猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

あらゆることは、脳の仕組みによるものだった!~『脳に悪い7つの習慣』

脳学者による脳仕組みの解説と、効率的に使うための習慣作り。

よく言われる「性格」「根性」の問題は、「脳の仕組み」によるものだったかも?

 

こんばんは、ラブです。

f:id:understandLove:20160210155630j:plain

集中力が落ちたり、何だか記憶力や判断力が落ちる時

「根性!」

と叫んでがんばったりしてしまうことがあります。

でも、それは根性のせいではないようです。

脳の仕組みから科学的に理解して、正しくパフォーマンスを上げる方法です。

 

f:id:understandLove:20160210170406j:plain

 

脳が持つ3つの本能

脳神経細胞は生まれながらにして、本能を持っています。それは、

「生きたい」

「知りたい」

「仲間になりたい」

 です。

社会システムは脳の本能から

人間の複雑な社会システムを作り出した「人間の脳」。

太古の昔から、「生きたい」「知りたい」という本能から”科学”を生み出しました。

「知りたい」「仲間になりたい」の本能から”文化”を

「生きたい」「仲間になりたい」の本能から”宗教”を生み出しました。

そうしたことからも、社会システムの中でよりよく生きるには、脳の本能のシステムを上手く使うことが大切だと言えます。

脳の本能を磨く

しかし本質的には脳は本能に逆らわないことを求めています。

一方で、脳が持つ本能はすべての人に活かしきれているとはいえません。

つまり、脳の機能を最大限に活かすためには、脳神経細胞が持つ本能を磨くべきなのです。

脳が持つ「自己保存」と「統一・一貫性」という強いクセ

脳神経細胞が集まって脳組織を構成し、好きとか、理解するなどと言った機能を生み出しますが、この機能を守るために第2段階の本能が生まれます。

それが、「自己保存」と「統一・一貫性」です。

2つのクセは、成長に伴い自我の芽生えとともに顕著に表れています。

 

「自己保存」は、「生きていくために自分を守る」ため大変重要です。

「統一・一貫性」は、「正誤を判断する」「類似のものを区別する」「バランスをとる」「話の筋道を通す」というプラスの作用があります。

しかしその反面、脳が間違いを犯したり、脳のパフォーマンスを落とす原因にもなります。

「自己保存」と「統一・一貫性」のワナ

「自分と反対意見を言う人を嫌いになる」のは、脳が自らの意見と異なるものを「統一・一貫性」に外れるために拒否し、また「自己保存」が働くことによって自分を守ろうとするため、相手の理論を論破しようとするのです。

相手の理屈が正しいと思いながら、持論を押し付けたり、言い訳を言いたくなったりするのは、脳の「自己保存」「統一・一貫性」というクセによるものだったのです。

 

「自己保存」と「統一・一貫性」のワナは、「脳に悪い習慣」を克服していく上で、常に注意を払う必要があるものです。

特に「自己保存」は強いもの。時には「自分を捨てる」「立場を捨てる」覚悟が必要です。

「自己保存」が過剰になると、企業が暴走し、あるいは社会から抹殺される例もあります。

大切なのは、自分の脳にもこうしたクセがあることを自覚し、それに引っ張られないように注意することです。 

試験勉強や仕事を始める前に気をつけること

試験勉強や仕事で、最初から「おもしろくない」「好きになれない」と思うことがあります。

「嫌い」のレッテルが貼られると、脳の理解力や思考力、記憶力は積極的に働かなくなります。

嫌いな先生や上司ができたりすることがあります。

指導者が嫌いだと、成績や仕事の効率が下がることが往々に見られます。同様の理由です。

これには、「良いところを見つけよう」と頭を切り替え、「違いを認める力」や「相手の立場に立つ力」をもって受け止めることが大事です。

違いを認めていくうちに、「仲間になりたい」の本能が発動し、好循環が生まれるからです。

気をつけたい口ぐせ 

夜遅くまでの仕事で、「嫌だ」「疲れた」が口ぐせになるのも、「自己保存」の働きです。

「グチを言うことで、ストレスを発散できる」というのは誤解です。

否定的な言葉は、自分が言っても、周囲が言うのを聞いても、脳には悪影響しかありません。

仕事や勉強を始める前に口にするのは、やめておくべきでしょう。

感動すること

脳にとって、人の話を聞いたときや新しい知識にふれたときなどに、素直に「すごいな」と感動することは非常に大事です。

感動を司さどる核があり、気持ちを動かすことができると、判断力と理解力が高まるからです。

「感動する力」は、脳をレベルアップさせるのです。

感動というのは、大それたことに対してでなくてもかまいません。

「なるほど」「すごいね」の言葉を添えて話を聞くようにすること。

日常の中にそんな言葉をはさんで、小さな感動でも日ごろから持って生きると、脳のパフォーマンスを上げることができます。

「人が喜ぶこと」を楽しむ気持ちを育てる

「仲間になりたい」という脳の本能から、脳は「人が喜ぶことが自分にとってうれしい」と感じます。

しかし、環境によっては人は貢献心を失い、損得ばかり重視することもあります。

これは、脳が記憶に基づいて働くから。

人との比較や勝ち負けにこだわったり、子どものころから勝ち負けを強いられていると、負けた時に罪悪感を抱き、「他人を蹴落とさなかったので自分を守れなかった」という「自己保存」のクセが働き、「蹴落としても自分を守りたい」という気持ちが生まれます。

でも実際は、「自分さえよければいい」という人よりも「あの人の喜ぶ顔が見たい」と思える人の方が、結果的にあらゆる面で力を発揮しているもの。

脳の仕組みから言って人に貢献する方が自己報酬神経群を働かせ、脳にとって「より良いごほうび」となるからです。

「だいたいできた」は、要注意

 仕事や勉強をしていて、まだ完全に終わっていないのに「だいたいできた」「あと少しで完成だ」と思うと、途端に能率が下がることがありませんか?

脳にとって、途中で「完成した」「できた」「達成した」の言葉は”否定語”です。

実際は「まだできていない」はずが、脳は「だいたいできた」という”否定語”により思考することをやめてしまうのです。

そこには「自己保存」のクセが働いて、自分を甘やかしてしまうのです。

そのときには、「ここからが本番だ」「あと10%もできていないところがある」と考え直すことが大事です。

「無理かもしれない」→「そのために今、何をすべきか?」

「無理かもしれない」「もうダメだ」は、「自分を守ろう」という反応が過剰になって出てくる考えです。

この”否定語”は脳の思考力と記憶力をダウンさせます。

「自己保存」のクセに従って、できないことを正当化しても問題は解決しません。

著者は救命救急でどんな追いつめられた場面でも、スタッフに「いま、何をすべきか」を口に出して言わせていました。

最後まで絶対に助けるのだという思いを持ち、考え続けることで、道は開けていったそうです。

 

 

f:id:understandLove:20160210170913j:plain

毎日にちょっと感動してみたり、「人のため」に何かやってみたりすることで、脳のパフォーマンスまで上がるなんて、面白いかもしれません。

そんな感じの実践について、さまざまな本でも紹介してきました。

他の人のために働いたりすることで、「自分に良いこと」を引き寄せていく、ということが書かれているものがたくさんありますが、とりもなおさず「自分の脳」に良い影響を与えるからこそなのかもしれませんね。

 

 

干潟では、たくさんのカモが旅の前に一所懸命に栄養を蓄えています。

潜るのが苦手なので、お尻だけ見せて、頭をつっこんで食事する姿が可愛いです。

f:id:understandLove:20160210174340j:plain

あなたの明日が、もっと楽しい1日でありますように!

 

では、また。