いつも何となくご機嫌な人って、相談できて、信頼できて、安心できますよね。
自分がご機嫌になるための引き出しを増やして、更年期っぽいけど、それでも上機嫌ですごせるようになりたくて読んでみました。
こんばんは、ラブです。
著者は吉本興行の女性マネージャーです。
就活では挫折の連続、起業するも阪神淡路大震災で 多額の負債を抱え、離婚、親の介護、流産と、苦労の連続を経験した著者。
でもそのなかでも吉本興行で、ご機嫌でいることの大切さを教えてもらいました。
「苦労」イコール「不幸」ではない、と言います。
吉本興業では、横山やすしさんという難しいタレントの担当でした。
日本の芸能史に残る突出した才能の持ち主です。
大声で怒鳴り付けることが日常的な大御所芸人で、芸能界やテレビ局の偉い人からも恐れられていた人物。
横山やすしさんは、表舞台に立ったら天才で、怖い面もあったけれど、素顔はもても優しかったそうです。
しかし、機嫌の良いときと悪い時の差が激しいので恐れられて、最後の方は人が寄り付きにくくなったと言います。
相方の西川きよしさんは、初めて会った新入女子社員だった著者にも「よろしくな」と深々と頭を下げて握手してくれるような人。
大物のそんな態度に、著者は感激しました。
有り余る才能をしても、なお「人は、不機嫌な人には近づきたくないものだ」と著者は気づきました。
後に著者はイベントプロデューサーになり、講師になり、会社をつくり、今は地域活性や人材活性を主なテーマに講演や研修会を行っています。
そこで改めて「ごきげん力」の大切さを実感しました。
全国どこでも、うまくいっているプロジェクトや地域は、「ごきげん力」を持った人がいる。
自分で自分のごきげんを作れる人は、強い。
ごきげんな人は、余裕ができる。
余裕ができると、人の話を聞けるし、人の意見も取り入れられる。
そうなると、さらに人が大切にしてくれるし、人も集まってくる。
結果、プロジェクトは成功し、地域も活性化するそうです。
人生にはいいことも、悪いこともある。
馬の合う人、合わない人もいる。
でも、人は、基本的に不機嫌な人には近づきたくないし、他人は自分の機嫌をとってはくれない。だから、
「これをやったら、自分の機嫌が直る」
「自分を不機嫌にさせない」
という方法をいくつか持っておくことが大切になるといいます。
1 小さいことから始める
おいしいものを食べる
自分が「いつ」「誰と」「どんなときに」ごきげんでいるかを知っておくことは、とっても重要です。
いわば「ごきげんの種」を自分で知っておくこと。
だから、普段から「何をしていたら心が安らぐか」「誰といたら笑顔になれるか」を意識して、わかっておくといいのです。
著者の祖母は、戦争、貧乏、介護、家の没落など苦労を経験してきました。
でも、孫に不満を言ったことはなかったそうです。
「おいしいものを食べていれば、イヤなことはみんな忘れるわ」と、いつも笑っていたそうです。
いつも祖父とおいしいものを探したり、買いにいったりして、孫にもいっぱいおいしいものを食べさせていたといいます。
「こうして、おいしいものを食べられるだけで、幸せよね」と食事のたびにごきげんでした。
落ち込んだとき、つらいとき、「おいしいもの」にこだわるって力になりますね。
著者は、東日本大震災のとき、やっとたどり着いた福島県のホテルで「自由に飲んでください」と、出されたコーヒーが、温かくて、「きっと何とかなる」と希望をもらえたといいます。
心が満たされる「おいしいもの」を知っておきたいですね。
ただ、おしゃべりする
話すことで元気になっていく人は、多いそうです。
女性同士のおしゃべりは、噛み合わない部分がありながらも、笑顔になります。
「話す」のは、究極のアウトプット。
さらにそれをしっかり受け止めて聞いてくれる人が目の前にいますもんね。
認められている感が自然と生まれて、心地よいのでしょう。
井戸端会議だって、人を充分癒すのです。
歌を歌う
「一人カラオケ」が流行っていますね。
ホテルなどの宿泊施設でも、カラオケ大会をやっているところも多く見られます。
歌は手っ取り早く「ごきげん」になれるのかもしれません。
逆に手っ取り早くごきげんになりたい時は、歌が良いもかもしれません。
著者の知り合いのストレス関係の講師でも、歌うことを勧めているそうです。
まず、捨てる。そして片付ける
散らかっていると、だんだん心がすさんできてしまいますよね。
家に帰るのがおっくうになることも。
収納コンサルタントの香取美智子さんは、
「片付けが苦手な人の特徴は、『片付けよう』と思ったときにまず百円均一に行って、かごとかいっぱい買ってきます」
と言っています。
「古い下着は、運が落ちる」と言いますね。
それでも「まだ使えるかも」という思いに囚われてしまって、片付けが進まないこともあります。
そんなとき、リサイクルとリユースは、捨てるのが得意ではない人には救いですよね。
意識して「遊ぶ」を大切にする
かつて、タレントの所ジョージさんが、
「お金がないから遊べないんじゃなくて、遊ぼうとしないから遊べないんだ」
と言ったそうです。
たしかに、遊ぶってパワーが要ります。
時間も必要。
お金も必要かもしれません。
でも、「遊び」は心を豊かにしてくれます。
ゴルフが遊びの人もいれば、仕事やスポーツの人もいます。
お酒を飲むのが遊びの人もいれば、仕事の人もいます。
どうでもいいこと。
別にやってもやらなくてもいいこと。
ただし、それをやっているとモチベーションが上がったり、楽しくてご機嫌になれること。
また、それを通して、人間関係が広がったり、知識が増えるもの。
特に価値観の異なる相手との種類の違う遊びは、特に楽しくなるし、世界を広げてくれます。
遊ぶこと、遊んでくれる相手を、大切にしたいですね。
パワースポットを持つ
ある神社の宮司さん曰く
「パワースポットとは、パワーをいただく場所ではなく、そこに行くと自分の中からパワーが湧き出てくる場所のことです」。
ということで、パワースポットは、人それぞれです。
神社仏閣でも、自然の中でも、好きなミュージシャンのコンサートでも、好きなスイーツが食べられるカフェでも。
自分なりのパワースポットをもっておくことは大切です。
元気になりたい時は、そこへ行きましょう。
自分がワクワクする瞬間を探す
著者の友人の旺季志しずかさんは、今では人気脚本家ですが、女優を目指している若いころは貧乏のどん底でした。
とにかく1円でも安いものを探していて、喫茶店でもメニューでいちばん安いものを探す毎日でした。
ある日、彼女は気づきました。
「わたし、何もワクワクしていない。
ワクワクしていない自分に魅力があるはずがない・・・」
それからは、無理してでも、何がワクワクするのか「ワクワクにこだわる」ことを心がけました。
喫茶店でも「何がワクワクするかな」と、ワクワクするものを注文。
ワクワクを探しだすと、人生が楽しくなってきました。
人生が楽しくなると、仕事が入り出したと言います。
また、友人でもあるスタイリストの女性が言うには
「ワードローブはワクワクするものでないとダメ」。
人によって、ワクワクするものは違います。
また、大きくワクワクするもの、小さくワクワクするもの、ワクワクにもいろいろありますね。
まずは、あたなのワクワク探し。
食べ物でも、お腹を満たすエサじゃ寂しい。
お金には限りがあります。
でもせめて、入ったお店で、ワクワクできるものを頼むことにチャレンジしたいですね。
あなたにとってのワクワクって何ですか?
ワクワクしてないな~と思いました。
もっと探してみようと思います。
今日も一日お疲れさまでした。
ゆっくり休んでよい夢を。
では、また。