猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

命と時間の有効活用~『1週間は金曜日から始めなさい』

結婚3か月目に夫の末期がんが宣告。

夫の期待に応えたい一心で編み出した、「待ったなし」の時間の有効活用術。

「ながら学習」ではありません。密度の濃さで勝負する時間術です。

 

 

こんばんは、ラブです。

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「君を社長に指名したことが間違いではなかったという確信を持ちたい」。

 

会社を経営する夫に残された時間はわずか。

しかも半年後なのか3年後なのか、それすらもわからない。

著者の目に見えない時間との戦いが始まりました。

28歳の年の差婚の著者(33歳)。夫の会社をどうするのか。

それまで「優先順位」さえも意識せずに生きてきたにもかかわらず、ご主人のためにつかみ取ったタイムマネジメントの技術です。

 

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タイムマネジメントは時間密度

ご主人から引き継いで、著者は健康器具開発の会社を2つ経営をしています。

ご主人は亡くなりましたが、借金3億円を抱えた会社を、年商23億円の優良企業に変えていきました。

そうしながらも、理学博士、健康医科学博士、行政書士、宅地建物取引主任、栄養士、MBAを取得しています。

現在、会社の経営をしながらも、年間60回以上の講演をこなし、年間3冊以上の書籍執筆、国家資格の取得、マスコミの取材に追われています。

そんな中でも毎日6時間睡眠をとり、趣味や習い事を楽しみ、本業の業績も着実の伸ばしていると言います。

 

そんな時間を活用する著者の「やりたいことが全部できる!」という時間術です。

 

忙しい時に勉強をすると、心のゆとりが生まれます

著者も初めは仕事で時間に追われて、資格の勉強に時間を割くことができませんでした。

しかし、「それではいつまでもできない!」と一念発起してやってみたら、かえって心のゆとりができることを発見しました。

 

なぜ、忙しい時に勉強すると、余裕ができるのか。

それは、勉強する(=自分のやりたいことに時間を使う)ことによって、

「時間に支配される立場」から「時間を支配する立場」に変わるからだそうです。

毎日忙しくしていると、自分のための時間が削られていくものです。

仕事が楽しい、充実している、という人でさえも、自分のための時間がなくなるにつれ、心に余裕がなくなり、ストレスに押しつぶされていきます。

勉強の時間を作り、「自分のために時間を使っている」という事実が「私は時間の奴隷になってはいない。私が時間を支配している」という気持ちを生み、心の余裕を取り戻すことができる。

時間はに使われるとゆとりがなくなり、時間を使うとゆとりが出てくる、と著者は言います。

人に会う時間を減らして、時間リッチになることはない

チャンスもお金も、結局は人が運んでくる。

タイムマネジメントをする上で、絶対にしてはならないことが、「時間がないから人と会う回数を減らす」ということだそうです。

どんなに忙しくても、あえて人との面会は増やすように心がける。

それが結果的に時間密度を高めるのだそうです。

時間を人に投資するとリターンが大きいと著者は言います。

スケジュールは1つに集約する

「仕事のスケジュール」

「勉強のスケジュール」

「プライベートのスケジュール」

これらを別個のものとして予定を書き込む人もいますが、労力の割に時間を活用しきれていないと言います。

自分が見て、1回でスケジュールを管理することで、空いた時間に読書時間や原稿書きまでできています。

そうすることで、不思議なほど隙間時間を発見することができるそうです。

人をうまく使えるか否かが時間リッチと時間貧乏の差

1 「あなただから任せる」と強調する

「誰でもいいから、手伝ってほしい」では、任された相手のモチベーションが下がります。

2 細かく分けて頼む

何をどうしてほしいのか、しっかり説明する必要があります。

相手に経験や自信がない時は、どこから手を付けてよいかわかりません。

細かく仕事を分けると、仕事が楽に見え、人に振りやすくなり、スピードもアップし、チーム力もあがります。

3 出来上がった仕事について適切にフィードバックする

頼んだ仕事をやってもらったら、その仕事に礼を言うなり評価するなりすることが必要です。

 決して自分の手柄にしないで、上司に「この人のおかげで」と進言し、その人の手柄にすること。

それが結局全体の力を上げ、あなたの評価にもなります。

「欲」が目標達成への時間を縮める

何か目標を定め、実行しようと決意しても、なかなか取り掛かれないことはありませんか?

 もともと「やる気」とは、浮き沈みが激しい物。

一部の意思の堅い人を除けば、モチベーションを維持し続けることは、本当に困難です。

そこで著者は、「自分の欲」を利用しています。

 

「あれを達成したら、これを買おう」

「これを達成したら、これをしよう」

 

著者は、

「達成出来たら熱海に別荘を買う」

という欲をモチベーションにして、初めての発明品の開発と1年後の販売目標10万個を達成したそうです。

「欲という燃料は、ギトギトしているほどよく燃える」

というのが著者の言です!

朝イチからスタートダッシュするあの手この手

時間を有効に活用するには、何事も「すぐに行動する」がキホン。

時間がたつほど、何事も手を付けるのが面倒になり、時間効率が悪くなるから。

でも、どうしてもエンジンがかからないという時があります。

特に、朝ではないでしょうか。

著者も朝が苦手でしたが、そこに手立てを講じています。

1 好きな食べ物作戦

著者は豆乳ココアで目を覚ましています。

栄養不足だと頭も働きません。

2 好きな音楽作戦

疲れに音楽は効きます。

著者はいつも中島みゆきさんの「地上の星」で起きるそうです。

苦手な人に会う、商談を決める、などのここぞという勝負の日は「ロッキーのテーマ」だそうです。

3 体を動かす

頭と体のバランスをとることは、とても大事。

頭がすっきりしない日には、勝負の曲をかけながらブランブランと著者は身体を動かしているそうです。

血の巡りを良くすると、脳の働きが活発化します。

 

この3つで、著者は朝はやる気が起きず困っていたのが、嘘のように改善されたそうです。

タイムマネジメントに、胃袋も耳も体も使いましょう。

スランプは時間リッチの天敵

どうにも調子が上がらない日は誰にでもあります。

そこで使うメンタル復活作戦です。

カタチからポジティブになる

失敗したことをきっかけにスランプになるのは、よくあること。

そこからついつい、ネガティブ思考になることがあります。

でも、それにとらわれていると、失敗から抜け出せず、チャンスに見放されてしまうのです。

①言葉から変える

失敗を引きずらないためには、無理にでも肯定的な考え方をすることが大事です。

たとえば、言葉から変える。

「ダメだ」ではなく「大丈夫だ」。

「無理だ」ではなく「何とかなる」。

②笑顔

笑顔は普通、自然に出るものですが、カタチからメンタルを変える方法として、練習して任意で作り出すのです。

割りばしを口にくわえて、鏡の前に立ちます。

箸をはずしても笑顔ができるようになればOKです。

 

笑顔で肯定的な言葉を言っていると、

「今日も調子いいね」

「元気だね」

と周囲の反応が変わります。

すると、無理に作っていた笑顔も本物になり、ツイている人というレッテルが貼られます。

そうなることで周囲にもツイている人が集まるようになります。

ここまでくるとスランプ脱出は目前です。

目の前の得意な問題から片付ける

失敗続きだったり、スランプな時にムキになって「大仕事」をするのは考えもの。

得意なことからさばいていくことが、素早く立ち直る秘訣です。

「できる」を積み上げていくと、不安はどんどん軽減され、自信も蘇ります。

人から受けた傷は、人に癒してもらう

なかなか立ち直りが難しいのが、人に凹まされた時です。

自分の仕事で生まれたスランプやミスなら気分を切り替えて解決することができますが、相手のある落ち込みだと一筋縄ではいきません。

人によってへこまされたときは、人によって励ましてもらうのが効果的です。

著者は、古くからの知り合いやご主人の代からの取引先・納入業者の見直しにより、変な噂を流されたりなど、本当に精神的につらい時期がありました。

でも、経営者がそんなところで落ち込んではいられません。

そんなとき、著者は自分のことを理解してくれる人に電話しました。

「高い業者を切るのは当たり前」

「応援してるから」

そう言ってもらって、早めに立ち直れたそうです。

 

気持ちの切り替えが、有意義な時間を増やします。

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人生をあきらめてしまいたくなる場面で、涙を強さに変えていった著者の生きざまが素敵だと思いました。

 

今日は、どんな1日でしたか?

明日がもっと素敵になりますように!

では、また。