チベット仏教にのっとった考え方をする、世界一幸せな国ブータン。
愛情・家族については、日本とは大きく異なり、奥さんが2人、3人の家庭も、またその逆のケースもブータンでは珍しくないとか。
事実婚という形をとることが多く、互いの同意のもと、また別のパートナーを求めることもあると言います。
大切なのは、形ではなく「ハーモニー」だそうです。
今回のキーワードは『愛』です。
こんばんは、ラブです。
絶対的な愛はない
この世のすべては無常であって、絶対的なものなどない。
病気に苦しむ人、貧しい人、悩んでいる人を見て、自分に関係ないと思うのは、自分への過信ではないかと著者も述べています。
誰でも、いつ病気になったり、貧しくなったりするかわかりません。
当然、永遠だと思っていた愛が何の前触れもなく終わることも、覚悟しておかなければならないのです。
結婚はハーモニーが大切
奥さんが数人いる家庭も、その逆のパターンもブータンでは珍しくないとか。
男性も女性も共に過ごし、成長していく過程で、お互いに同意のもと、別のパートナーを探すこともあるとか。
パートナーの懐の深さと理解が必要ですが、全員が同じ家に暮らすこともあるとか!
結婚の形にとらわれず、その輪の中でハーモニーが保たれていればそれでいいという考え方を持っているそうです。
愛情を拡散する
人間は、その愛を周囲へ拡散していくことができると考えます。
自分の家族や友人からその周りの人へ、そして日本全国、世界の人類へ、すべての生きものへ、さらに万物へ。
生きとし生けるものを思いやる気持ちを持つこと。
それは、結果的に宇宙の一部である自分自身をも愛することにつながると言います。
どんな美人でもいずれ骨になる
チベット文化圏では、結婚式の席で頭蓋骨(カパラ)の茶碗を使うことがあるそうです。
これは、どんなに若く美しい人でも、最期にはこのような姿になってしまうという現実を象徴したものであるとか。
見た目は時間とともに変化していくもの。
外見ばかりにとらわれず、本質的なものを見失わないための習慣なのです。
この瞬間を大切にすべき理由
無数の生きものの中で、あなたという人間は、特別でたった一人しかいません。
しかも、あなたが今存在すること自体が尊く、貴重なことだと考えます。
地球全体でみると小さな存在かもしれませんが、ここの存在は大きく、かけがえのないもの。
だからこそ、今「この瞬間」を大切にするべきなのです。
こちらは海外青年協力隊で体育教師としてブータンに赴任した日本人の著。
ブータンの滞在中、著者はたくさんの人に「あなたにとって幸せとは?」という質問を投げかけました。
「友達が幸せなとき、私も幸せ」
「サッカーをすること」
「仕事をすること」
「親が幸せなとき幸せ」
「踊ること、歌うこと」
「母親が、私をこの世界に誕生させてくれたことが幸せ」
「祈ることができて幸せ」
「ブータンという平和な国に生まれて幸せ」
「生きているだけで幸せ」
彼らに質問していて、日本人のこの著者は気づきました。
彼らは、私たちが普段通り過ぎてしまうような当たり前のことに対して、幸せを感じたり、感謝しているのです。
物質的な豊かさはないけれど、だからこそ幸せの度合いが大きい。
感謝すること。謙虚であること。家族や周りの人たちに愛情をもって接すること。
当たり前のことを大事にしていくことが、結局幸せに生きるということなのかもしれません。
あなたの明日からの1週間が、ステキな毎日になりますように。
ゆっくり休んでよい夢を。
では、また。