家庭を始め、人とのかかわりを大事にしているブータン。
いつも穏やかな笑顔を絶やさない人たちが、日ごろから人や社会と接するときには、こんなことに気を付けているようです。
簡単に見えて、できていないことばかりでした。
こんばんは、ラブです。
憎い敵ほど自分の師となる
仏教には、人間にとって逃れられない苦しみを意味する「四苦八苦」というものがあります。
その「八苦」に含まれる「怨憎会苦」とは、憎しみ合うものとの出会いと苦しみを表しているのだとか。
つまり、嫌いな人と出会ってしまうことは、必然であると説いているのです。
しかし、自分と考えが合わず敵だと思っている相手ほど、自分の肥やしになる師になる存在と考えます。
お互いの違いを認め、高め合える存在として接することを大事にすることで、その出会いは貴重な財産となると考えます。
本当の奉仕
奉仕はすばらしいことですが、ブータンの人々には、それで何かを得ようという考えはないそうです。
見返りを求めず、自分のもっているものを切り取り、貴重な時間を割き、財産を分け、自分を犠牲にして奉仕を行っているのです。すごい。
自分のところで余ったからわかるというのも、決して悪いことではないですし、無駄にするよりは余程ましです。
しかし、これは本当の奉仕ではないと考えるとか。
限りある自分の時間や財産を切り詰めて、誰かのために奉仕するからこそ、尊さがあると考えます。
幸せの基本は礼儀
学校教育で道徳と礼儀が一緒になった授業があるほど、ブータンでは礼儀が最重要視されているそうです。
年配者への基本的な例の尽くし方やモノの正しい渡し方、スカーフの巻き方、畳方など、文化の継承にまつわる内容までもが含まれているのだそう。
国家、社会、学校、家庭が一緒になって、道徳や社会の通念、より良い行動様式
を子どもたちに教えているのです。
こういった礼儀作法や道徳をしっかり学ぶことができることも、ブータン国民幸せを感じられる大きな理由の一つなのだそうです。
なぜならば、お互いが文化や礼儀を知ることによって、相手に不快な思いをさせることがないため、負の感情の連鎖が生まれず、気持ちよく生活することができるから。
日頃からめちゃめちゃ忘れがちですが、礼儀って大事ですね。
笑顔は一番お金がかからないお布施
菩薩の悟りを求める修行「六波羅蜜」の一つでもある「お布施」。
三毒とされる「貪り」「怒り」「愚かしさ」なしに他に接するべきという教えです。
その中でもっとも簡単でお金がかからない行為が「笑顔」です。
少しでも暗い顔をしていると、
「だれか親しい人が亡くなったのか」
と尋ねられるほど、ブータンの人々からは笑顔が絶えないそうです。
虫1匹にも謙虚になる
自分が無数の生きものの中の一つだと認識したら、いかに人間が小さい存在であるかわかります。
だから、謙虚になること。
小さな虫1匹に対しても、人間と同じ命があるという気持をもって接することを大事にしているそうです。
命の尊重は決して人間だけに向けられるものではないと考えるのです。
地球は人間だけのものではなく、万物がお互いによって生かされ、共存していく場として、捉えているとか。
何かを失う覚悟を持つ
人には同時にできないことがたくさんあります。
ですから多くの場合、何かを得るために何かを放棄になければなりません。
だからこそ、ときには何かを失う覚悟が必要だと考えます。
たとえば今日、あなたが誰かに会うとします。
その相手と会わなければ、別のことができるはずであり、その人に会うことであなたの貴重な時間を割いているわけです。
もし違うことをしたならば、もっと意義のある時間を過ごせていたかもしれません。
しかし、その両方を同時に得ることはできないのです。
ついつい、二兎を追ってしまいがちですが、その潔さ、学びたいと思います。
やっと週末ですね。
蒸し暑くなってきていますから、疲れやすいですね。
お身体、休めてくださいね。
では、また。