スキャンダルの多いイケメン俳優。
モテる理由はルックスではなくて「徹底的な聞き上手」だったと言います。
タモリさんも、どのタレントが来ても話を盛り上げる名人。
私たちももっと聞き上手になって、好きな人の気持ちをラクにしたり、盛り上げたりできたら楽しいと思いませんか?
こんばんは、ラブです。
好きな人には、たくさんしゃべってもらって、気持ちをすっきりさせてあげたいもの。
話を聞いてもらうことで、肩の力が抜けたり、考えがまとまったり、スッキリしたりしますからね。
ただ、大人しい人や接点が少ない人だと、なかなか引き出せないですよね。
そこで、こんな本を読んでみました。
元コミュ障のニッポン放送アナウンサーによる著書。
ラジオ番組を担当することになり、相手から話を引き出す訓練をしてわかったことを紹介しています。
タモリさんの質問、聞き方
いいとも!でのタモリさんの質問は、秀逸でした。
「髪、切った?」は日本一有名な質問と言えましょう。
その質問には、前回との違いを指摘しながらも、他愛がなく、相手への興味が示されているからでしょう。
そして、ゲストの話を「ひとつも聞き漏らさない」。
タモリさんは自分から話したりしないで、徹底して「聞く」。
そしてその話に便乗してしゃべっています。
人の話を良く聞けていないときは、とくに自分の話がしたいと思っているとき。
この人の話を引き出したいと思っているときには、そこでぐっと我慢して、とにかく耳を傾けることが大事ですね。
「ふーん」「へぇ」
ただ受け止めるだけの「へぇ」「なるほど」「ふ-ん」。
ニュアンスや言い方の問題ですが、繰り返していると話がうまく転がっていきませんよね。
タモリさんなら、「へぇ、そう!」とか、小さな驚きを必ず付加し言い方をします。
具体的に聞く
「最近どう?」の質問は、「自己PRをどうぞ!」くらい、聞かれると困りませんか。
相手の表情を(多少間違うことなんか、それもネタになるんだから構わずに)先入観で解釈してしまうことも大事。
「最近、どう?」を「体調、悪くない?」に翻訳して聞く。
確かにその方が、返事しやすいですね。
そんな風に聞かれれば、「あいかわらず寝不足だけど、そちらは元気でした?」みたいな答えもできますね。
愚者戦略
本著最重要キーワード「愚者戦略」。
コミュニケーションをゲームとして考える著者にとって、欠点から自分のキャラ戦略的に作ることを勧めています。
ちび・デブ・ハゲ、全部ラッキー。それをネタにされてOKの人になる。
自分を低く設定しておくことで、話しかけやすい人になれます。
著者はかつでデブでした。
デブの人は「自分がデブだと認めたくない」、つまり「周囲からデブとツッコまれたくないコンプレックス」ですよね。
でも、周囲からすると、それほどのことでもなかったりするんです。
もしかしたら、自分の気にしすぎかもしれない。
コンプレックスを抱え込みすぎて、周囲の目を敵対視している場合がすごく多いんですね。
欠点をツッコんでOKにして、それがキャラクターとして合意されていたら、それは確実に周囲を楽しくさせることができます。
愚者であることを戦略的に自覚していると、ツッコミが入ったらラッキーと思えるようになるそうです。
コミュニケーションの反則行為
①ウソ禁止
②自慢はご法度
③相手の言うことを否定しない
倫理ではなく、あくまでコミュニケーションの技術として、この3つはNGです。
どうしても話が結局詰まってしまうからだそうです。
仮に、ウソをつかなければならないときは、「黙秘権を行使する」。
内内に知っている人事を聞かれて、「知りません」と言えばウソですが、「言えないんですよ」と黙秘権を行使すれば、ウソをつかずに済みます。
③の相手の言うことを否定しない、についても、基本相手の言うことに異議が生じた時は、黙秘する。
勢い黙秘権を行使できなかったら、申し訳なさそうに答える。
「相手の言うことを否定しない」を実践するためのテクニックです。
地雷を踏まないために気を付ける言葉
話をしていて地雷を踏む人は、よく見ていると相手の話を否定したときに地雷が爆発しています。
心当たりがある人はふだんの会話から「嫌い」と「違う」の単語だけ外すように心がけてみてください。
地雷を踏みやすい人は、常に話の本質を突こうとしています。
相手が怒る地雷がどのへんにあるのか、じつはなんとなくわかっている。
でも、本質が見えているから、どうしてもそこを避けられない。
とはいえ相手を怒らせるつもりはない。つまり生理的な問題です。
でも、それは自分が正しいという論争なんです。
断定キーワードを封印すれば、後に続く「それはこういうことだよ」という本論がより相手に伝わりやすくなります。
大事な人と、コミュニケーションがとれることは、幸せなこと。
また次の機会があるかと思っていても、二度とやってこないこともありますね。
貴重な時間にたくさん素敵な話ができますように。
明日は全国的に寒くなって、雪の降る場所も多いですね。
本を読んだりするにはちょうど良い季節。
素敵な時間がすごせますように。
では、また。