現在の社会的な問題について、私たちが変えていくべき課題は「社会モデル」であり「私たちの生活スタイル」であると指摘したウルグアイ大統領。
本当の幸福を大切にするとは、どんなことなのでしょうか?
こんばんは、ラブです。
国連での衝撃的スピーチ
環境の未来を全世界のリーダーで決めていくという国連のリオ会議。
地球の未来を世界規模で議論する場として注目されていました。
しかし、その内容は期待外れ。
無難な意見ばかりの各国大統領の話が続きます。
しかし、最後に登場したウルグアイ大統領のスピーチは、打って変わって赤裸々に思っていることを口にしたものでした。
スピーチの前半
西洋の富裕社会が持つ傲慢な消費を、世界の70~80億の人ができるのか。
マーケット経済がマーケット社会をつくり、このグローバリゼーションが世界のあちこちにまで材料で材料を探し求める社会にしてしまったこと。
私たちは消費社会にコントロールされていること。
消費が社会のモーターになっている世界で、ハイパー消費をし続けるために「使い捨て」の社会を作っていること。
どこまでも膨らむ無限の欲が、私たちを幸せから遠ざけているのです。
6時間労働を獲得したのに、別の仕事もしている人たち
ホセ・ムヒカ大統領は続けました。
根本的な問題は私たちが実行した社会モデル。
そして、改めて見直すべきなのは、わたし達の生活スタイルだ、と。
私は環境資源に恵まれた小さな国の代表です。
人口は300万人ほどしかいません。
でも、私の国には世界で最も美味しい1300万頭の牛がいます。
ヤギも800万から1000万頭ほどいます。
私の国は食べ物の輸出国です。
こんな小さな領土の90%に資源があふれています。
私の同士である労働者は時間労働を成立させるために戦いました。
そして今では、6時間労働を獲得した人もいます。
しかし、6時間労働になった人は別の仕事もしていて、結局いままでよりも長い時間働いているのです。
幸福な人生が一瞬で過ぎる
なぜか?
バイク、車などのローンを支払わなければならないからです。
毎月2倍働き、ローンを払っていたら、いつの間にか老人になっているのです。
私と同じく、幸福な人生が目の前を一瞬で過ぎてしまうのです。
これが、人類の運命なのでしょうか。
発展は幸福をもたらすものでなければならない
発展は幸福を阻害するものであってはならないのです。
発展は人類に幸福をもたらすものでなければならないのです。
愛をはぐくむこと、人間関係を築くこと、子どもを育てること、友達を持つこと、
そして必要最低限の物をもつこと。
発展は、これらをもたらすべきなのです。
幸福が私たちの最も大切なもの。
環境のために戦うのであれば、人類の幸福こそが環境の一番大切な要素であることを忘れてはならないのです。
ありがとうございました。
湧きあがる会場
8分間のスピーチが終わると、静まり返っていた会場が湧きかえりました。
聴衆が一斉に立ち上がり、演台に立つ男性に惜しみない拍手を送ったのです。
拍手は当分の間、鳴りやまなかったそうです。
このウルグアイ東方共和国第40代大統領ホセ・ムヒカのスピーチは、”もっとも衝撃的なスピーチ”と呼ばれるようになりました。
何のために生きるのか
目的と手段は簡単にすり替わってしまいます。
楽しく幸せに過ごすために買ったはずの物のために、人生を食いつぶされていないか?と疑問に思いました。
あなたは、この瞬間を幸せに生きていますか?
物を所有するということは、目に見えるだけについ追いかけてしまいます。
でも、本当に大切なことは、人との関わりであり、愛情であり、そして生活ができることなんですよね~。
6時間労働を獲得したとしても、日本人ももれなく他の労働と収入を求めずにはいられないでしょう・・・。
テレビをつけていれば、華やかなCMに見とれて気が付かないうちに物欲の亡者に
なっています。
怖いことです。
本当の幸せについて、ホセ・ムヒカ大統領の言葉から学んでみたいと思います。
明日は、大統領の質素の哲学について勉強します。
薄曇りに朧月がきれいな季節ですね。
ゆっくり休んでよい夢を。
では、また。