そもそもこの世の中は、どんな博識な人1人の知識量よりも、知らない知識の方が多いことは間違いありません。
それでも、知識量に自信がないために、「知らない」と言い出せなくてかえって面倒なことになったことがあります。
また、情報の賞味期限に気づかずに「古い情報」を得意げにしゃべってしまい、恥をかいたり・・・。
ビジネスシーンのみならずプライベートでも、ちょっとした話の時にたくさん失敗を重ねてきました。
今日のテーマは「情報の扱い方」。
こんばんは、ラブです。
聞いて恥になることはない
世の中の莫大な情報量からすれば、知らない知識や情報があることは当たり前のこと。
しかし、「そんなことも知らないのかと思われるのが恥ずかしくて、人に聞けない」ということがワタシには多々あります。
それで、「う~ん、そうだね」なんて曖昧な返事をするのですが、その態度でもれなく家族には「知らないなら、そう言いな!」と必ず指摘されます。
「己の実力が不十分であることを知ることが、己の実力を充実されている」
と言っているそうです。
プライベートのおしゃべりならいざ知らず、ビジネスシーンで知らないことを知っているふりをすると、そのあとの話で非常に困ったことになるのが恐ろしいことです。
ワタシは知識量の無さがコンプレックスなので、しょっちゅう「知ったかぶり」をしていました。
そして「こいつは知ったかぶりをする奴だ」と信頼を失くしてしまいました。
自分が専門とする知識についての勉強は日々必要なのに、それを怠っていたことからの後ろめたさで、ついやってしまったのです。
しかし、人間ですから完璧なんてありえないのです。
しかし、心のどこかで「完璧はありえない」ということを認められていない。
というのも、自分のキャパシティーを超えて「もっと完璧であるべきだ」という妄想を心に抱いていたことがそのバックグラウンドにあったのだと思います。
また、子どものころから覚えるのが苦手で、「そんなことも知らないのか」とバカにされた記憶が「知らないので教えてください」と言い出す勇気を消していたこともあります。
でも、そんなことに負けていては、あなたの仕事をあなたの手でしっかり掌握して進めることができなくなってしまいます。
その瞬間知らないことは、1つだけであって、それ以外の知識はいっぱい持っているのです。
「スミマセン、知らないので教えてください」と勇気を出して言いましょう。
そんな正直なあなたを見た相手が、あなたのいないところで
「あいつ、こんなことも知らないんだぜ」
と、誰かに吹聴していたとします。
あなたは、そんな見下して喜ぶような人と仲良くする必要はありますか?
もしもあなたが、そんな「人が『知らない』と言ったことを吹聴して喜んでいる話」を聞かされたら、どう思いますか?
「この人は、人の揚げ足をとるのが大好きなんだ。
底意地の悪いことを言って喜んでいるな。この人こそ、信用ならない」
と思うだけではないでしょうか。
次は勉強して、挽回すればいい。言いたい人には言わせておいても本当は大丈夫です。
その情報の賞味期限をチェックする
恋人同士だった二人が今日別れることは特に珍しいことではありませんよね。
街では区画整理や新しい建物が出現し、何もなかったところにお店ができていたり。
どんな専門的な知識であっても、かならず進歩し、変化していきます。
その日進月歩には敏感である必要がありますね。
つい古い知識で話をしてしまうことがありました。
昔のやり方に固執してしまうのは、何よりも事業の進歩の足かせです!
昔のやり方や情報にこだわってしまうのは、まさに「老害」!
仕事がよくできる人、人から信頼されている人、求心力がある人、人に好意を持たれる人は、時代の流れや人間関係の変化に機敏で、その時人が何を求めているのかに応えられる人ですね。
社会のニーズにいかに応えていけるかは、その社会の現在の姿をしっかり把握する必要があります。
社会の情報は多すぎて把握し切れることはありませんが、自分が相手にしている人たちに対して、そして専門分野に対しては情報の賞味期限に気を付けたいものですね。
常にバージョンアップは大切です。
また、先に述べた「知ったかぶりをしてしまう」心理の裏には、「自分が勉強をさぼっていたといううしろめたさ」があったりするものです。
日頃の情報収集は、楽しく仕事をしていく上で、意識しておきたいですね。
「ここだけの話」は信用しない
女に生まれておりますので、給湯室や職場の廊下、ランチタイムに数多くの「ここだけの話」を聞いてきました。
この「レア情報」に見えるこの話こそ、最も「ガセネタ」に満ち溢れた出所不明の危ない情報。
これを信用して他の人にしゃべったことで、自分がガセネタを振りまいてしまったことがあり、恥ずかしく思いました。
女同士のの「ここだけの話」は、憶測と推論による話がけっこうありますよね。
まぁ、面白おかしい半分フィクションだと思って給湯室の噂話は聞いておくべきでした!
また、この「ここだけの話」は、何か物を売りたいなどの思いを持った人が持ってくることがありますね。
ワタシは有名不動産屋に「ここだけの話」としてあるお得な物件を紹介されました。
正直、お買い得で結構乗り気になりました。
そんな中、他の不動産屋との話で、その「ここだけの話」が問題を抱えた物件であることを知りました。
先日浄水器を売りに来たセールスマンは、「ここだけの話、この辺りの水道水はよくないらしい」と言っていました。
よくよく考えれば、「利根川や玉川の水に、美味いも不味いもない」とわかります。
でも、それを聞いた瞬間は確かに「そうなのか!」と思ってしまうんですから、人間の心理は揺れやすいんですね。
自分だけが知っている「秘密」の香り。
それと絶妙な「自分だけが知っている優越感」は強くココロゆすぶられますが、危ない話がいっぱいですね。
不動産は、誠実なお店で契約しました。
浄水器はその日「お試し」で設置されてしまいましたが、後日きっちりとクーリングオフしました。
うっかりしゃべってしまいがちな自分を コントロールする
「あの人はおしゃべりだから」と陰で言われたのを耳にした瞬間、背筋が凍る想いをしました。
ああ、またやってしまった。
簡単にべらべらしゃべる人に、誰も大切なことや重要なことは話したくないもの。
それは個人的な悩みの相談でも、組織の機密情報でもおなじです。
だから、漏れては困る情報であるほど、話し相手や相談相手に選ばれるのは、信用のある人です。
学生時代おしゃべりだと言われ続けたワタシですが、仕事を始めてからは「信用されたい!」と強く思うようになりました。
リコー三愛グループの創始者である市村清氏は、こちらを信用して話してくれた人を裏切るようなことがあってはならないということを、
「書いたものより口約束こそは守れ。嘘をついてはいけない」
と言い表しています。
しかし、ここでうっかり言ってしまうのです、ワタシは。
学生時代、まじめな風貌の割にはうっかりと友達の重要機密事項をしゃべってしまう自覚がありました。
そこで分析しました。どうしてしゃべってしまうのか?
それは、単純ですが「我慢ができない」から。
自分の「相手に聞かせて『えーっ?』と言わせたい」という衝動を抑えられなかったからです。
この衝動性は、「自分が衝動にちょっと弱いんだ」と落ち着いてしっかりと自覚することで、その勢いを緩めることができました。
また、言いたくなった瞬間に
「ここでしゃべったら、今後こんな風に陰で言われる。そして自分は信頼されなくなる!」
と出来るだけ具体的に一瞬でもいいから想像することも有効です。
失敗した手段としては
「しゃべっちゃだめだ!しゃべっちゃだめだ!」
と自分に言い聞かせることです。
「やっちゃだめだ」と言い聞かせることは、余計に「しゃべりたい」という欲求が強化されるようです。
「大丈夫、落ち着け」
「自分は口の堅い人間だ」
「信頼して話してくれた人を裏切らない人間だ」
と、ポジティブな言葉で冷静に自分に語り掛けることが本当のブレーキになります。
また、深呼吸をしてみること。
その席を静かに立ってトイレに移動するとか、「ごめん用事ができた」と立ち去る。
すると、必ず「しゃべりたい」衝動の火を小さくすることができます。
口を堅くすることは、その人の性格でどうしようもないものではないのです。
習慣づけです。
小さい「秘密」を守ることを繰り返していると、自信がついて「口の堅い自分」を育てていくことができました。
たぶんセルフイメージに「自分は秘密を守れる人間だ」と定着させることができると、そのように自然と行動できるようになるようです。
ビジネスで大事な情報の管理に関すること。
情報の管理ももちろん大事ですが、ちょっとした自分の職場での信頼関係も、ビジネスのパフォーマンスを上げていくにはとても重要ですよね。
自分がうっかりやってしまうミスについて、クヨクヨクヨクヨと悩んでも、結局また同じ失敗は絶対に繰り返してしまいます。
ワタシはずっと長い時間クヨクヨすることで反省したキモチになっていましたが、実際のところそこから前進することは一切ありませんでした!
自分を責めて自分のエネルギーを落とすことよりも、そのクセを持った自分もまずは一旦「ま、しょうがないか。頑張ったよね」と許してあげること。
そして、「次にそのミスを繰り返さないために、具体的に何をどうすればいいのか」の案をいくつも挙げてみることです。
そしてすぐその瞬間できることから行動してみることです。
そして、それが上手くいっているか、チェックしてみること。
そして、その習慣を継続させることが大切だと思います。
暑い日が続いていますので、よく休んでくださいね。
明日はあなたにとって、すてきな日になりますように!
では、また。