新社会人研修のプロが書く、ビジネスマナーの極意。
キホンにかえって読んでみると、忘れていた大事なことがたくさん!
こんばんは、ラブです。
新人教育の本には、ビジネスパーソンとしてのキホンがいっぱいで、勉強になります。
著者は、株式会社USENに入社し、教え込まれた礼儀マナーを武器に新規開拓しつづけた猛者。
入社3年目で全国女性営業職1000名中6位を受賞。
新人・若手のマナー研修、人材開発に定評があります。
お笑い芸人、役者志望、韓国人留学生などを3か月で1日70社飛び込み営業してもへこたれないマインドを育て上げるそうです!
新人に求めるマナー
出過ぎた杭が打たれる本当の理由
出る杭も、出過ぎた杭なら大丈夫。
でも、それでも助けがないとしたら?
著者が会社を辞めて独立したいと考え、研修の講師、キャリアコンサルタント、パーソナルコーチングをしようとした時のことです。
目標をかかげ、紙に書き、口に出して宣伝しても、冷たいわけではないけれどサポートがない。
そこで、悩みに悩んで学んだことが、「相手にフィードバックさせる」こと。
自分の利益だけで動いていても、周囲のサポートが得られず諦めてしまうこともあります。
しかし、誰かのために「公」を目的にする。
人のためになると思うと、力も湧いてきますよね。
著者は、市役所の市民生活課の職員に
「研修の実績を作りたいので、セミナーをさせてもらえませんか。
就職や転職に関するセミナーができるので、ぜひ任せてください」
と売り込みに行きました。
不景気の中不安を持つ住民・地域に役立ちたいという市役所とニーズが合います。
そして、市主催の再就職支援セミナーの開催という突破口を見出しました。
自分ではなく誰かの役に立とうとすることで、力が湧き、出すぎる杭になれます。
出過ぎた杭は1本では自滅するかもしれませんが、他者に貢献し互いに助け合い、結びつき合うことで自分と他者がより大きく活かせるのです。
「教わる技術」は生きるチカラ
学校で教わらない社会人として必要なスキルに「教わる技術」があります。
学校の教員は教えるプロなので、「この1点を押さえなさい」とポイントを心得て教えます。
しかし、上司や先輩は自分の専門領域の知識は高くとも、教えるというスキルはまた別のもの。
教え上手な人がそばにいるならラッキーですが、そうでないことの方が多い。
ですから、ビジネスパーソンは
自分の気づき力を高め、仕事ができる人は何をしているか分析し、まねて実践する
という「教わる力」を手に入れる必要があります。
頼るべきは、上司の指導力ではなく、自分の学び取る能力です。
叱られてもへこたれなくなる方法
叱られると相手に苦手意識をもって、どうしても避けたくなります。
そんな時にプラスの感情を心にわかせるためには、
「お礼を3回言う」
これを習慣にすること。
これは、確かに強烈に効果のある方法ですよね。
ワタシも叱られた後お礼を言ったら、昇格したこと上がります。
ビジネスシーンでお礼を言うのは
①アドバイスをいただいた(教えていただいた)とき
②経過報告
③結果報告
の3回。
1回目は時間を割いて教えてくれた相手への感謝。
2回目は、相手に気持ちが届いていないかもしれないから。
3回目は、相手との良い関係が続くから。
感謝の気持ちが伝えられると、自分に誇りが持てるというメリットがあります。
安心感を提供するマナー
へそからビームを出す
番組収録に来た郷ひろみは、控室にお茶を出しに来た著者にはいつも
「ありがとうっ!」
と体の向きまで変えて、簡潔に声を張って言っていたそうです。
著者は収録の度合いや、郷ひろみの表情を見て飲み物の温度の微調整までするようになったそうです。
「人を動かす」ということは強制的にはできません。
心から動かさなければ意味がありません。
人の話を聞くとき、接するときは目を合わせるだけでなく、そのつど体の向きまで相手に合わせるようにしてみること。
そのしぐさだけで、応援してくれる味方になる人が急増するそうです。
キャラクターペンは今すぐ捨てる
先輩にバッグの中身を注意された著者は、以来後輩への指導でも、口にしている言葉。
「あなたが使っているキャラクターペン、その1本がどれだけ自分の信用を落としているか、気づいてる?」
社会人になったら、身につけているもの、使っているものも身だしなみの一つです。
モノはおでこで受け取る
これはワタシも最近同居している義母から教わりましたが、実に美しいしぐさですね。
名刺交換でも活用できます。
相手から名刺をいただいたときに、胸より少し上の位置にかかげて、軽く会釈をします。
相手を敬う気持ちを形にすること。
いただいた品物が高価であるなしにかかわらず、送り主の心を感じ、感謝し、敬意を表す。
モノに魂がやどっていると考える日本人の美しい心そのものです。
このしぐさのおかげで義母の同居がつい長引いておりますが、相手にちょっと頑張る気持ちにさせてしまう、絶大な威力があります!
信頼獲得のマナー
「お手伝いすることはありませんか?」を卒業する
そう言ってもらえれば、確かに助かります。
でも、さらに言うなら「〇〇をやりましょうか?」と具体的に自分が何ができるか思考して提案する。
相手も、YES,NOで返事できるから、一発回答で済みます。
ときには「それはしなくていいよ」と言われることもあります。
自分に「ナイスチャレンジ!」と言って、別のことを提案しましょう。
また「それはしなくていいよ」と言われたら、3回目に「では、何をしましょうか?」と相手に考えてもらっていいのです。
3度徹底。考え抜くこと、やり抜くことが大事です。
公認スパイになる
新人のときに朝イチ出勤した著者が発見したものは、たくさんありました。
自分の机の整理をはじめ、ついでに先輩の机の上を了解の上で片付けて拭いていたら、勉強の本があったり。
男性社員が、流行色と言葉の音感を拾うために女性ファッション誌を読んでいたり。
資料、サンプル、業界新聞など、さまざまなその人の仕事の劇場舞台が見え隠れ。
このちょっとしたスパイ行為を自分の手柄のためにしてしまうのは、絶対だめです。
信用を失います。
でも、仕事のやりかたを学ぶにはもってこいです。
舞台裏をもつ
映画のDVDでメイキングシーンを観た時の事。
主人公の竹内結子さんが追いかけるシーンで「カット!」と言われた後も25m全力疾走していたそうです。
惜しみない仕込みは、心に刺さり、余韻を持たせるもの。
急に成長してきたという人は、水面下で人知れず努力を続けてきた人です。
突然伸び始めた表面だけを見て、「運が良いのだろう」と安直に見てしまったら、何も学べません。
その人が結果を出したのは偶然ではなく、努力することで必然的無い成功をたぐりよせたのです。
その過程に着目しましょう。
そして、今すぐその人のやっている努力の仕方をマネしてみましょう。
するとあなたも、ある日突然の成長が訪れるはずです。
「マナー」って言葉は、すこしよそよそしさを感じていましたが、「感謝や経緯を表現すること」だったんだな、と今更ながらに思いました。
今日は、どんな1日でしたか?
まだまだ布団のぬくもりが嬉しい季節が続きます。
暖かくして、楽しい夢を。
では、また。