猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

そのままの自分を受容する勇気~『嫌われる勇気』

あなたは、「あなた」という容れ物を捨てることも、交換することもできない。

大事なのは、「与えられたものをどう使うか」です。

「あなた」に対する見方を変え、いわば使い方をかえていくこと。

 

こんばんは、ラブです。

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対人関係は、「横の関係」で考える

昨日の勉強です。

つい「縦の関係」でとらえがちな対人関係ですが、「同じではないけれど対等」。

特に「ほめる」「叱る」などの評価を伴う行為は、人をアメとムチで操作するニュアンスが入ります。

人を本当に突き動かす力は、「自分は共同体にとって有益なのだ」と思えること。

「ほめる」「叱る」ではなく、感謝と尊敬。

自分の主観によって「わたしは他者に貢献できている」と思えることです。

 

understandlove.hatenablog.com

 

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共同体感覚に必要な、自己受容・他者信頼・他者貢献

共同体感覚を持つことは、具体的には自己への執着を他者への関心に切り替えること。

他者への関心に切り替えること、とは言い換えれば「相手が関心を持っていることについて、自分も関心を持つ」ことができるようになることです。

そう言っても、好きな相手とデートしているときだったらわかるけれど、「相手に興味を持つ」感覚をずっと持ち続けるなんて、難しい。

でも、これができる人を知っていますが、確かに対人関係は最強のスペックを持つ人でした。

うーん。

欲しいスキルだけど、大変・・・。

 

そこに対してアドラー先生は、

「そこで必要なのは、『自己受容』と『他者信頼』、そして『他者貢献』である」

と言います。

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自己肯定ではなく、自己受容から「肯定的なあきらめ」

わたしたちは、自分自身という器を捨てることもできないし、交換することもできません。

「明日、新しい自分に生まれ変わるんだ!」

と言っても、誰がどう見ても同じ自分が考え方を少し変えただけです。

それよりも、まずは今の自分を「そのまま受け入れること」。

 

それは、「自己肯定」ではありません。

ワタシもうっかりやってしまうのですが、

「私はできる!」「私は強い!」

と自己暗示をかけること。

 

これは優越コンプレックスにも結び付く発想であり、自らに嘘をつく生き方であるとアドラーは指摘します。

確かに、これでうまくいったことは、あまり無いです。

 

一方で「自己受容」とは、仮にできないのだとしたら、その「できない自分」をそのままに受け入れ、できるようになるべく、前に進んでいくことです。

自らに嘘をつく必要がありません。

60点の自分に

「今回はたまたま運が悪かっただけ。きっと次はうまくいく」

と言い聞かせること。

よくワタシはやっていましたが、次回もたいてい60点です。

それに対して、60点の自分はそのまま受け入れたうえで、

「100点に近づくには、どうしたらいいか?」

と考えるのが自己受容です。

 

60点だった自分を悲観する必要はありません。

欠点のない人間などいないのです。

しかし、確かにあるのは

 

「向上したいと思う状況」にいるということ!

そして、「100点満点の人間」など一人もいない、ということ!

 

そこに本著は「肯定的なあきらめ」という言葉を使っています。

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「変えられるもの」「変えられないもの」を見極める

わたしたちは、「なにを与えられているか」について、変えることができません。

しかし、「与えられたものをどう使うか」は、自分の力で変えることができるのです。

だから、「変えられないもの」ばかりにフォーカスして、

「あれができない」

「これも持っていない」

と愚痴を言っても、まったくの無駄なのです。

「こうすれば、あれができる」

「これがないから、あれで代用できる」

など、「変えられるもの」に注目していくこと。

 

しかし、そこには幻想の中の「スーパーマンのような自分」を夢見ることから卒業することを示しています。

自分そのものを認める『勇気』。

それを持つことを決意しなければならないのです。

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勇気が要りますよね・・・・

人が見ていないと怠けてしまう自分。

ちょっとずるいことをしてしまう自分。

そして、「どんなに頑張っても、ここまでしかできない自分」。

そのすべてをひとまず諦めて認めてしまうこと。

ひとつだけ諦めるのは、「生まれついて100点満点の自分」です。

 

子どものころから大好きだったヒーローやヒロイン。

最強の必殺ワザで敵を倒していたけれど、そんなスペシャルな何かじゃなくて。

等身大で、一所懸命なあなたが大事。

上手くいかない毎日でも、ちゃんと過ごして積み重ねてきたあなたです。

60点。可愛いじゃないですか。愛おしいじゃないですか。

まだ、がんばりたいんですか?すごいな。

100点じゃなくて、もう少しだけ上を目指しましょう。

 

じゃあ、どうしたら「あなたがあなたらしく」頑張れるのか。

答えは、あなた自身が持っています。

 

肩の力を抜いて、そこから始めてみる。

アドラー先生の「自己受容」でした。

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新しい年度の始まり。

何かと気ぜわしい季節を、おつかれさまでした。

ゆっくり休んで、最高の夢を見てくださいね。

では、また。