猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

指導者の言葉 前編~『世界で最も貧しい大統領 ホセ・ムヒカの言葉』

有言実行が本当にできる政治家というのは、こんな人を指すのかもしれません。

13年の投獄生活から釈放されたムヒカは、その理想に向かって歩いていきます。

 

こんばんは、ラブです。

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人間は強い生き物であり、多くのことを乗り越えられる

13年の軍による非人道的で劣悪な独房生活の果てに、肉体的にも精神的にも極限状態になったムヒカ。

しかし精神のコントロールを取り戻し、ひたすら自己と向き合いました。

この孤独から多くのことを学び、貪るように本を読み、自由になる日の訪れを信じ続けたのです。

その中で富の無益さや暴力の無意味さを知り、考えを改め、小さなことへの感謝に気づきます。

たくさんの物を持つことにこだわれば、それらのケアに人生の多大な時間を割かなければならなくなる。

自分の時間を好きなことに費やすことこそが自由である、という人生哲学は、この時代に形成されました。

 

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元トゥパマロスの仲間との活動

刑務所から釈放されたムヒカは、自分で栽培した野菜と花を売って生計を立てていましたが、元トゥパマロスの仲間とともに左派政治団体を結成。

1989年には左派中道政党「拡大戦線」に参加します。

 

1995年、ムヒカはこの政党から立候補して下院議員に当選。

ノーネクタイという現在のスタイルはこのころからずっと。

「人生を複雑にするだけで、何の役にも立たないただの布」

と、議会で唯一ネクタイを着用しない議員でした。

農園から職場までスクーターのベスパで通っていました。

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庶民が美味しい肉を食べられるように

2004年の選挙で拡大戦線が主要政党になり、ムヒカは農牧大臣に初入閣。

農牧大臣としてのムヒカの最大の闘いは、貧しい国民が確実に”アサド”を食べられるようにすることでした。

アサドとは、骨付き牛肉直火でローストするウルグアイの伝統料理。

貧しい人たちは首の部分をカットした安い肉を食べることが多かったのですが、ムヒカは「首の肉はいただけない」と、貧しい人たちでもアサドを口にできるよう奔走しました。

その結果市場には手ごろな価格のアサドが出回るようになり、人々は、そのアサドを「ペペのアサド」と愛を込めて呼ぶようになりました。

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風貌や言動を問題視された大統領選

そんな2008年、ムヒカは党内選挙で大統領候補になり、出馬を決めました。

人気の一方で、農牧大臣時代から、その風貌、服装、言葉づかいなどが問題視されることがあり、不用意な発言が数多くやり玉にあがりました。

 

さすがの彼も選挙日が近づくに従い、ネクタイは締めないもののスーツに変わり、発言も慎重に変わりました。

それでもスーツにリュックを背負って、公共交通機関を使っての選挙活動ではありましたが。

 

2009年、複数出口調査で、早い段階でムヒカの勝利が確定しました。

「勝者も敗者もない。我々は支配者を選んだのではない。

このことははっきり言おう」 

当選が確実になったとき、ムヒカはそう言いました。

そして今後は野党とも強調し、可能ならば与党以外からも閣僚を入れて政治を行っていくことを表明しました。

 

モンテビデオには雨にもかかわらず、ムヒカの選挙本部を置いたホテル前に数千人の支持者が集まりました。

 

2010年、大統領の先生を行い、ホセ・ムヒカは第40代大統領に就任しました。

元ゲリラ戦士が大統領になるのは、ラテンアメリカでは、キューバのウラル・カストロニカラグアのダニエル・オルテガに続いて3人目でした。

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ムヒカのライフスタイル

大げさな警備をつけた大統領専用車での移動を拒み、給料の大部分を寄付する、という公約は、国民の心には響きましたが、非現実的だと思われていました。

しかし、彼は約束を守り、つつましい農園での生活を変えようとはしませんでした。

 

「私は国民の多数はと同じ生活をしているだけです」

ウルグアイ国内だけでなく海外メディアでも紹介され、世界中の人々を驚かせたムヒカ。

「実際に見て、ここで大統領が生活していると思うと驚きますね」

という記者の言葉に対して、ムヒカは

「それは他の大統領が悪い。彼らの生活の方が変わっており、国民の大半はそのような生活を送っていません。

ほとんどの大統領は少数派と同じような生活を送っているけれど、共和国では我々は誰以上でも以下でもありません」

と答えています。

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国民に寄り添う大統領

ムヒカは常に国民の隣にいます。

「安酒と脂っこいピザを売っている小汚いビアホールで、乱れた白髪、節くれだった足にくたびれた革のサンダルをひっかけ、質素な昼食を夢中で食べるムヒカを、時々見ることがある」

と記事に書かれたこともあります。

実際それは真実でした。

日本のテレビ番組でも、モンテビデオ市民の声を紹介した時に、ムヒカを街中で見かけたという声がたくさんありました。

「街の食堂でたまたま相席になり、一緒にランチを食べた」

という証言もあったほどです。

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他にも、ありました。

仕事帰りにヒッチハイクしようと路肩で手を挙げていた男性。

やっと1台停まったのは、フォルクスワーゲン

車中には3本足の犬がいて、乗せてくれた運転手は見覚えのある顔。

ムヒカ本人だったそうです。

 

そんな彼のことを、家族や友人や周りの大人達が幼いムヒカを呼んだように、国民は親しみを込めて「ペペ」と呼ぶそうです。

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 いいなぁ。いいなぁ。本当にいいなぁ。

そんな言葉しか浮かばないですね。

 

 

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ホセ・ムヒカの画像を探すと、あちこちでくっついてくるこの方。

みんな、そう思ってますね・・・。

 

日本の政治家にはまだまだ「のびしろ」がある、ということで。ははは。

 

・・・羨ましがっても、何も始まらないですもんね~~~~。

熊本では、たくさんのボランティアの方たちが頑張っているわけだし!

ゴールデンウィーク後半には、ちょっと無駄遣いを控えてその分を募金にでも回します。

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明日もあなたにとって素敵な1日になりますように!

では、また。

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