日本の男性も女性も、年々素敵にかっこよくなっていますね。
ファッションなどのセンスの向上もありますが、同性同士の切磋琢磨も一番の要因ではないでしょうか。
ワタシの身近にもめちゃめちゃ素敵なのに恋人がいない人も多くて、本当にびっくりします。
また、誰より人一倍一生懸命がんばっているのに、人間関係が上手くいかない人もいます。
そんなとき、ちょっとしたオトナの視点を持つことで、もっと素敵になることができるのかもしれません。
こんばんは、ラブです。
著者は、子育てをしながらも20年間第一線で活躍するモデルの富岡佳子さん。
読者の視点に立ったファッションやライフスタイルの提案をしています。
どんどん若い世代が入ってくる業界において、生活と仕事を両立させてきた著者による、人間関係のコツを紹介します。
「理想の男性像・理想の女性像」を出来る限り想像する
男性も女性も見た目のレベルがかなりの向上を見せているのですが、相変わらずの結婚氷河期。
その要因の一つが、「自分のスタイルが確立されすぎ」て、異性に入り込むスキがなさすぎてしまっている、ということが挙げられるそうです。
そんなときは、異性の立場に立って考えてみるのも方法です。
「こんな男性は好かれるだろうな」「こんな女性は愛されるだろうな」
という、理想の像をイメージします。
そうすると、「自分の服装は必要以上に頑なに見えるかも」「私のメイクは気が強そうに見えるかも」「たまに荒い口調になっている」「黒い服が多くて、暗そうに見える」・・・と、自分のファッションや行動が客観視できるはずです。
そこで気づいたことを、日々の暮らしに反映させます。
これは、ライフスタイルにも言えることです。
ほとんどの人は、一生のパートナーにするならぐうたらな人より健全な人の方がいい、と思っているはず。
ならば、あなた自身が健全な生活をおくることから始めてみることから始めてみる。
金曜は夜遅くまで飲んで土曜は昼過ぎまでベッドの中などの生活には終止符を打ってしまう、などです。
自分磨きがとてもできている時代です。
さらに相手の立場に立って自己プロデュースできれば、よいご縁を結ぶことができるでしょう。
人間関係をラクにする魔法 「はず」「べき」をやめる
「上司なんだから、部下に思いやりを持つべき」
「恋人同士なんだから、連絡を毎日するべき」
「父親なんだから、子どものことを深く理解すべき」
「ずっと一緒にいるのだから、わたしの気持ちにもっと気がつくべき」
・・・最後の2つは、ワタシです。反省。
こうした「はず・べき」は、何も言わずして相手を自分の要望通りに動かそうとする行為に他なりません。
当然相手は、あなたの心の中など知る由もないので、思い通りにはいかず、
「どうしてわかってくれないの!?」
とイライラします。
なんだかムダなストレスですね。
そんな悪循環に気づいて、著者は相手に求めることを一切やめたそうです。
え~?そんなことできるの?
ところがどっこい、苛立ちから解放されて、「なんと楽になったことか」とその気持ちを述べています。
そうすると、相手に思わぬ嬉しいことをしてもらったとき(誕生日や記念日を覚えていてくれた、髪を切ったことに気づいてくれたなどの些細な事)の喜びがとても大きくなったそうです。
男女間だけでなく、家族、友人、仕事面でも同じことです。
「仕事をフォローしたのだから、私にお礼を言うべき」・・・など、相手に求めては恥ずかしいですよね。
オトナがそんな「察してちゃん」ではいけませんよね。
どうしても自分の要望をわかってほしい時は、話せばいいのです。
では、要望はどう伝えたらよいでしょう。
「文句」を封印。「説明」することで、人間関係を円満にする
自分の要望をわかってもらう時にどう話したらよいでしょうか。
例えば、共働きの夫婦の休日で、夫がテレビを観ながらゴロゴロしていたとします。
その横で妻がパタパタと忙しくしていたとします。
そのとき妻が夫に
「ゴロゴロしてないで手伝ってよ!」
と定番の文句を言ったとして、これでうまくいくでしょうか?
これでは、「ゴロゴロしている」ことに対するただの文句。
本来の要望は「手伝ってほしい」です。
自分も疲れている妻が、ゴロゴロしている夫に腹が立つのはわかりますが、夫はいきなり怒られたと感じてしまいます。
これでは、妻が損です。
この場合は、相手に「説明」することです。
「あと1時間で外出しなきゃいけないから、掃除機をかけてくれると助かる」
といったように。
仕事でも同じです。
忙しい時にぼんやりしている後輩に対しては、
「明日までにこの資料を作らなきゃいけないから、このデータを〇までにまとめて」
と、ぼんやりしていることを叱るのではなく、するべきことを「説明」。
勘定を先に出しても、あなたの苛立ちだけしか伝わりません。
しかし「説明」すれば、相手の気づきを促し、あなたの要望が叶うのです。
オトナのケンカは 「負けてあいこ」に持ち込む
オトナになったって、意見のぶつかり合いで喧嘩に発展しそうになることはあります。
それはお互いが「自分が正しい」と思って、主張を譲ろうとしないときに起きるのです。
そこを理論や力でねじ伏せて黙らせても、相手にはまだ怒りや苛立ちの火種が残ったまま。
根本的に解決したことになりません。
険悪になったときにまずわたしたちがすべきなのは、相手の主張の正しい点を認め、譲り合うことなのです。
たとえば、一緒に住んでいるパートナーが1枚のジャケットを買ってきたとします。
相手は「限定のデザインでどうしても欲しかった」とこだわりを主張。
あなたは、「収納するスペースもないのに、同じようなものばかり買っている」とクレームをつける・・・。
客観的に見ると、どちらの主張も間違っていません。
でも、気に入ったものを頭ごなしに叱られたパートナーは気分を害してしまいます。
そんなときは、まずは「確かにいいジャケットだね」といったん主張を受けいれます。
そのあと「でも、どこに収納すればいいの?」と自分の主張を伝えましょう。
この「受け入れる」のワンクッションが相手に「それもそうだな。じゃあ、古いのを1枚処分する」と譲らせる余裕を生み、ケンカに発展する前にお互いのちょうどよい解決策を生み出します。
最初に譲ることは、一見負けているように見えますが、結局は「あいこ」という円満な解決が見られるのです。
「守られたい」ではなく「守りたい」と思うこと
著者は14年間も円満な家庭生活を続けています。
その秘訣は「守られたい、ではなく守りたい、と思うこと」だそうです。
著者は結婚当初から「万が一夫に何かあっても、私が家族を養っていく」という気持を持ち続けていたそうです。
人との関係は、双方が精神的に自立して、お互いに「この人を守る」という強い気持ちがなければ、続きません。
結婚すると夫や子供との境界線があいまいになって、「夫の考えは自分の考え」「子どもは私の分身」となる人もいますが、それは違います。
ひとりひとりが個の人間として、それぞれの人生を楽しみながらも、深い愛情でつながっているのが家族です。
ずっと一緒にいる友達や、仕事でチームを同じくする同僚も同じでしょう。
互いに依存し合うことなく、双方が自立してこそ、人間関係は成熟していくのです。
まだまだ「オトナ仕様」の人間関係には修行が必要な身です・・・。
でも、しっかり自立して相手に期待したりしないでいけたら、きっともっとうまくいくかもしれないと、思って明日を頑張ってみようと思います。
お疲れさまでした。
あなたの明日が、もっと素敵な1日になりますように。
では、また。