘したわけはなかったからでしょう。

 

では、何が根本原因なのでしょうか?

ずばり、多くの子供が犯罪の温床になるようなひどい環境で育てられたことが根本原因です。

中絶合法化後に生まれた最初の世代が大人になったころには、そういう環境で子供時代を過ごした人が以前より減っていました。

根本原因を見つめるのは、不安なことです。

怖いことです。

だからなるべく避けて通りたくなります。

子どもを育てる資格があるというのはどういう親かといった、チクチク突き刺すような問題を話し合うより、警官や刑務所や銃規制法について議論する方がずっと気楽です。

でも、犯罪について有意義な話し合いをしたいのならば、まずは出発点として、安全で実り多い人生を送るチャンスを子供たちに与えてやれる、しっかりした愛情深い親がいかに大切かを話し合った方がいいのです。

 

しかし、これは簡単な議論じゃあすまない話です。

でも、根本原因に向き合っていれば、ありもしない幻影じゃなく、現実の問題と格闘しているという安心感だけは、少なくとも持っていられるのです。

裏付けがなくても、怪しい「答え」が定着してしまう

科学と論理の強力な裏付けがある医学のような分野であっても、根本原因がばっちりわかっているというわけではありません。

人体は複雑で動態的なシステムで、まだまだわかっていないことが多いからです。

たとえば、潰瘍について考えてみましょう。

これは、簡単に言うと胃腸の粘膜に傷やただれができることです。

焼けつくような痛みを起こすことがあります。

1980年代初めまでに、潰瘍の原因は完全に解明されたと考えられていました。

遺伝的なものか、過剰な胃酸の分泌を促す精神的なストレスや刺激の強い食べ物が原因とされていました。

ですからその治療法も、「わかって」いました。

患者はストレスを減らすために気を楽に持って、胃を落ち着かせるために牛乳でも飲んで、胃酸の発生を抑えるためにタンザックかタガメットを服用しなさいと言われていました。

 

この効果は、大目に見て、可もなく不可もなくというところ。

こういった処置は、患者が痛みをコントロールするのに役立ちましたが、症状をおさえはしませんでした。

潰瘍はときに胃に穴が開いて腹膜炎を併発したり、出血による合併症が起こったりすれば死に至る危険さえあり、症状によっては大手術を必要としていました。

何百万人の患者が、胃腸の専門医や外科医の処置を定期的に必要とし、潰瘍治療薬市場は、1994年には80億ドルを超えました。

 

潰瘍やがんなどの根本原因が、別のところ・・・ひょっとしたら最近に・・・あるかもしれないという説は、昔も一部で唱えられていました。

しかし、医学界の権威は、まぎれもない欠陥をめざとく指摘していました。

強酸が渦巻く胃の大釜の中で、最近が生存できるはずがないだろう。

そんなわけで、従来型の潰瘍治療法は、その後も幅をきかせ続けました。

「これはいったい何なのか」を突き詰める

さいわい、1981年バリー・マーシャルというオーストラリアの若い研修医は、突き詰めて考えることができる医師でした。

バリーの居た病院の年長の病理学者が「20人の患者の胃から、細菌が見つかった。強酸性で細菌が生息できるはずのない場所から」ということから、「こうした患者の体内で何が起こっているかを調べる」ことの手伝いをバリーもすることになったのです。

このくねくねした最近は、鶏などと接触する人たちに感染症を引き起こす「カンピロバクター」という種類の最近に似ていました。

 

バリー・マーシャルが患者の胃から見つけた最近は、カンピロバクターではありませんでした。

のちに「ヘリコバクター・ピロリ」と名付けられました。

マーシャルとウォレンは、胃の不調を診てもらおうとやってきた患者がこの細菌を持っていないかとその後も調べ続けました。

すると、13人の潰瘍患者のうち、13人ともこのくねくねした細菌を持っていたのです。

 

ラットや豚にこのヘリコバクター・ピロリを注入して、潰瘍ができるかを調べましたが、潰瘍はできませんでした。

「これは人体で実験してみなくちゃだめだと思った」

そう思ったマーシャルは、自分自身を実験台にしました。

自分の胃から生検を調べて、すでにヘリコバクター・ピロリがいないことをたしかめました。

そして、患者から培養したピロリ菌をぐいっと飲み干しました。

 

5日後に、マーシャルは激しい嘔吐に襲われました。

10日後、自分の胃からもう一度生検をとると、「最近だらけだった」。

すでに胃炎を起こしていて、明らかに潰瘍になりかけていました。

そこで、ピロリ菌を駆除するために抗生物質を飲みました。

 

こうしてマーシャルとウォレンの研究によって、ヘリコバクター・ピロリが潰瘍を引き起こす真の原因だということ、またその後の研究によって、胃がんの原因でもあることが証明されました。

これは驚異のブレイクスルーでした。

 

もちろん、まだたくさんの検証が必要だったし、医学界からは猛反発を食らいました。

それまで潰瘍になれば、生涯にわたる医者がよいとザンタックの服用、場合によっては手術と決まっていたのに!

 

潰瘍発症のしくみが完全に受け入れられるのは何年もかかりました。

一般通念というものは、なかなかしぶといのです。

今も潰瘍はストレスやからいものが原因だと信じている人がたくさんいます。

しかし、さいわい医師たちはちゃんと理解しています。

医学界はとうとう認め、2005年に二人はノーベル賞を受賞しました。

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一般通念は、なかなかに頑固ですよね。

しかし、そこにカギが!

それを疑ってみることって、大事ですね。

今日もお疲れさまでした。

 

すてきな夢が見られますように。

では、また。

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問題のとらえ方を変える方法~『0ベース思考 どんな難問もシンプルに解決できる』ステーヴン・レヴィット、ステーヴン・ダブナー

昨日は、胸がスカッとする小林尊の成功を読みました。

ホットドッグの早食い競争以外の、もっと有意義なことに応用する方法について、今日は勉強したいと思います。

 

彼のやりかたから、広く応用できそうな教訓が少なくとも2つ引き出すことができます。

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「ゲームのルール」を書き換える

1つ目の教訓は、問題を解決する方法全般にかかわります。

コバヤシは解決しようとしている問題を、自分なりにとらえ直しています。

ライバルたちは、どんな問いを立てていたかというと、「ホットドッグをもっとたくさん食べるには、どうする?」でした。

しかし、コバヤシは「ホットドッグをもっと食べやすくするには、どうする?」という問いを立てています。

これをもとに実験を重ね、フィードバックを収集して、ついにはゲームのルールを書き換えることができました。

問題をゼロベースでとらえ直したからこそ、新しい解決策を見つけられたのです。

 

大食いは普段の食事とは根本的に違う活動だと、コバヤシは考えるようになったのです。

大食いはスポーツだと彼は言います。

特別な訓練と戦略、肉体的・精神的な準備が必要だという点で、ほかのスポーツと変わりません。

 

早食い大会を普段の食事の延長線上に考えるのは、マラソンを散歩に毛の生えたものだと考えるくらい、彼にとっては違和感のある事でした。

 

大食いのような問題をとらえ直すのは、教育制度の崩壊とか貧困の蔓延のような問題に取り組むことに比べれば、ずっと簡単だと言われればその通りですが、複雑な問題であっても、コバヤシのように問題の核心を鋭く把握することは、よい出発点になります。

 

脳への「だまし」が限界を押し広げる

コバヤシの成功から学べる2つ目の教訓は、私たちが「受け入れる限界」「受け入れようとしない限界」と関係があります。

 

著者はコバヤシと会ったときに、コバヤシから聞いた言葉があります。

コニーアイランド大会の25本と8分の1本という世界記録を正当なものだと思わないようにした、と。

なぜかというと、それまでの出場者は待つはずれな問いを立てていたから、過去の記録に対して意味がないと考えたのです。

彼の眼には記録そのものが人為的なバリアになっているように見えました。

 

25本と8分の1が上限だなどとまったく思わずに大会に臨んだことで、自分がいま何本目のホットドッグを食べているかだけに集中するよう意識を持っていき、どうやって食べるかに神経を注ぎました。

 

一流アスリートでも「だまし」によって成績を伸ばせることが、最近の研究で分かっています。

 

ある会実験で自転車選手に訓練用のサイクリングマシンを全速力で4000メートル漕いでもらいました。

それから時間をおいてもう一度繰り返しましたが、この時は1度目のタイムトライアルで自分がペダルをこいでいる映像を見ながらやってもらいました。

選手は知らなかったのですが、じつはこの映像は漕ぐスピードを実際より早めていました。

それでも彼らは映像のペースについていき、自分の全速力と思っていたスピードを超えられたのです。

 

「スピードの決め手になる期間は心臓や肺ではなく、能なのだ」と、高名な神経学者で人類史上初めて1マイル(約1.6キロ)4分の壁を破った陸上選手として知られる、ロジャー・バニスターも言っています。

 

誰もが物理的、経済的、時間的など、いろいろなバリアに日々ぶつかっています。

本物の手ごわいバリアもありますが、まるで人為的なものもあります。

たとえば何かの制度がうまく機能しそうかとか、変化がどこまで許されるのかとか、どうふるまうのが無難化といった期待がそうです。

 

今度、想像力や意欲や創造性に欠けた人たちが勝手にこしらえたバリアにぶつかったら、全力で無視してみましょう。

問題を解決するだけでも十分難しいのに、最初から無理だなんて決めつけていたら、解決できるものもできなくなってしまいます。

 

コバヤシが最初の年に25本を一気に突破できたのは、それまでの記録を受け入れなかったからです。

コニーアイランド大会では、出場者1人1人にバネットと呼ばれる女の子がついて、数字の書かれたプラカードを頭上に掲げ、選手が何本食べたかを観客に知らせています。

でも、この年は途中でプラカードが足りなくなりました。

コビー担当のバネットは黄色い紙にマジックで数字をひたすら書きなぐっていきました。

協議が終わったとき、日本のテレビリポーターが「気分はどう?」と声をかけました。

 

「まだまだ行けるよ」

とコビーは答えました。

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問題をとらえ直すことができたら、限界を超えていける。

ちょっと勇気が出ました。

 

今日もお疲れさまでした。

ゆっくり休んでくださいね。

では、また。

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あなたが解決したい問題は、何?~『0ベース思考 どんな難問もシンプルに解決できる』ステーヴン・レヴィット、ステーヴン・ダブナー

自分がすべての「答え」を知っているわけじゃないと認めるには、とても勇気がいります。

ですから、正しい「問い」すら認めるのがどんなに難しいかは、推して知るべしです。

でも、見当違いの問いを立てたら、見当違いな答えしか得られないのはほぼ確実です。

 

何か一つ、ぜひ解決したい問題を考えてみましょう。肥満の蔓延でも、地球温暖化でも、アメリカの公立学校制度の崩壊でもいいです。

そしたらつぎに、自分がどういういきさつでその問題を今のようにとらえるようになったのか、思い出してみましょう。

十中八九、マスコミの影響が大きいはずです。

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たいていの人は、こういう大きな問題について考える暇も意欲もありません。

誰かの言い分には耳を傾け、いいなと思ったら自分の意見にしてしまいがち。

おまけに問題の中の「心に引っかかる部分」だけに目が向いてしまうのです。

「まじめな人」なら見落としてしまうこと

たとえばあなたが州の学力基準を満たさない落ちこぼれ学校に腹が立つのは、教師だったあなたのおばあさんが、今どきの教師なんかよりずっと教育に尽くしていたと信じているからかもしれません。

学校で成果が上げられないのは、出来の悪い教師が多いからに決まっている、とあなたは考える。

 

もうちょっと踏み込んで考えてみましょう。

よい教師が悪い教師より望ましいのは明らかで、教師の質が全体としておばあさんの時代よりがた落ちしているのも確かです。

それは昔に比べると、優秀な女性の職業選択の幅がずっと広がっているからでもあります。

それにフィンランドシンガポールや韓国などでは、教師は優秀な学生から選抜されるのに対し、アメリカで教師になるのは平均以下の学生が多い。

だから教師の力量に焦点を絞るのは、確かに筋が通っているかもしれない。

 

でも、教師の力量より、生徒の成績にずっと大きな影響を及ぼす別の要因が、最近の多くの研究で明らかになっています。

それは、子供が親からどれだけのことを学んでいるか、家でどれくらい勉強しているか、学びたいという意欲を親が植え付けているかといった要因です。

家庭でのこういうインプットが足りないと、いくら学校が頑張ったところで限界があります。

子どもが学校で過ごすのは1日7時間×年間180日。

つまり起きている時間の2割ほどでしかないのです。

それにその間ずっと学習しているわけではないです。

友達付き合いや食事、教室間の往復を差し引けば、ずっと短くなります。

それに、多くの子供は生まれてから3、4年の間は学校に行かずに親とだけ過ごしているのです。

それなのに、いざまじめな人たちが教育改革について話し合うと、成功できる子供を育てるうえで家庭がどんな役割を果たすべきか、という議論がすっぽり抜け落ちます。

それは、「教育改革」という言葉がまさに「学校のどこがいけないのか?」という問いをほのめかしているからです。

 

でも現状を考えると、「なぜアメリカの子供たちは、エストニアポーランドの子供たちに学力で劣るのか」と問い直した方がいい。

見当違いな角度から問題に取り組もうとすると、見当違いな場所で答えを探す羽目になるのです。

そんなわけで、アメリカの子供たちの学力低下の原因を話し合うには、学校よりもむしろ親について考えた方がいいのかもしれない。

 

美容師や狩猟ガイドやそれに教師になりたかったら、免許を取得しなければならない。

でも、親になるにはそんな決まりはない。

誰だってひとそろいの生殖器さえもっていれば、誰にもとがめられずに子供が作れるし、目に見えるあざさえつくらなければ、好きなように育てられる。

そして、学齢期になったら学校制度に丸投げして、教師が魔法をかけてくれるのを待つというわけだ。

でも、もしかすると学校に多くを求めすぎて、親や子供自身がやるべきことを忘れているんじゃないだろうか?

ゼロベースで問題を「正しくとらえ直す」

たまたま目についた気になる部分だけとりくんでいないか、気を付けることが大切なのです。

時間と資源を使い果たす前に、問題を正しくとらえていること、いっそ「正しくとらえ直すこと」が何より肝心なのです。

異常なようで、「最もする同」アプローチ

このアプローチをやってのけた人物がいます。

アメリカのホットドック大食い選手権で優勝し、その後も記録を伸ばし続けた日本人の若者、「コビー」こと小林。

三重県で経済学を学んでいた大学生だった彼は、173センチで華奢。

そもそも大食いな方ではありませんでしたが、それでも胃は丈夫で小さいころから食欲は旺盛でした。

恋人のクミと二人で暮らしていましたが、電気代が払えなくてろうそくで明かりを問ていました。

二人とも裕福な家庭の出身ではなかったのです。

そんな折、優勝者に50万円の賞金を出す大会があると聞きつけたクミがテレビの大食い選手権に応募はがきを送りました。

しかし、華奢な彼が勝つには、頭を使ってライバルを出し抜くしか方法はありません。

大学で学んだゲーム理論が役立ちました。

過去の大会を研究したコビーは、ほとんどの選手が序盤にいに詰め込みすぎて、勝ち進んでも、せっかくの決勝ラウンドで成績を残せないことを見つけます。

そこで、序盤のうちは各ラウンドを勝ち抜くのに必要最小限だけ食べて、体力とエネルギーと胃の容量を確保。

50万円の賞金を勝ち取って、コビーとクミのアパートに明かりが戻りました。

なぜ「突然変異」的記録が出たのか?

コビーはプロになることを思い立ちます。

早食い界のスーパーボウルネイサンズ国際ホットドッグ早食い選手権」に標準を合わせます。

これは、40年ほど前から開催される、民放テレビ局ESPNでいつも百万人以上の視聴者を集める一大イベントです。

 

12分間にできるだけたくさんのホットドッグを食べるのがこの大会のルール。

ケチャップやピクルスをかけても、どんな飲み物を一緒にオーダーしてもOK。

コービーが出ると決めた2001年当時の世界記録は、12分で25本と8分の1のホットドッグでした。

 

彼は自宅で練習を重ねます。

日本では大会に使われるような材料がなくて、魚肉ソーセージ、食パンをスライスして代わりにしました。

前年度は上位3位を日本人が独占。

新井「ラビット」和響が世界記録を塗り替えていました。

新人のコビーはノーマークで、参加資格のない高校生と間違われた挙句、ほかの出場者に「なんだその足、俺の腕より細いじゃねえか!」と小馬鹿にされたりします。

 

では、結果はどうだったのか?

初出場のコニーアイランド大会で、圧勝してコビーは世界記録を更新。

それまでの25本と8分の1本の記録を、なんと50本!

華奢な23歳のコビーこと小林猛は世界の記録を倍に伸ばしたのです。

異常なようで「最も鋭い」アプローチ

コニーアイランド大会に向けた彼の訓練は、実験とフィードバックの大きなサイクルでした。

コニーアイランドの出場者がみんな似たような戦略を問ていることに、コバヤシは気が付いていました。

というか、そもそも普通の人が裏庭のバーベキューで食べているような、早回しにしているような戦略とも呼べないものでした。

ソーセージとパンを一緒くたに口に突っ込み、端からかみ砕いていって、水と一緒に流し込む。

もうちょっと上手いやり方があるのではないか、とコバヤシは考えました。

 

食べる前にソーセージとパンを半分に割ってみる。

すると、かんだり飲んだりする方法に幅が出たし、口でやっていた作業が手に任せられてラクになりました。

 

この作戦はのちに「ソロモンメソッド」と呼ばれるようになります。

ソロモン王が赤ちゃんを2つに切り裂くと脅すことで本当の母親を見分けた、聖書の話にあやかった名前です。

 

さらにコバヤシは研究を進めます。

ソーセージとパンは一緒に食べなくて見いいのではないか。

もちろんおいしく食べるには、一緒に絡み合わせた方がおいしいに決まっています。

しかし、食道を通る際に、ソーセージだけだとすんなり滑りますが、一緒だとパンが場所をふさぎ、たくさんかむ必要が出ます。

ソーセージとパンをバラして、さらにソーセージを半分に割って数本まとめて呑み込み、それからパンを食べることにしました。

 

しかし、パンを飲み込むのに手こずっていました。

そこで、2つに追ったソーセージを片手で口に詰め込みながら、もう片方の手でパンをコップの水に浸し、余分な水をぎゅっと絞ってから口に放り込んだのです。

余計な水をとることになり、デメリットが大きそうに見えました。

しかし、ふやけたパンにより、これは水を飲む時間を節約できたのです。

研究の結果、咀嚼筋をゆるめるには、ぬるま湯が一番いいとわかりました。

見ずに植物油をたらすと、パンを飲み込みやすくなるようでした。

試しながら「却下」する戦術を決める

彼の実験はとどまるところを知りませんでした。

特訓の様子を逐一ビデオに撮り、データを全部スプレッドシートに入力して、非効率やミリ秒単位の無駄にも目を光らせました。

食べるペースについてもぬかりなく実験しました。

出だしの4分で飛ばして、なか4分はややペースを落とし、最後に「猛ダッシュ」がいいのか。(「出足」が感じんでした)

また、睡眠を十分にとるのがとくに大事だとわかりました。

ウエイトトレーニングもです。

強い筋肉は租借力を高め、吐き気を我慢するのに役立ちました。

飛び上がったり体をくねらせながら食べると、胃にスペースができることもわかりました。

この野獣のような踊りには「コバヤシ・シェイク」の異名がつけられました。

 

どの戦術を採用するかと同じくらい重要だったのは、どの戦術を「却下」するかという判断でした。

こういう積み重ねを通して、肉体的な準備を整えると精神的にハイな状態に持っていけることに気づきました。

 

 

次回は、ここから得られる教訓についてくわしく勉強していきます。

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今日もお疲れさまでした。

少しは休めましたか。

暖かくして、素敵な夢を。

では、また。

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「知らない」を言えると、合理的に考えられる~『0ベース思考 どんな難問もシンプルに解決できる』ステーヴン・レヴィット、ステーヴン・ダブナー

世界で一番言いづらい言葉は、「アイ・ラブ・ユー」だといわれていました。

でも著者はそうじゃないと、心から叫びたいのです。

「アイ・ドント・ノー」と言うほうが、ほとんどの人にとってはずっと難しいのです。

これは、とても残念なことだと著者は言います。

自分が何を知らないかを認めない限り、必要なことを学べるはずがないのだから。

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あなたは「知っている」と思い込んでいる

では、「知っている」とはどんなことなのでしょう。

一言で知識と言ってもいろいろなレベルや種類があります。

知識のピラミッドの頂点にあるのが、「既知の事実」とよばれる、科学的な事実として検証可能な知識があります。

その下の層にあるのが「信念」、つまり一人ひとりが本当だと信じているけれど、簡単には検証できないものです。

こういった問題は論争の余地が大きいもの。

 

たとえば、悪魔は本当にいるのか?

この質問は、ある国際的な調査で聞かれ、調査対象国のうち信じる人の割合で見た悪魔信仰の強い5か国は、次のようになりました。

1位 マルタ(84.5%)

2位 北アイルランド(75.6%)

3位 アメリカ(69.1%)

4位 アイルランド(55.3%)

5位 カナダ(42.9%)

 

そして悪魔を信じる人の割合が一番低い5か国は、次の通り。

1位 ラトビア(9.1%)

2位 ブルガリア(9.6%)

3位 デンマーク(10.4%)

4位 スウェーデン(12.0%)

5位 チェコ(12.8%)

 

こんな簡単な質問の答えが、どうしてここまで大きく分かれるのでしょうか?

ラトビア人かマルタ人のどちらかが、自分が知っていると思っていることを、本当は知らないということになります。

 

他にも、信念とも事実とも言い切れない質問を考えてみましょう。

9・11のアメリカへのテロ攻撃は、アラブ人のグループが実行したというニュースが報道されていますが、これは本当だと思いますか?

 

この本を読んでいる人は、ばかげた当たり前のことと思うでしょうが、ところが、これをイスラム諸国で質問すると、アラブ人が実行したと信じていたのは、全体のわずか20%。

クウェートでは11%、パキスタンでは4%に過ぎませんでした。

(じゃあ、いったい誰が実行したのかという質問には、「イスラエル人」「アメリカ政府」「イスラム教徒以外のテロリスト」という答えが多かった)

問題解決は「事実」だけを集めるだけではできない

そんなわけで、「知っている」ことが、政治的見解や宗教観に色濃く影響されることがわかりました。

それに、経済学者エドワード・クレイザーは「自分の金銭的、政治的利益を増やすために自説を発信する」政治や宗教指導者がうじゃうじゃいると指摘しています。

これだけでも十分大きな問題です。

しかし、みんなが自分の知っている以上のことを知ったかぶりしていると、問題はますます大きくなります。

「銃乱射事件を防止するにはどうしたらよいのか」

「アメリカを忌み嫌う、あの中東の独裁者がこのまま権力の座に居続けたらどうなる?」

こういう問題にこたえようと思ったら、事実を山ほど集めただけじゃ何もなりません。

判断力や直感、それにものごとが最終的にこうなるという推測が必要です。

おまけにいろいろな因果関係が働くので、何か対策をとると、遠く離れたところにわかりにくい影響が出たりします。

 

それなのに世の中の専門家は、それも政治家や企業系医者だけでなく、スポーツ評論家や株の”神様”、気象予報士も、未来がどうなるか、大体わかっています、と言います。

こういう人たちは本当に確信をもってそう言っているのでしょうか?

「得」をするから、知ったかぶりをする

知ったかぶりが悪影響を及ぼすことを知りながらも、人は「知りません」と白状したときのダメージを考え、知ったかぶりを続けてしまいます。

例の一世一代のPKを決めようとしているサッカー選手の話を思い出してください。

真ん中を狙えば成功率は高いけれど、隅を狙った方が自分の評判が傷つくリスクが小さい。

だから、隅をめがけてシュートする。

 

知らない、と白状してまぬけだとか負け犬だと思われたい。

知ったかぶりをしたいというインセンティブは、とても強いのです。

「評価」を決めているものの正体を見抜く

そうしたことを実証するため、実験が行われました。

料理とワインンお評論家で、神経科学、法律、フランス料理を学んだロビン・ゴールドスタインが、全米17の会場で数か月かけて目隠しでワインの試飲会を催しました。500人のワイン初心者からソムリエやワイン醸造業者にワインを飲んでもらいました。

1本1ドル65セントのワインから150ドルのワインまで、523種類のワイン。

このときの試飲には、試飲者にもワインを注ぐ人にも、銘柄や値段を伏せて行いました。

それぞれの評価をつけさせたところ、高級なワインほどたくさん点数を稼いだか?と言ったら答えは「ノー」でした。

ゴールドスタインによれば、試飲者は平均すると、「高いワインを安いワインに比べて、ほんの少し『おいしくない』と感じた」といいます。

ワインを買うとき、ラベルの見た目で決めてしまうことってないでしょうか?

 

ゴールドスタインはこの実験をしたことで、ワイン業界で異端の烙印を押されかけていましたが、ダメ押しで別の実験を行いました。

ワイン評論家が与える評価や賞の信頼性を考えたのです。

業界で一番有力な専門誌「ワイン・スペクター」は、何千種類ものワインを品評し、「有料生産者による選り抜きのワインのなかから、メニューのテーマに値段の上でもスタイルの上でも見合ったワインを取りそろえた」レストランに優秀賞を授けています。

このお墨付きレストランは、世界でも3、4千軒。

この賞の価値を探ろうとゴールドスタインは思いました。

 

そこでミラノに架空のレストランをでっちあげ、偽のウェブサイトを用意。

曰く「なんともさえない新感覚イタリアン・レシピを面白おかしく組み合わせた」偽のメニューを載せました。

確かめようとしたことは、2つ。

1つは、ワイン・スペクター優秀賞をとるには、いいワインをそろえなくちゃいけないのか?

もう一つは、受賞するにはレストランは実在する必要があるのか?

 

ゴールドスタインは偽レストランの架空のワインリストを異常なほど念入りにこしらえました。

レストランのとっておきの高級ワインンが並ぶ「リザーブリスト」には、とくにひどいワインを選んだのです。

この中には「ワイン・スペクター」が100点で評価した15種類のワインが入っていました。

 

彼がリザーブリストに選んだ15本は、「ワイン・スペクター」では評価の低い75点。

ある銘柄は「野卑なにおいと腐った味」、別の銘柄は「まるで塗料用シンナーかマニキュア液を飲んでいるよう」とこき下ろされていました。

1995年のカベルネ・ソーヴィニヨンは「何かがおかしい・・・・金くさい味がする」という評価。

これをゴールドスタインのリザーブリストでは、このワインに120ユーロ(1万7000円)。

15本の平均は180ユーロ(2万6000円)でした。

 

でも、なぜそんな店がワイン・スペクター優秀賞を狙えるとゴールドスタインは確信していたのでしょう?

「ぼくが立てた仮説は、250ドルの手数料を払うことが、応募の肝心な部分だってことだ」と彼は言います。

そんなわけでゴールドスタインは小切手と応募用紙とワインリストを送りました。

ほどなくしてミラノの偽レストランの留守番電話に、ニューヨークの「ワイン・スペクター」から、電話が入りました。

優秀賞の受賞でした!

おまけにおまけに、「受賞店を発表する次号に広告を載せませんか」というお誘いのメッセージまで吹き込まれていました。

「わからない」という難しいけれど効果的な戦略

そもそも、この手の「賞」にマーケティングの戦略の側面があることぐらいわかりきっているさ、とあなたは思っているかもしれません。

それに高いワインが必ずしもおいしくないということも、お見通しかもしれません。

 

しかし、ものごとが「当たり前」と思われるようになすのは、「あと」になってから。

つまり、誰かが時間と労力をかけてそれを調べ、その正しさや誤りを証明してからです。

 

知らないはずの答えを知っているかのようにふるまうのをやめなければ、調べたいという強い思いがわいてきませんよね。

知ったかぶりをしたいというインセンティブはとても強いから、それに打ち勝つには勇気を振り絞る必要があります。

 

今度答えられるふりしかできないような質問をされたら、まず「わかりません」と言ってみましょう。

そして忘れず、「でも、調べてみたらわかるかもしれません」とフォローしましょう。

それからベストを尽くして調べてみる。

すると、正直な告白を前向きに受け取ってくれる人がこんなにも多いのかと、びっくりすることでしょう。

次の日か次の週に、きちんとした答えを返せればなおよいのです。

 

たとえ、知らないことをボスに笑われたり、どう頑張っても答えが出せなくても、もう一つ戦略的メリットがあります。

たとえばあなたはすでに何度か「わかりません」と言っていたとします。

今度どうしても手も足も出ない状況になったら、とりあえず出まかせでも何かを答えてみましょう。

きっとみんな信じてくれます。

だって、あなたは正直に認めるという、イカれたことをやった前歴があるのですから。

職場だって、戦略を使わない手はないのです。

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寒さに体力を奪われやすい季節です。

風邪などひいてはいませんか?

暖かくして、楽しいことを思い出して、素敵な眠りが訪れますように。

 

では、また。

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目の付け所を変えて、問題を解決する~『0ベース思考』

人間はほんらいとても利己的な生き物。

しかしそれを越えて、みんなで同じ方向性を持つためにはどうしたらいいのか。

 

そうしたことを考えるとき、正しい方法とか、間違ったやり方だとか、言い争っていては問題は解決しないと著者は言います。

現代社会ではもう少し建設的で合理的に考える必要がある、と。

 

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素直な心で考える

著者の前の2作(『ヤバい経済学』『超ヤバい経済学』)で根底にあったのは、次の2つの考え方でした。

まず、〈現代生活はインセンティブのうえに成り立っている〉。

インセンティブんを正しく理解することが、問題を読み解くカギとなる。

〈何を測定すべきか、どうやって測定すべきかがわかれば、世界はそんなに複雑ではなくなる〉。

混乱と矛盾に満ちた問題を解きほぐすのに、データほどパワフルなものはない。

特に感情や激論を伴うものには。

 

また、〈一般通念は大抵間違っている〉。

〈相関関係と因果関係は別物だ〉。

2つのことが同時に起きたからといっても、どちらかのせいとは限らない。

既婚者があ独身者より幸せそうに見えても、結婚が幸せとは限らない。

幸せな人はもともと結婚する可能性が高いことがデータからわかります。

 

基本的には前著の考えを踏まえつつ、本著では暮らしや生き方を効率的にするヒントを提供できれば、と書かれています。

「直感」「主義主張」の排除

この考え方は、魔法でもなんでもなく、ものごとの本質に迫っているだけです。

でも、みんなが実践しないのは、

1  政治的、思想的バイアスで、偏った考え方をしているから

2 みんなと同じことをするのはらくだから

そしてもうひとつ、忙しさにかまけて、じっくり考えることをしていないから。

 

脳を鍛え直して、大小問わず色々な問題を普通と違うやり方で考えられれば、得るものは大きい。。

まずは第一歩。。

「知らない」ことを恥ずかしく思わないことです。

 

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今日もお疲れさまでした。

すてきな夢を。

ではまた。

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バイアスをゼロにしてアプローチする思考法~『0ベース思考』

日常のちょっとしたこと。それらをシンプルにゼロベースで考えてみること。

そこから糸口が見えてくるのかもしれません。

 

例えばあなたが一流のサッカー選手だったとします。

ペナルティーキックを決めさえすれば優勝です。

敵のキーパーが睨みつけてくる中、あなたはどのコースを狙ってシュートを打ちますか?

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実はゴールの真ん中を狙えば成功率は実は一番上がります。

キーパーは左右どちらかに動く確率の方が高いからです。

 

しかし、真ん中を狙うなんて、大観衆を前にすると、なかなかできない選択です。

特にワールドカップみたいな大一番で、それは難しい。

なぜなら、恥をかきたくないからという心理が働くからです。

ど真ん中を狙って、キーパーにとめられたら?

恥ずかしくて目も当てられない!

サイドにけりこんだら、キーパーが読みを当てて止めるかもしれない?

でも、果敢なトライに阻まれても、ど真ん中を狙った挙句に止められ、恥ずかしさのあまり国外逃亡の必要はなくなるわけです。

 

時として人生には、ど真ん中を狙うのがいちばん勇敢、ということもあるのです。

人は「みんなの利益」より「自分の利益」を優先する

「自分の利益とみんなの利益が相反するとき、どうする?」

この問いに対して

「自分の利益だよ!」

と白状する人はまずいません。

しかし、たいていの人がみんなの利益より自分の利益を優先することは、歴史がはっきり証明しています。

それが人間というものです。

 

でも貧困撲滅とか行政改善とか公害を減らすとかこどものけんかをやめさせるとかみたいに、いざ自分だけの小さな成功を超えた、大きな望みをかなえようとすると、とたんに人間の利己的なインセンティブに悩まされることになります。

みんな好き勝手ばらばらに動いているとき、同じ方向に向かわせるには、どうしたらいいのでしょうか?

 

そのための答えとして、著者はこの本を書いています。

これから、少しずつ一緒に読んでいただけたら嬉しいです。

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今日もお疲れ様でした。

ゆっくり休んでよい夢を。

では、また。

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