目の前の目標に一生懸命で、高いプライドを持って頑張っている。時に頑張りすぎ。
または、規則やルールを守ることを人一倍大事にするあまり、周りと衝突したり。
今日は、そんな不器用ながんばり屋さんと、イライラを克服する方法を考えてみたいな~と思いました。
こんばんは。ラブです。
やっと週末ですね。
今週は気温も下がってきて、お疲れになったのではありませんか?
闘争心があって、目標が高く、プライドを持って取り組んでいる努力家。
カッコいいと思います!リーダーシップをとれる人ですね。
これまた、素敵な人ですね!うわ、すごい好き。
ただ、そんながんばり屋さんが陥りやすいのが、
「周囲ももうちょっと頑張れるんじゃないのぉ!?!?」
と怒りを感じてしまうこと。
「どうして期日を守れないのー!!」
「こんなミスしやがってー!!!」
と一人怒りまくってばかりでは、周囲の人が付いてきてくれなかったり・・・。
ああ、がんばりが空回り・・・(涙)
人一倍努力している人が報われないのは、寂しすぎます・・・。
どうせ人を叱るなら、怒りに任せて怒鳴りつけて、
「あの人に怒られないように、次は気を付けよう」
と理解されるよりも、
怒りを抑えて叱って、
「このプロジェクトを成功させたいから、ミスに気を付けよう」
と、モチベーションを上げる叱り方をしたいですよね。
もちろん、人道的に許せないことまで許せと言っているお話ではありません。
その人のことを思って、本気で怒ってあげる、なんてのは入りません。
本気で自分のことを思って怒ってもらえるのは、幸せなことですから。
競争心も過ぎると自分を苦しめることも
誰にでも「負けたくない」と思うことがありますし、プライドを持ちたい場面があると思います。ごく普通のことだとも思います。
ただ、強くこれが出すぎると、
攻撃的で敵意をもちやすくなったり、
気持ちにゆとりがなくなったり、
いつも時間に追い立てられたり、
という風に自分のココロを追いつめてしまうようです。
「NOが苦手」な性質や「感情に左右されやすい」性質を持った方でも、この性質を一緒に持つこともあるそうです。
そうすると自分の中に葛藤が生まれて最もひどいストレスを抱え込むそうです。
気を付けなければなりません。
怒ってすっきりする、という言い方もありますが、本当でしょうか。
人を傷つけてしまうことで、どこかで自分を責めてしまうのが人間です。
実際はすっきりするどころか、余計な後悔や苦しみを持ち込むのが怒りであるといえます。
怒ると不快物質が分泌される
怒りの感情は、自分の体も痛めつける、といいます。
確かに怒ると胸がわなわなしたり、眉間にしわが寄って痛くなったり、涙さえ出たり、と自分でコントロールできない体の反応が感じられますね。
怒ると脳に信号が送られ、ノルアドレナリンやアドレナリンが分泌し、体を駆け回り、本人を苦しめます。
怒りの苦しさを原動力にして、競争したり戦ったり仕事に打ち込むという人も多くいますが、不快物質はストレスとなる、といいます。
(『もう怒らない』小池龍之介 より)
世の中では、怒りを抑える・発散させるの二つのやり方がよくされています。
が、意識下に押し殺してもいつか必ず爆発しますし、
発散しても一瞬はスカッとするんですけど、
あとからまたモヤモヤすることの方が多いようにも思えます。
そこで、3つ目のやり方
「怒りそのものを鎮める」を提案します。
では、どうすればこの「怒り」の感情を鎮めることができるのでしょうか。
1 完璧主義を減らし厳しすぎる考えを置き換える
心の中にある「~するべき」「~でなければならない」を書き換えていくトレーニングです。
私にとって有効だったのでご紹介します。
日々の中でイライラした瞬間を1日2つくらいピックアップして、注目。
そこには自分が「こうあるべきなんだ!」という感情があります。
それを書き出します。
そして、その考えを緩める方向で書き換えてみます。強すぎる完璧主義を緩めていくトレーニングなのです。
そして、「緩めてみてどう思ったか」を書き心がほぐれる感覚を確認します。
手帳やノートに
①自分がいま頭に浮かぶ「~すべき」「~でなければならない」を書き出してみる
(例)仕事の締め切りは絶対厳守しなければならない
恋人は自分の話をしっかり聞くべきだ。
電車は時間通りに来なければならない。
②それを緩めた考え方を書いてみる。
(例)いろいろあって、締め切りを守れないこともある。
疲れていて、聞けない日もある。
事故で遅れるなどのことは仕方がない。
③緩めてみてどう思ったか、書いてみる。
(例)肩の力が落ちた。
恋人に対して優しい気持ちになった。
イライラが少しだけ静まった。
2週間続けました。
自分の中に思ったよりも「~すべき」「~でなければならない」があり、びっくり。
考え方を緩めることで、自分が楽になる感覚が楽しいトレーニングでした。
2 自己分析でコントロール
では、実際にイラッと来たら、どうコントロールすればよいでしょう。
先ほど紹介した『もう怒らない』で、小池龍之介氏が提唱する方法は、その場ですぐ脳内でできるので効果的でした。
①怒りがわき出る瞬間を察知する
取引先から「アラスカに生息するアザラシを全部捕まえて3日以内に届けてくれ」という無理な注文をされたとします。
「そんな無理な注文をする取引相手なんか死ねばいいのに!!」という大きな怒りエネルギーが生まれます。
その「死ねばいいのに」の感情が生まれる前、話を受けた瞬間の
「・・・はぁ?」くらいのところで、
「あ、怒りの感情がかすかに湧いてきたな」と察知します。
怒りが大きくなる過程は、心の湖面にガソリンが数滴ポトリと落ち、それに引火して一気に火が広がっていく様子にたとえられます。
数滴がポトリ、の瞬間に消し止めるのは比較的容易です。
なんとな~く、日ごろから「今、自分は嬉しいんだな」「欲が出ているな」と自分の感情を客観視して感じておくと、「お、今怒りだしそうな自分がいる!」とわかるようになりますよ。
②バラバラに分解
洗濯洗剤みたいですが、これが重要アリエール。
ちょいちょい泡・・ではなく腹が立ち始めることもありますが、この話の要素をバラバラにして分解。
「・・・はぁ?」と思った瞬間に、
「なぜ腹が立っているんだろう」と考える。
すると、「長い付き合いなのにこんな注文をしてくるなんて、私のことを何だと思っているんだろう」という感情が隠れているのを発見できるわけです。
「なんだ、自分が怒っているのは『かけがえのない私をちゃんと認めて配慮してよー』という子供みたいな感情だったんだ、ばかばかしい」という気持ちになります。
どんな内容も、原材料を把握して、バラバラに分解すれば乗り越えられるもの、と本著では書いています。
「この機材が高かったから壊した部下に腹が立っていたんだな。」
「今日は急ぎの用事があるのにだだをこねるから、子どもに腹が立っているんだな。」
そうわかると、その場で「ムキーッ!」と怒鳴ることもしないで済みます。
トレーニングをやってみて
自分の中の「~すべき」「~でなければならない」を緩めるトレーニングでは、
自分では自分の予想よりも自分を縛っている考え方が多かったこと、
緩めると体の力が抜けること、
肩こりが楽になること
に気づきました。それから、書いていて楽しくなるもの発見しました。
取り組んだのは2週間でした。それくらいやると考え方を定着させる率が上がるそうです。
実は、結構楽しかったので、たまにまだ書いています。
自己分析でコントロールをしていく方法は、頭の隅置いておくくらいですが、日常の場面で怒りを抑える実力があるやり方でした。
自分がやりきれていない、後ろめたさがある場面で怒りが起きやすい、など自分の分析ができてくると、「あ、今怒り出すかも?」と先に予見できるようになって、楽に鎮火できます。
腹式呼吸も一緒にするようにしたら、かなり楽にコントロールができました。
それでも、まだまだ怒ってしまうこともまれにありますが、確実にイライラはコントロールできるようになったな♪と思います。
とりあえず、怒り出しちゃったら「あ、自分怒ってるな~」と思ってみてください。
それだけでも怒りが結構おさまりますよ~。
では、がんばり屋さんこそ怒りをコントロールして笑顔になろう!というお話でした~。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
ココロから感謝しています。
今週もお疲れさまでした・・・。
良い週末をお迎えください。
では、また。