猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

親に痛めつけられるということ、それを超えて生きるということ

ワタシの周りには自分の親たちの関係性にうんざりして、独身を選んでいる人が何人もいます。

両親の不仲を見て育つと、基本的に人間不信に育ちやすいですね。

ワタシも人間不信の一人です。

 

こんばんは、ラブです。

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親に愛情たっぷりに育ててもらった、という環境の方は、今日はスルーをお願いします。

 

ワタシの父親は、外から見る人にはとても評判の良い人でした。

でも、両親は週一回、皿が宙を飛ぶような大喧嘩をする不仲な関係です。

夫婦げんかの後に決まって、

「お前は母親そっくりだな!あいつそっくりの最低な奴になるぞ!」

という父親の八つ当たりを黙って受けるのが、長女のワタシの役割でした。

それを受け取らないと、母親や妹にとばっちりが行くので、黙って我慢していました。

母親は「あなたは言いやすいタイプだから」と言って助けてくれませんでした。

もしもワタシをかばったら、余計に火に油を注ぐから仕方なかったのだと思います。

勉強に対しては理不尽な期待をされていました。

 

テレビでホームドラマを観るのが苦手でした。

普通の優しい両親が、ありのままに子供をかわいがっているシーンを見ると、涙が出てしまうから。

家族そろってテレビを見ているときに、そんな涙は見せられません。

 

高校生くらいになると、そんなとばっちりにも多少言い返せるようになりましたが、多感な時期に植え付けられた痛みは、潜在意識にしみこんでいました。

 

仕事に就いて、実家を離れる時に、

「一人暮らしなんか寂しくて、夜に涙が出るぞ」

と父に何度も脅されました。

案の定、実際初めての一人暮らしの夜、お風呂で号泣しました。

 

嬉しくて。

このお湯の一滴まで自分の稼ぎです。

もう

「俺の稼ぎで食っているんだから、文句言うな」

なんて言われなくていい!!

 

自分では、きっと寂しくなるだろうと思っていました。

父の呪縛に心底とらわれていたんですね。

仕事はきつかったけれど、実家に帰りたいとは一度も思いませんでした。

 

外面が良くて、家で家族を追いつめている父親なんて、いっぱいいると思います。

よくある話です。

 

そんな自分が家庭や子供を持つ自信はありませんでしたが、機会があって持つことができました。

自分も同じことをしてしまったら、という恐怖がありました。

 

でも、意識すれば負のサイクルって止められるんです。

 

かわいいわが子にそんな馬鹿な言葉を投げつけるなんて、「しない」と決めればやめることができます。

 

そして、

「そのままでいいんだよ」

「どんなことがあってもあなたの味方だよ」

とわが子に言ってあげることができることが、何より自分の救いになるんです。

自分の中の「子供のころの自分」が、わが子を愛することによって泣いて喜んでいるのがわかります。

 

今の20代~40代の人たちを育てた親の世代は、実は戦争の被害者です。

戦後の混乱期に幼少期~青年期を過ごしたために、それ以前の世代が持っていた「親としての精神的な成熟の要素」を断絶してしまった世代だと言われていました。

実際、ワタシが子育てをしていたころから、

「最近のおじいちゃん・おばあちゃんは、どうもおかしい」

「その前の世代は孫の面倒をよく見るのに、私たちの親たちは自分の趣味を優先する」

と育児雑誌にしきりと取り上げられていました。

もちろん、そうではないすばらしい方たちもいっぱいいるのですが、ホームドラマにあるような家庭というのは、実際はそう多くはなかったのかもしれません。

実際ワタシの父も戦後の混乱期であったために、両親の愛情を受けずに育った一人でした。今では、孤独な人であったんだ、と思えるようになりました。それも子供たちと夫のおかげです。

 

自分の両親の不仲を見て育った人の中には、自分の結婚や子供を持つことにどこかで恐れを抱いている人が多いように思います。

友達にも、そうしたことから結婚をためらう人が何人もいます。

優しくて優秀で正直な大好きな人ばかりなんです。

もっと幸せになっていい人なのに、「自分も不仲だった親のようになるような気がする」という呪縛にとらわれています。それは、違うんです。私たちの世代の方が優しくて、賢いように思うんです。

さらに結構いるのが、不仲な親の仲裁役として、見えない鎖で家につながれている人。同じ親としてあり得ないのですが、あの世代の人たちには、(どうやら無意識にやっているようですが)我が子の将来までも食い尽くす人がいます。

 

痛みを知っている人こそ、本質的な優しさをよく知っています。

だから傷を持った人ほど、人との温かい関係性をもってほしい。

それが結婚という形かどうかは、事情によるかもしれません。

ただ、優しい関係を自分が築いていくことで、過去の自分が癒される感覚は、何にも代えがたいものです。

その関係を作っていくにも、過去の傷がブレーキをかけることも多いと思います。

でも、失敗してもいいって自分に言い聞かせてほしい。

失敗してもいいから、関係性を持つことから逃げないで、今までの分まで、たくさんたくさん幸せになってほしいと思うんです。

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時代は自己啓発ブーム。超ラッキーです。親にもらえなかった言葉を本から貰えます。自分の心の空洞をワタシも埋めている最中です。

 

 

寒い冬だからこそ、温かいものが身に染みますね。 

 

 暖かくして、ゆっくり休んでくださいね。

 

 明日もあなたに素敵な1日がやってきますように!

 では、また。