「わかっちゃいるけど、やめられない」
食べ過ぎ、飲みすぎ、夜更かしなどさまざまな止まらない習慣は、あなたの潜在意識のなせる業です。
どうしてもやめられないのもそのはず、潜在意識の持つパワーは、顕在意識の20,000倍以上とも言われています。
その強い潜在意識のパワーを味方につけるキーワードは、「安心・安全」です。
こんばんは、ラブです。
潜在意識は、あなたを支配する
ネットサーフィンやいつも出勤がギリギリになってしまう、食べ過ぎや飲みすぎの習慣は、まさに「わかっちゃいるけど、やめられない」ですね。
それは、「人間の日々の行動のほとんどは、潜在意識に支配されているから」です。
オートマチックでパワフルなこの潜在意識の力は、あなたの意思の力・顕在意識でも抗しきれない強さを持っています。
この潜在意識の中にあるプログラムは、コンピューターと基本は同じです。
潜在意識のプログラムもある五感情報を入力と、いつも決まった反応を出力します。
一人一人のプログラムの違いによって、同じ五感情報を受けても、反応が異なるということです。
帰宅後の落ち着いた時間という状態が入力されると、プログラムが作動して、ソファーに寝ころびだらだらとおやつを食べながらTVを観る、という出力状態になってしまうとします。
それならば、「この時間に読書などで仕事力をアップさせる」というプログラムを潜在意識にインプットすれば、強い意志を発動する必要もなく、自動的に机に向かうことができます。
これが習慣化の力です。
このように、潜在意識に染み付いたプログラムが、あなたの人生を決めているのです。
先にも書いたように、潜在意識の持つパワーは顕在意識の20,000倍以上とも言われています。
この潜在意識の特性を利用して、プログラムをコントロールすること。
潜在意識を活用することによって、潜在意識を味方につける人生にしていくことができるのです。
潜在意識は、書き換えられる
潜在意識を書き換えるには、2通りあります。
まず、メンタルコーチを受けることで書き換えるという方法。
心理療法家の手を借りて、メンタルコーチを受けることです。
それは、西洋医学的な手法であり、手術を受けるようなやりかたです。
手法はさまざまですが、著者は短いセッションの中で、クライアントが親から言われた強烈な一言で人間不信になってしまった思い込みを外したりしています。
一方で、長い時間をかけてじっくり書き換えるのが習慣化です。
漢方薬による体質改善のように、ゆるやかに確実に、あなたがより力を発揮できる人生の土台を作っていくやり方です。
あなたが自分自身で土台をつくっていくのいつ日々の行動が、とても貴重な行動になり、あなた自身の成長につながっていきます。
東洋医学的な手法で潜在意識を変える方法が、習慣化なのです。
安全第一な潜在意識
潜在意識の特徴として、「安心安全第一で動く」ということがあります。
犬恐怖症の人は、この安心安全が、ある犬によって脅かされた経験から、潜在意識がすべての犬に対して防衛プログラムを作り出しているのです。
潜在意識の安心安全に対しての欲求はとても大きく、犬がかなり小型でかわいらしいにも関わらず発動してしまいます。
つまりは、過剰防衛になっているのです。
潜在意識がその絶大なるパワーをブレーキとして発揮する根本的な動機は、すべてこの安心安全欲求から来ています。
そして、安心安全のために、潜在意識は基本的に現状維持を続けようとします。
現状維持をしたい潜在意識にとって、現状を変えようとすることは、危険をはらんでいるために、これに抵抗します。
安全安心欲求が脅かされていると判断すると、この変化を起こさないように、絶大なブレーキパワーを発動するのです。
人がなかなか変わることができないという根本的な原因は、実はここにあるのです。
緩やかに変化させるとうまくいく
急にいろいろなことを変化させると、強烈な潜在意識の抵抗に遭うのはそのためです。
他人からのアドバイスを聴いて、実行することがなかなかできないのは、潜在意識が抵抗するから。
ですから、潜在意識の安心安全欲求を満たしながら、安心させながら変えていくことが、とても重要なのです。
そういった意味で、習慣化のように徐々に変化していく手法は、潜在意識を活用するうえでとても有効なのです。
意思の力は消耗する
意思の力は、目に見えないのですが、筋力と同じように限界があり、消耗するとパフォーマンスが下がります。
習慣化の初期段階では、なるべく意思の力を多く使うようにしないことが重要です。
それには、「まず1つのことに集中する」こと。
1度にあれこれと習慣化しようとしないことです。
意思の力を激しく消耗してしまいます。
わたしたちは日々の生活のアレコレで、意思の力は使っているので、複数の習慣をつくっていけるほど、余力は残っていないのです。
まずは1つのスイッチになる習慣を徹底的に習慣化してしまいましょう。
絞り込み、優先順位、定着の確認
習慣化しようとする項目を絞り込んだら、複数ある場合は優先順位をつけましょう。
そして、最初に取り組む習慣を決めます。
1つ目の習慣を3週間から3か月続けたあたりで、どれだけ定着したかを確認します。
それがほぼオートマチックでできるようになったようならば、もう習慣化されたとみてよいでしょう。
この時点では、その習慣行動を続けることに、意思の力をほとんど使わない状態なので、意思の消耗もありません。
次の習慣を始めることができるのです。
2つ目がオートマチックになったら、少し休憩をはさみつつ、次の習慣に取り掛かることを本著は勧めています。
2つ目の習慣が始まる頃には、波及効果によって、好ましくない習慣が無くなっていたりします。
そして、2つ目の習慣化の達成が、1つ目の時よりもかなり容易にできることが実感できます。
それは、習慣化を成功させていくことが、小さな成功体験を積み上げていくことだからです。
習慣化を成功させていくということは、1つ1つの習慣を作り上げていくと同時に、小さな成功体験によって、自己効力感や自己肯定感が上がっていく優れた戦略なのです。
頑張りすぎないこと
ビジネスの事業計画や人生の目標を立てる上で、高めの目標を達成する人生を生きてきた人は特に、習慣化をするときにもストイックな考え方を持ち込むことが多いものです。
それもあなたの潜在意識の中にある「価値観」というプログラムがなせる業です。
しかし、習慣化におちてはちょっと力を抜いて、リラックスして挑むことで成功させていくことができます。
3日坊主になりやすい人は、始めの3日に無理して頑張りすぎ、苦痛になってしまうのです。
習慣化は、毎日毎日粛々と続ける活動ですから、そんな頑張るモードで消耗させては、苦痛の感情と結びついてしまいます。
苦痛の感情と結びつくと、かなりの意思の力を
消耗し続けることになり、継続が難しくなってしまうのです。
成果ではなく定着を目的に
習慣を定着させるためには、まず3週間を続けることです。
そしてそれが3か月続けば、ほぼ習慣となります。
習慣化の最初で大事なことは、「成果を上げる」ことではなく、「習慣を定着させること」です。
ダイエットなら、最初の3週間は、運動習慣や食事コントロール習慣を定着させることに集中。
体重の増減に一喜一憂しないことです。
ランニングなら、毎日300mとか1kmとか、少し物足りないくらいがよいのです。
3週間続ければ、走ることが「当たり前」になり「もうちょっと走りたい」くらいの感覚で続けていると、”快の感情”と結びついてきます。
それに合わせて、2km、3kmと距離を増やしていけばいいのです。
潜在意識を上手くコントロールしながら、プログラムを書き換えていくのが最良の方法です。
スポーツクラブに通うのも、始めからハードメニューをする必要はありません。
ジャグジーだけ入るのでもOKなのです。
至福感を味わい、それがクラブ自体のイメージと結びついてきます。
そして回数が重なることで、施設やマシンスペースに対して”快の感情”に結びついてきます。
これが潜在意識が安心している状態です。
この”快の感情”と通う感覚の定着が進むことで、初期の目的は達成です。
あとは、少しずつ自分に合った運動量に増やしていくこと。
それで習慣化は完成です。
ついつい始めから成果を期待してしまっていました・・・。
そのことで結局低めに設定したはずのハードルを上げてしまい、習慣化を失敗することが多かったな、と気づきました。
・・・今度こそ、食生活を直します・・・。
(ああ、このブログで何度これを誓ったことか・・・)
あなたの明日が、さらにもう1歩素敵な1日になりますように!
たのしい夢が見られますように!
では、また。