新しい習慣を定着させる、ということは無意識で行動するレベルまで持ってくるということ。
それには、意識してやっている段階から、無意識でできる段階へ持っていくスキルが必要です。
本日のキーワードは「違和感」。
こんばんは、ラブです。
無意識から意識し、そして無意識の段階へ
習慣化は、本当に難しいです・・・。
そうした本を読んでいるときには「よし、やるぞ」「今度こそ」と思うのに・・・。
モチベーションは結構あったつもりなのに、と自分にがっかりすることもあります。
しかしそこには、ちょっとしたポイントがあったのです。
ものごとを習熟していく段階
まず理解したいのが、習慣化への段階を知ることです。
それは、物事を習熟していく段階にとてもよく似ています。
著者は、歯磨きをする仕草を例にとって説明しています。
歯磨きはおそらく、慣れたことなのでほとんど無意識にできると思います。
他のことをしながらだって、歯磨きは出来ますね。
これが、無意識でも「やっている」の段階です。
では、これを反対の手で磨いてみるとどうですか?
違和感がありますね。
「奥の歯まで届いているかな?」など、考えて磨いているのではないでしょうか。
これは、やりかたを「知っている」とか意識すれば「できる」の段階です。
しかし、この「逆手の歯磨き」を続けていると、動作そのものに慣れてきて、意識すれば「できる」から、無意識でも「やっている」の状態になりますよね。
この無意識でできている状態である「やっている」が、極みの状態になると、プロフェッショナルというレベルになります。
野球の有能なバッターの条件は、ボールを読む力であるとよく言われています。
そして、読み当たらないときは、スランプに陥るそうです。
そんな中、イチロー選手は配球を読むというよりも、自然体でバッターボックスに立つそうです。
無意識レベルでボールを読んで打ちに行けるまでバッティングの習熟度を上げていっているからだと言います。
だから、絶頂期のイチロー選手にはスランプがほとんどなかったとか。
無意識レベルでプレイしている割合が高かったからです。
このように、習熟段階は、
無意識レベル(知らない)から始まって、
それが意識レベル(知っている、できる)に変わり、
習熟が進んだ段階でまた無意識レベル(やっている)になっていく、
という流れがあります。
習慣化の段階
この習熟段階を習慣化の段階とほぼ同じです。
始めは「知らない」という無意識の段階です。
そこから習慣化しようとして、新しい挑戦を始める。
その習慣化によっての効果について「知っている」という意識している段階になります。
この時点では、意識は向いているのですが、まだ不慣れな状態です。
「『逆の手で歯磨きすると脳に良いらしい』と知った」レベルです。
世の中の勉強や読書は、この「知っている」の段階にとどまることが多いのです。
習慣化についても、学んだり読んだりしても、知識レベルにまだとどまっています。
この先の「実践」に移行することが、その知識を実にしていくのです。
その次が「できる」という段階です。
習慣化するために、日々そのことを繰り返しはじめている段階です。
ここでは実践に一歩踏み出している段階。
何回かやっているので、できるようになっているけれど、まだ意識して「できる」段階なのです。
まだまだ継続するための意思の力が大いに必要な段階です。
この段階のハードルが高すぎると、多くの人が続かなくなるのです。
本著では、この段階で多くの意思の力を必要としない方法、つまり簡単に定着すさせていくことが大事だと述べています。
最終段階が、無意識で「やっている」という段階です。
繰り返しの日々が何十日も何百日も過ぎ、やっているのが当たり前になっている段階です。
ここまで来たら、もう意識してやっているというよりは、無意識に近い状態になってきます。
習慣化できている状態と言えるでしょう。
習慣化とは、意思の力をほとんど使わないでできる状態なのです。
ここまでくると、日々自動的に習慣行動ができます。
大事なのは、「知っている」と「やっている」に雲泥の差があることを認識することです。
「やっている」の段階に到達するためにどう実践したらいいか、に最大の焦点を置くことです。
違和感は前向きにとらえる
特に「知っている」から「できる」にステップアップするときに起こってくるのが、違和感です。
慣れていないものをやろうとするので、違和感が起こるのです。
不慣れな感じがして、あまり心地よくない段階かもしれません。
しかし違和感は、新しいことに取り組んでいる証です。
変化の前兆であり、チャレンジの証なのです。
違和感というとネガティブにとらえがちですが、これは歓迎すべきことなのです。
がんばって「できる」段階で、「かなりできたつもり」になってしまい、そこで気を抜いてしまったり、変化の前兆である「違和感」に何となく負けてしまって、習慣化に至らなかったことが過去にたくさんあるように思います。
特に違和感は、1日中もぞもぞして、落ち着かない感覚ですよね。
この違和感をポジティブにとらえることを著者は推奨しています。
しかし、けっこう大変。
あれを何とかする方法を明日は読んでいこうと思います。
次回は、この潜在意識の特性と手ごわさと、それを味方につける方法について勉強したいと思います。
バラが最高の香りと姿を見せる季節になりました。
今日も一日、おつかれさまでした!
明日も素敵な日になりますように・・・。
では、また。