アドラー心理学や潜在意識活用のニュアンスを含みながらも、コミュニケーションのキモを「愛情を持つこと」「豊かな心を持つこと」と言い切る潔さが好きです。
こんばんは、ラブです。
斎藤一人さんの本は、さまざまなお弟子さんたちが書くものだから、そのお弟子さんのカラーによっていろいろですね。
こちらの本は、1つのエピソードをさっぱりめに書いて、42の言葉を紹介しています。
「名古屋の人はみんないい人」と思っていたら、名古屋で成功しました!
「豊かな心になりなさいよ」
と一人さんは著者たちに言うそうです。
他の人思いやる愛情を持つことが、自分の心を豊かにしてくれるということ。
愛情をもって人と接することーこれが人間関係をよくすると同時に、自分の心を豊かにするための方法なのです。
名古屋で商売を始めた著者に、現地で助けてくれた人がみんな、
「なんで、名古屋みたいな日本一商売のむずかしいところへ来たの?」
と言いました。
「愛知の人はいい人ばかりですよ。日本全国、人は変わりません。
みんないい人しかいないんですもの」
と著者は答えています。
出会う人はみんないい人だと思い、口いだすことで、商売は順調に伸びていきました。
初めて会う人にはつい警戒して「この人は怖い人じゃないか?」と思っていると、本当に怖い人になってしまうかもしれません。
また、まだ出会っていない大勢の人たちのことを「怖い人ばかりいるんじゃないか?」なんて思っていると、そんな人ばかりがやってくるのかもしれません。
いい人に巡り合って、何とか手助けしてもらえるような人間関係をつくりたかったら、まず「みんないい人」と思う。
自分がそう思えば、きっとみんなもあなたを「いい人ね」と思ってくれると著者はいいます。
赤い花ならまっ赤に咲くーそれが愛されるコツ
人から好かれる2つ方法として、著者たちが一人さんから教わっていることの1つ。
「赤い花はより赤く咲く、黄色い花はより黄色く咲く」
自分がどんな人間なのかを、より鮮明に出すということです。
「私はこういう生き方をしているのよ」
というのを清々しく言えるのなら、それを出し続けるんです。
それを隠したり、中途半端に引っ込めたり、ほかのことと取り混ぜたりしないで見せることで、周りの人から見てあなたがかりやすくなる。
料理屋さんでも、食べに行くたび味が違っていては、ファンになりにくい。
こんなふうに個性をはっきり出すと、好きという人は近づけますし、嫌いという人は離れることができます。
もう一つは、「好かれたいのであれば、好きになりなさい」ということ。
愛されたかったら、愛すること。
大勢の人に好かれたかったら、大勢の人をまず好きになれないといけないということです。
ただ、注意した方がいいことの一つが、
「全員に好かれると思うな」
ということです。
つい、人に嫌われたくないばかりに、本当の気持ちを閉じ込めてしまうことがあります。
でも、自分を好いてくれる人は一人いればいいんです。
だから嫌われることを怖がって、自分の気持ちを隠さなくていいんです。
出会った人はみんな縁がある人だから、全力で自分のできることをする。
それに対して喜んでくれる人も、遠ざかっていく人もいる。
向か向くが勝手にどうするのか選んでくれるんだから、それでいい。
人に嫌われて苦い思いをした人ほど、誰かに嫌われることを怖がるようになってしまいます。
でも、大丈夫。
ムシの好かない人は、心を修行してくれるためにいる
人間には相性があって、どうしても好きになれない人がいるものです。
そんな時の話。
「鏡を見た時に、自分の顔にシミがあると、『いやだな』と思うだろ。
ムシの好かない人というのも、これと同じこと。
自分の弱点と同じものを持っている人のことなんだ。
人間はの持っている弱点と同じものを嫌うんだよ」
そういわれれば同じタイプの人同士が嫌い会っていることってあります。
相性の悪い人がいたら、そのイヤなところが自分にもないか、探してみると、その人を愛せるようになると著者は言います。
ところで、相性の悪い相手が出てくるのは何故なのでしょう?
「それは、あなたの心を豊かにするために、もっとも修行になる相手が出てきてくれたってことなんだよ。
だって、逃げられないようなところに相性の悪い人が出てきたんだから、受け入れるしかないだろう?
自分を変えて、その人を受け入れられるようになれば、その分だけ自分の器を大きくできる。
だって、相性の悪い人が自分の前に現れれば、いろんな角度から自分のことを見つめなおせるんだから。
あなたは、ラッキーだね」。
ムシの好かない人というのは、自分のことを一番学ぶことができる、ありがたい存在なのです。
イヤな人がいるー前に進む人には、「そよ風」くらい起きます
人のやる気に水を差すことを言う人っていますね。
そんな人にがっかりさせられたときには、「ツイてる」「いいことが山ほど起きる」「大丈夫、大丈夫」とか肯定的な言葉を何度も繰り返し言っていると、自分の気持ちをもう一度盛り上げることができます。
また、何かをやろうとするのなら、やる気をそぐようなことを言われるのは、始めから当たり前だと思った方がいい。
「イヤなことを言われるのなんて、歩いていて、そよ風が吹いたようなもんだよ。
もっと足を引っ張られることもあるし、もっとガンガン言われる。
根回しして反対する人もいる。
この程度のそよ風を抵抗なんて呼ぶのは、間違い。
子ども一人踏むのだって、あれだけ痛い思いをする。
これから人のできないことをやろうというのは、あのくらい大変なんだ。
不吉なことを言って足を引っ張ろうなんてヤツもいる。そんなヤツには
『あんた、そんなことを言っていると、自分に災いが降りかかるから、よしな』
そう言って説教くらわしてやらなきゃダメ。
正しいことをしていて災いが降りかかるんだったら、この世のいい人はみんな死んでる。
そういうことはありえないんだ。正しいことを正しいと言える。それが指導者なんだよ。
何かをやろうとする人というのは、そういう人になるということなんだ。
だから、がんばりな」
イヤなことを言われるくらいはそよ風。
何かをやろうとする人は、そう思えるだけの覚悟を持った方がいいんです。
関東は青空が見える1日でした。
まだ寒い日が続きます。
暖かくしてお休みください。
では、また。