夜の空気が透き通る季節。
こんな夜は、星座たちとロマンチックな時間はいかがですか?
大好きな人と、寒いところで肩を寄せ合って星を眺める気分で、星座の物語に浸ってみませんか?
気分だけでも、ハッピーになりましょう!
こんばんは、ラブです。
今、冬の夜空に見えるのは、こんな星たちですね。
12月は、こんな星座が特によく見えるようですね!
これから、4つの星空をお見せします。
これらのうちのどの星座か、当ててみませんか?
では、ひとつめ。
ちょっと難しいのですが、何座か見えますか?
正解は、こちらです。
オリオン座。
この形が特徴的ですね!
狩人オリオンの 勇敢な恋の物語
オリオンは、ギリシアに住んでいた狩りの名人でした。
キオス島の王女メロペが好きになり、王に王女との結婚を申し込みます。
王は断るために、「この島の猛獣を退治すれば、ね!」と無理難題を押し付けました。
ところがオリオンは得意の矢で見事に退治!
ハッピーエンド!!か、とおもいきや・・・。
困った王はオリオンに酒を飲ませて、オリオンの目をつぶしてしまいます。
嘆き悲しむオリオンを見て神様が現れ、「東国の海岸で、朝日を浴びなさい」と告げます。
朝日を浴びて目が見えるようになったオリオンは、キオス島に戻りますが、王と王女はすで逃げていました(涙)
がっかりしていたオリオンを、月の女神アルテミスが哀れみ、自分の部下にして地中海
のクレタ島につれていきました。
オリオンはアルテミスの狩人として働いていました。
・・・が、この美しい月の女神が好きになり、身分もわきまえず求婚。
迷惑に思ったアルテミスは、友人の大地の女神ガイアに頼んで独サソリを送り、刺殺してしまいました(号泣)
大神ゼウスは、狩人オリオンを惜しんで大空に上げ、星座にしてやりました。
いまだにオリオンは刺されたサソリを恐れて、さそり座が東の地平線に姿を現す頃になると、姿を消してしまいます。
切ない・・・!
王が逃げたのはわかりますが、王女も逃げたのが、悲しい。
さらに惚れた月の女神にサソリを送られて死んだのは、さすがにゼウスも同情したんでしょうか・・・。
では、二つ目。次は何の星座でしょう?
ごめんなさい、形がすごく見えにくいです!
流星がヒントになりましたか?
正解は、こちらです。
ふたご座です。
絶世の美人と むつまじい双子の物語
スパルタ王の美しい妃レダは、絶世の美人でした。
大神ゼウスは早速目を付けましたが、奥さんの女神ヘーラに見つかったら大変です。
ハクチョウの姿に身を変えました。
ワシに追われて飛んできたゼウスのハクチョウを、レダは抱きしめてあげました。
ハクチョウが飛び立った後、レダは二つの卵を産みます。
神の子ポルックスとヘレネ、人の子カストルとクリュタイメストラという異父双生児の兄弟姉妹ができるのです!
ヘレネとクリュタイメストラはやがて美しい娘となり、特にヘレネは世界一の美女と言われ、トロイ戦争の原因になります。
カストルとポルックスの双生児の兄弟は、たいそう仲が良かったのですが、ポルックスはゼウスの子なので不死の運命、カストルは人間の子でした。
ある日、1頭の牛をもう一組の双生児とわけて食べる時に争いが起きて、二組の双子が大乱闘。
相手の槍につかれたカストルは、重傷を負って死にそうになります。
兄のポルックスは、父のゼウスに自分の不死の運命を半分弟に与えてほしいと頼みました。
その結果、兄弟そろって1年の半分は天上で、後の半分は地下で暮らすようになったのです。
毎年12月に、ふたご座の星付近から四方八方に流星群が出現しますね。
さて、この星は、どんな星座になると思いますか?
見えましたか?
こちらです!
おうし座。
プレデアス星団(首元)とヒアデス星団(牡牛の顔のV字)を含んでいます。
美しい王女の物語
大神ゼウスは、地中海フェニキアの王女エウローペを見そめました。
やきもちやきの妻の女神ヘーラの眼をくらますため、白い牡牛の姿に身を変えて、王女に近づきました。
牡牛になついた王女が背中に乗ったところ、牡牛は王女を乗せたまま走りだし、地中海を渡り、クレタ島に連れ去ってしまいました。
クレタ島で王女はゼウスの3人の子を産みます。
この物語の牡牛が、星座として大空に上げられました。
最後の問題です。これは、どんな星座になると思いますか?
こちらになります!
ぎょしゃ座でした!
涙と努力が実を結んだ物語
大神ゼウスとヘーラの間に生まれた息子ヘパイストスは、顔がみにくかったので、父母に嫌われ、地上に放り出されました(涙)
レムノス島に落ちた時、片足を折ってしまいました(涙)
彼は器用だったので金物細工の腕をみがき、神々のために移動式の椅子を作りました。
ゼウスは彼を許し(?)、鍛冶屋の神とし、娘アテナを妻として与えました。
ヘパイストスとアテナの間に生まれた子供のエリクトニオスは、不幸にも父の遺伝で片足が不自由でした。
彼は母の神殿で育ち、四輪の馬車を発明してそれに乗りました。
のちに彼は、母の跡をついでアテネ市の王となりました。
星空のぎょしゃは、このエリクトニオスです。
小学校の時に、星座の本を読書感想文に選んでしまい、ゼウスの自由奔放さに小学生として愕然とし、作文が全然まとまらなかったことが思い出されます。
日本の神話もかなり破天荒ですけどね・・・。
今夜は全国的に厚い雲に覆われた夜になりました。
でも、この雲が晴れたらこんな夜空が広がっています。
晴れた夜には、夜空を見上げてみてはいかがでしょうか?
良い夢をみて、楽しくお休みください。
明日も素敵な一日になりますように!
では、また。
参考文献『星座12カ月』冨田弘一