ラクに結果を出せることで評判の池田貴将さんによる「目標達成」スキル。
習慣を定着させるためには、苦しい努力ではなく、その行為に対する意味づけを変えることを提唱しています。
こんばんは、ラブです。
いつも目標を達成する人には、共通点があると著者は言います。
それは、「ラク」にやっていること。
確かに、身近な「達成する人」って、血と汗と涙・・・というよりも、「楽しげ」にクリアしているような表情です。
私たちの目標を達成するには、苦しい努力はいらないそうです。誤解だそうです。
それを達成するには、「未来記憶」を使うこと。
人は感情の生きもの。ポジティブな感情によって判断力や集中力を上げることができる。
逆に、持っている感情によってはそれらが下がることもあると言います。
その「感情」の素になるのが、私たちの持っている3つの記憶ー「過去記憶」、「現在記憶」、そして「未来記憶」なのだそうです。
「未来記憶」を使って、行動の先にある未来を自分の頭の中に先取りしてしまうこと。
その行動をしたら、この先の未来にどんなことが起きるのか、どんな自分になれるのか、イメージする記憶を持つこと。
その結果、あらゆる行動に苦しい努力が必要なくなり、次から次へと目標に向かった行動ができ、その結果、望む夢がかないやすくなるのです。
成功する人は「行動力」ではなく「行動を楽しむ力」を持っている
私たちがストレスのもとだと考えている日々の雑事。
しかし、誰もが同じようにこれらのことをストレスと感じているかというと、そうではありません。
掃除をすることこそストレス解消法だと言う人もいますし、勉強が大好きで社会人になっても意欲的に学び続ける人もいます。
つまり、あるひとにとっては「つらい」「面倒くさい」と感じていることでも、別の人にとっては、「楽しい」「嬉しい」といったポジティブな感情をもたらすものであるということです。
「掃除」と聞いただけでネガティブな感情を持つ人もいれば、「運気が上がる」とポジティブな感情を抱く人もいます。
本来「掃除」という行為自体には「面倒くさい」といった意味も、「楽しい」という意味もありませんよね?
「意味」をつけたのは、あなた自身なのです。
つまり、ものごとにすぐ取り組めたり、継続できたりする人は、その行動に「楽しい」「自分のためになる」「未来につながる」という意味づけをしているのです。
反対に、すぐ取り組めない人は、「イヤだ」「出来ることならしたくない」という意味づけをしてしまっているから、(ワタシを代表とする多くの人が)いつまでも先延ばしにしてしまうのです。
実は、世の中には、「面倒くさい 」ものなどひとつもない、と著者は言います。
あるのは、「面倒くさい」という感情を生み出す「意味づけ」なのです。
そこで、「ご褒美を用意する」ということで、感情を圧し殺して掃除をする、という方法をとる人が多いと思います。
しかし、根本的な問題が解決されなければ、結局毎回同じ問題が立ちはだかってしまいます。
そこで、著者が提唱するのは、「行動」の原動力である「感情」と「意味づけ」を変えること。
これにより、ラクに行動できるようになるのです。
3つの「意味づけ」の素
意味づけを変えて感情をコントロールするには、記憶が鍵となります。
先に述べたように著者は、記憶を「過去記憶」「現在記憶」「未来記憶」の3つに分けて呼んでいます。
「過去記憶」とは、「そうじをしていても、翌日には部屋が汚れた」など。
引っ張られると、そうじしようという前向きな気持ちが難しくなります。
「現在記憶」とは、「今ほかにも洗濯もやらなきゃ。次に〇時までに料理に、片づけに・・」など
これもやる気が落ちます。
「未来記憶」とは、「いつかきれいになった家に友達を呼びたい。これを続けて、掃除が習慣になって恋人ができるかも」など
これなら、イヤな感情を持つことなく、すぐに行動に起こすことができます。
何か行動を起こすとき、人はこの3つのいずれかの記憶から影響を受けます。
掃除が好きな人は、すぐにきれいになった部屋でくつろいでいる自分を思い浮かべたり、きれいになったら今よりきっと気分がいいだろう、などという「未来記憶」を自然と思い浮かべられるのです。
その「未来記憶」に沿って行動を起こすと、いやな感情を持つことなく、すぐき行動を起こすことができます。
一方、掃除が苦手な人は、「掃除をしてもすぐに散らかってしまった」という経験や、「時間がかかる」というイメージや、「掃除をしてよ、と文句をいわれたこと」などを思い付いてしまい、やる気をなくしてしまう。それは、イヤだった経験=過去記憶の「量の多さ」に支配されてしまうからです。
記憶は「質」より「量」なので、新しかろうが古かろうが、味わった回数の多い感情を思い出してしまいます。
多くの人は過去記憶に比べて、未来記憶の占める割合が圧倒的に少ないものです。
「やらなくてはならない」を「やらなくてはいられない」にする方法
記憶は質より量なので、「掃除」と言われて思い浮かべるのは、自分の記憶の中でいちばん多くの割合を占めるものです。
「掃除しても、翌日にはすぐ汚れてしまう」という過去記憶が多ければ、それに引っ張られてしまうのです。
このように、掃除が嫌いという感情は、「嫌だった」というマイナスの過去記憶から作られています。
掃除が好きという感情は「嬉しかった」というプラスの過去記憶から作られています。
では、嫌なイメージの過去記憶を少なくしようとすればいいのでしょうか?
「こんなイメージを抱いては、ダメ」と思うと、よりそのことについての嫌なイメージを抱いてしまうでしょう。
では、掃除が嫌いという記憶でいっぱいになってしまった人はどうすれば良いのでしょう?
実は
「掃除は楽しい未来につながる第一歩だ」
という未来記憶を増やせばいいだけなのです。
もっとも大きな割合を占める記憶に感情は影響を受けますので、掃除が苦しかったという過去記憶が70%で、掃除をした後の部屋は快適だという未来記憶が30%しかなければ、過去記憶に支配されてしまいます。
けれど、「掃除をしたら快適だ。こんないいこともありそうだ!」という未来記憶が51%になった時点で、自然と「掃除とは快適な生活を作る第一歩だ。やったら楽しいのだ」と意味づけされるのです。
つまり、ある時点で天秤が反対方向へ傾くように、未来記憶の占める割合が増えると、気づいたら「未来記憶」の持つ幸せなイメージを思い浮かべられるようになれるそうです。
多くの人は、過去記憶に比べて、未来記憶の占める割合が圧倒的に多いとか。
特に、ストレスを感じやすい人ほど過去記憶でいっぱいで、次に現在記憶、そして未来記憶はほとんどないという状態になっています。
だから、ものごとにもっとラクに取り組むには、少ない未来記憶を意図的に増やしていく必要があります。
そうして未来記憶が多くなると、ポジティブな感情にスイッチを入れることができるのです。
未来記憶を作るには、「次はどうなるのか?」という未来への階段の一段一段を出し続けていくのがカギだそうです。
・掃除したらどうなる?→部屋がきれいになる
・部屋がきれいになったらどうなる?→仲間を呼べる
・仲間を呼べたらどうなる?→・・・・
これを繰り返し、10個を目安に作ってみることを著者は勧めています。
また、やる気がなくなってしまったときには、新たな未来記憶を増やし、新たな意味づけを増やすこと。
記憶は「質」ではなく「量」が肝心だからです。
明日は、この「未来記憶」のつくり方を勉強したいと思います。
今日もお疲れさまでした。
ゆっくり休んで、よい夢を。
では、また。