俯瞰する習慣を身につけるトレーニングで、視野を広げてみませんか?
さらにあなたを人生の主人公にするために、心のエネルギーを貯めるトレーニングはいかがですか?
こんばんは、ラブです。
「心の視点」を上げて人を見る
「俯瞰して考える」「視点を上げる」とは、どんな状態でしょうか?
人と向き合っているとき、わたしたちに見えるものは、顔の造作や髪の色、洋服の色や背の高さなどでしょう。
ここでは物理的に目に入るものを見ているだけで、「心の視点」は低い状態です。
「心の視点」を引き上げるには、少し高いところから相手を客観的に見るイメージです。
すると、顔の造作というより、「雰囲気」や「全体の印象」が見えてきます。
今、気分が良いのか悪いのか、緊張しているのかなど、どんなことを考えているかという内面的なものも感じられていきます。
さらに、「心の視点」が引き上がれば、日常生活の低次元でなく、一段高い高次元から俯瞰して、相手を見つめることができます。
相手はどんな想いでいるのか、どんなスタンスで仕事をしているのかなどがイメージできるようになります。
過去・現在・未来といった時間軸への捕らわれからも解放され、その人に昨日起こったことや、明日起きるかもしれないことまでも想像できます。
そして、より深い内面に意識が向き、その人が今悩んでいること、まだ意識化されていなくても本当にしたいと思っている想いまでも感じられていきます。
しかし、「どうしたら「心の視点」を引き上げることができるのだろう」
といくら考えても、顕在意識がかえって邪魔して、上げることができません。
「心の視点」を上げるトレーニング
本著では、著者が塾生に行っている2人1組で行うトレーニングをまず紹介しています。
「相手の良いところを探しながら」5~10分のインタビューを互いに行った後、”他己紹介”を行うというもの。
このワークをすると、「心の視点」が引き上がり、相手の良いところや魅力に目がはいるので、相手のことが好きになってしまうとか。
また、「他人に自分のいいところを見つけてもらう」という体験は、自尊感情を高めます。
メンバー同士なので、照れくささもなく、相手の自尊感情を高めていこうとするほど、自分の自己肯定感が高まっていくマインドの状態を作り出すそうです。
いいところを見つけようとすれば、その人の心が喜び、相手の心に映る自分自身の心もまた、輝き始めるのです。
「心の視点」が高いほどよりクリアに「見えないもの」を映せるようになるのです。
このワークを各自で行うには、まず親しい人を対象に「この人のいいところを、ほかの人に紹介するとしたら」という視点で話をしてみることだそうです。
第三者に伝えるためには、自分が目の前の人を感じること。
その取り組みで「心の視点」が上がる感覚を掴めることでしょう。
次に、少し関係がぎくしゃくしている人に対して、この方法を試してみてください。
関係がこじれると、相手のいいところはなかなか見えなくなりますが、「心の視点」が引き上がれば相手の印象ががらっと変わります。
少しでも、昨日とは違う何かが感じられれば成功です。
いつもは自分に「心がガードをしている」ことに気づくこと。
それが大きな変化の兆しなのです。
そして、今までのネガティブな人間関係が変化します。
また、集団の中に一人「心の視点」が高い人がいれば、その人が周りの「心の視点」を引き上げていきますから、周囲の人の心の在り方も変えていくことあできます。
トレーニングを続けると、「心のブロック」は意図的にはずせるようになってきます。
すると「本当の自由」を感じられるそうです。
何にも邪魔されず、恐怖におびえることなく、自分で選ぶことができるという状態。
自分で感じ、自分の感覚で生きることができます。
目の前にいる人に対して、自由に「感じて」いくこと。
何にも影響されず、どんな判断も加えずに「素敵だな」と感じられるようになる。
それは難しいことではなく、誰にでもできることだと著者は述べています。
自分の人生を「他人事」にする
「心の視点」を高く引き上げる、ということは、地上で生活をしている「自分」、つまり「自分が、こうしたい」「自分がこう見られたい」-自意識という「自分」にこだわる想いを断つことです。
日常生活の中で自分の人生を「他人事」に置き換えて捉えることができるようになれば、感情に翻弄されて自分を見失うということが無くなります。
「他人事」の「心の視点」を持つことで、むしろ自分自身がよく見えてくるようにもなるのです。
仕事で、クライアントの求める自分の役割を演じるには、この「心の視点」を高く持つことがとても有効です。
ただし、24時間「心の視点」を高く引き上げ続ける必要はありません。
24時間のうち、わずかひとときだけ、自分を失うくらい高く「心の視点」を上げてみる。
自我が無くなる瞬間を意図的に作る。
「その役を演じている」という感覚を持つことです。
人生の主人公は、あなた自身
人生のスポットライトは、「心の視点」というライトを広く当てて全体を見渡すときもありますが、あなたにピンポイントにあたる瞬間も必要です。
特に心についていえば、辛い時や困難なときこそ、スポットライトを当て続けることが大切です。
人生が上手くいっていないと感じているとき、多くの人は、自分はスポットライトの内側にはいないのです。
苦境や困難から逃れたい、目を背けたいと感じ、スポットライトを自分以外の何かに当てようとしがちです。
スポットライトを浴びている人への嫉妬心ややりたいことがやれていないという不満でいっぱいになるのです。
そして、スポットライトが当たるのをひたすら待ってしまう。
大切なのは、スポットライトに自分から走り込んでいくこと。
スポットライトをあなたが自分自身に当てて、あなたを映し出すこと。
そんなマインドを創ることです。
そこで大切なのは、あなたの内側です。
あなたが人生において何を感じるのか、何をするのか。
そこにスポットライトを当ててください。
自分を大切にできる人が、他人を大切にできる
大事なのは、あなたが人生の主人公だと明確に意識すること。
そして、自分にもっと関心を向けること。
自分の人生に興味を抱くことです。
けれど、「自分に関心が薄い」人は、意外にも多いと痛感すると多くのクライアントと接している著者は言います。
実は、人間関係やコミュニケーションの問題は、この「無関心」にあるのだとか。
自分に関心を抱けない人間が、他人に関心を抱くことはありません。
他人から自分がどう見られているかばかりを気にしてスポットライトを相手に当ててしまえば、自分の心も他人の心も観えることはないのです。
自己肯定感を高めること
自分自身で、自分の心をしっかり観る。
受け止める。
感じていく。
そして初めて、他人の心も観えてくるのです。
日本人の美徳である「謙虚であること」がマインドを創る障壁になることもあります。
褒められても、否定してしまうことが多いのです。
自分をホメることを忘れてしまうと、いつの間にか「自分なんて」という想いにしがみついて、スポットライトを当てるどころか、そこから逃げる方がラクだとさえ想い始めてしまいます。
人生を生き生きと過ごしたい、目の前の壁を乗り越えて人生を変えたいというなら、そのための自己肯定感を高めることが大切です。
自己肯定感があるからこそ、人は成長できるのです。
新しいチャレンジを求め、未来を切り開いていく力が出るのです。
自己肯定感は「マインドを創る」ための必需品です。
自己肯定感を引き上げるワーク
著者が行っているトレーニングは、二人でペアになって向き合い、相手を肯定的にとらえて感じた印象やイメージを口にする、というものです。
始めは顕在意識が働くので、見かけなどについての不器用な褒め方になります。
目指すのは、「相手の核心」「根っこの部分」を見つけて言葉にすること。
それを「自分のマインド」にフォーカスしながら、相手を感じ取るようにします。
すると、相手のことをもっと知りたいという潜在意識にアクセスできるということです。
このワークの注意点は「疑似恋愛感情が生まれやすい」ということだとか(笑)
これを自分でこっそりやってみるには、褒め日記でしょうか。
「自分の核心」「根っこの部分」にフォーカスすることを意識しながら、手帳や日記、ノートなどで自分をホメてみると、良いかもしれませんね。
「どん底から這いあがる主人公」は面白い
人生の主人公は、いつもあなた自身です。
主役なんですから、どんな辛いことや苦しいことがあっても、乗り越えることができます。
テレビドラマでも主人公が苦境に陥っているときが一番視聴率が上がるそうです。
「どうあって敵に立ち向かうんだろう」
「この危機を乗り越えられるのか?」
そう思って興味が湧くからです。
「主人公がどん底からどうやって這い上がるのか」、
それこそがドラマの醍醐味です。
主人公がずっと成功し続ける平坦なドラマには、面白みはないのです。
人生も同じです。
辛い時、苦しい時こそが、魅せ場なのです。
そう捉えてみてください。
一視聴者の視点で、あなたの人生を眺めてみる。
落ち込むだけ落ち込んだ。
では、そこからどうやって這い上がってやろうか、そう受け止めてみるのです。
「絶対這い上がれる、人生は捨てたもんじゃない」
そう思えるマインドを創ること。
力強く困難を乗り越えていく主人公(あなた)を、高い「心の視点」から見つめながら、あなた自身の人生のドラマを楽しんでください。
疲れて、落ち込んで、気力も何も失ってしまったときには、他人の力を借りていいのです。
例えば今回のワークののように、誰かに自分を褒めてもらう。
褒め合うことで、「心の視点」を高め、「want」の力を体感できます。
そして失った自己肯定感を取り戻す。
一人きりで頑張らない。たった一言に傷つき、たった一言に救われるのも人間です。
スランプに効く「一人実況中継」
日常生活の中でできるトレーニングです。
「心の視点」を上げて自分を俯瞰して見て、さらに観えてきた自分の姿をスポーツ中継
のように実況するのです。
これは自分を「他人事」に捉えるトレーニングにもなります。
他人のピンチは応援したくなるもの。
応援することによって、自分自身にもエネルギーがあふれます。
「励ますエネルギー」と「励まされるエネルギー」の両方のパワーを宿すことができるのです。
まず、心の中に2人の人間をイメージします。
事実をそのまま伝える「アナウンサー」と、選手をあれこれ批判する「解説者」です。
「アナウンサー」は、淡々と起きている事実を伝えます。
一方解説者は、起きている事実をどうとらえ、解釈するか、それを伝えていきます。
たとえば、ゴルフ中継を思い出してみましょう。
アナウンサーは良いプレイに対して素直に「ナイスショット!」と事実を伝えます。
一方池に落ちれば、「あ、ボールが池に落ちました」と事実を伝えます。
解説者はそこに解釈を加えます。
「池に落ちましたね。でも大丈夫です。この選手はリカバリーが強みですからね。
ここで凹むようなことはありません。後半、必ず盛り返しますよ」
と言うのです。
間違っても、ここで超辛口の解説者を雇ってはいけません。
「あーあ、池に落としましたよ。まったく何をしているのでしょうね。
この選手はいつもこうです。この先、挽回するのは無理でしょうね」
辛口解説者は常に批判し、けなし、見くびっては自信をなくさせようとします。
このように、日常、あなたは自分に対して辛口のコメントを繰り返していないでしょうか?
起きた出来事は変えられません。
事実を事実として受け止めることは必要です。
でも、それをどうとらえるか、どんなコメントをするかは自由なのです。
こうした自分に対するセルフトークが、自らの人生を創っていきます。
その事実に多くの人は、気づいていません。
いいとき、悪いとき、どんな状況においてもタフな人間であるために、いつも自分で自分を励ますセルフトークをしてください。
そうすれば気持ちが前を向きます。
どんな事態が起きても、「いや、大丈夫。これからだよ」と気持ちを切り替えて、新しく行動を起こす勇気が湧いてくるのです。
自分を励ます言葉をいつも自分にかけ続ける習慣がつけば、日常のマインドは必ず変化します。
それゆえ未来も、必然的に変わっていくのです。
昨日の『マインドの法則』よりも具体的なワークが載っていたので、本日はこちらから。
明日は、少しは休めますか?
緑が本当にきれいな季節ですね。
ゆっくり休んで、よい夢を。
では、また。