猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

疲れのコントロールとは~『「疲れない身体」をつくる本』

暑さで疲れやすい季節になってきました。

かといって、仕事は待ってくれませんよね。

いかに疲れをマネジメントし、「疲れない身体」にしていけるかによって、この夏の成果が違ってきます。

バランスよく体と頭を使ったり、仕事に満足感を持たせたり、時間配分を工夫したりすることで、疲れをコントロールしてみませんか。

 

大事なことは、「クリエイティブなあなたをキープすること」。

 

こんばんは、ラブです。

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仕事をして疲れても、それが心地よい疲れなら、ゆっくり休んだ翌朝も回復できますね。

一方、脳ばかり使う受験勉強などは、睡眠障害になりやすかったり。

頭とからだのバランスをよくした疲れは、「身体」に貯まりにくいですね。

身体を鍛え、環境を整えることも大切ですが、同じように「上手に疲れる」こともポイントなのです。

 

「上手に疲れて、休む」ということは、とても心地よいですね。

これが人間として最も循環が良い「疲れない身体」を手に入れる近道かもしれません。

疲れたら「休めばいい」?

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生涯現役で元気に働く70代・80代には、農業や漁業、職人など、頭と体をバランスよく使う仕事をルーティンに続けている方が多いですね。

元気なお年寄りの多くは、「自分が慣れた仕事で適度にからだを疲れさせている」ということがわかります。

私たちも実際、たまの休日だからと、一日中寝て過ごすと、かえって調子が悪いことがよくありますよね。

その乱れた調子がウィークデーの仕事で回復する、なんてこともありませんか?

何もしないでゆっくり休めば調子がよくなるというわけではないのです。

規則正しい生活が健康に良いと言いますが、「疲れて、休む」というのも規則正しく、リズムを崩さずに続けた方がよいのです。

コストパフォーマンスの良い仕事は、疲れない

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心地よい疲れ方をするには、頭とからだのバランスのほかにも、ポイントがあります。

その一つが、「コストパフォーマンスの良い仕事」。

時間の割には成果の出ない徒労感を伴う仕事は、心地よい疲労感が生まれません。

労働力以上に見返りのあった仕事というのは「報われた」という思いが、疲れを凌駕します。

 

著者がコストパフォーマンスを大事にするのは、日々の疲れを考えたからです。

私たちは、肉体的にしんどいことよりも、気分的に疲れることの方が多いものです。

そして、気分的に疲れることのなかでも、最も大きな疲労感につながるのは、「ムダだ」という思いなのです。

どんなに疲れても、それが満足感につながれば、心地よいものです。

疲れをこまめに精算する

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あなたは疲れやストレスの精算をどうしていますか?

こまめに精算する人もいれば、数か月に一度や年に一度、長期に休みをとって旅行などで一気に精算するタイプもいるでしょう。

もちろん、自分に合った方法を選べばよいのですが、「疲れない身体」を目指すのならば、できるだけ生活のリズムは一定の方がよいので、疲れやストレスは日々解消していくことをお勧めします。

 

その日の疲れは、その日のうちに。

さらに著者は、午前中の疲れは午後の仕事を始める前に解消するようにしています。

 

たとえば、平日は午前4時から9時まで5時間のテレビの仕事が入っていたときは、その段階でそれなりにつかれます。

そこで午後までの残り3時間の間に2時間ほど休んで、プラスマイナス0の状態に。

その上で午後授業や講演など、他の仕事に向かうのです。

そして、午後の仕事が終わったら、夜はまたちょっとサウナへ行ったり読書をしたり。

心身を休めてからゆっくり眠り、その日の疲れを精算するそうです。

こうして途中で「小口精算」していくことで、疲れを長くからだと心にとどめないようにしているのです。

 

1日の負債(持ち越した疲れ)は小さくても、それが日々積み重なると、とても大きなものになってしまいます。

そうなると、どこかで破たんして続けられなくなるのです。

短期間どうしても集中しなければならないときは仕方ないですが、その生活を長く続けたいならば、負債はこまめな精算が大事。

 

日々、こまめに疲れを精算するコツは、最初から仕事と休みをセットにしてスケジュールに組み込むことです。

疲れそうだと思った段階で、直後に仮眠の時間を小さなブロックとるなど、仕事と休みをワンセットにしてしまうのです。

一緒にセットにするのは、仮眠でも小さなご褒美でも、マッサージでもよいですね。

著者はセットとして足裏マッサージ30分コースをよく利用するそうです。

 

こうしてこまめに疲れを精算していくと、疲れをいやすために長期で休養をとる必要もなくなるので、一定のリズムを保ちながらパフォーマンスの高い仕事を続けることができるようになります。

好きなこと、一つに集中

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自分の好きな趣味に集中していると、どんなに細かい作業でも疲れを感じないということを経験していると思います。

これは、まったく疲れを感じない、というよりは「心地よい疲れ」なので、疲れが苦にならない状態です。

「何か一つのことに集中して、日常の煩わしいことを考えないで済む」という状態。

余計なことを考えないで済むので、その分疲れないのです。

ならば、「考えなくていいことは、考えない」ということができれば、疲れないのかもしれません。

つまり、自分の好きなことをやるとか、好きなやり方であるのであれば、その一点に集中してエネルギーを使ことができるので、消耗するエネルギーは、実は必要最小限かそれ以下で済むので疲れにくいのです。

 

心地よく疲れるためにコストパフォーマンスは大切ですが、自分の好きなことをするのであればその限りではないのです。

集中力の重点配分をするポイント

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力を抜くところは抜いて、必要なところではきっちり集中する。

こうした「集中力の重点配分」ができると、エネルギーの無駄な消耗が減って疲れにくくなります。

集中力は必要なところにだけ重点配分した方が、パフォーマンス的にも「疲れにくい身体」を目指すうえでも、いい結果につながるのです。

ここで大切なのは、「どこに集中するか」を考えるのではなく、「どこなら力を抜いて大丈夫なのか」を見極めることです。

すべてに集中しようとする人は、力を抜いてもいい場所がわからないのです。

わからないから、怖くて抜くことができず、ついついムダなところにまでエネルギーを注ぎ込んでしまうのです。

オートマチック化はパフォーマンスを上げる

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哲学者カントは、その散歩する姿が近所の人たちの時計代わりになっていた、と言われるほど規則正しい生活をしていました。

一見規則正しさとクリエイティブな仕事は相反するように見えます。

しかしむしろ、生活は徹底的に同じことを繰り返し、脳を使わなくても自然とからだがやってくれるようオートマチック化してしまったほうが、エネルギーを思索に集中できるので、よりクリエイティブな仕事ができた、とも考えられます。

 

スペインのサッカークラブチーム「FCバルセロナ」は、何度も世界一の栄冠を勝ち取るトップクラスのクラブチームです。

その秘密は「カンテラ」と呼ばれる少年選手を育成する下部組織にあると言われています。

そこでは、毎日毎日同じ「パス回し」をします。

それは、何人かで円を作り、中央のオニにボールを取られないように素早く判断してパス回しをすること。

からだが覚え、オートマティックに動くようになっても、トップチームに入っても、このパス回しからの練習を続けます。

これによって、ボールを敵チームに取られないように仲間にパスしていくことが、何も考えなくてもできるようになっています。

しかも、長年の練習によってからだがありとあらゆるパターンを覚えているので、瞬時に最適なコースを判断してパス回しができるのです。

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身体をオートマチック化する技

日本の武道は、こうしたオートマチック化の技を「型」として確立しました。

初心者は「型」の訓練を繰り返すことで、難しい理屈を考えなくても、その武道の身のこなしを身につけることができます。

また「型」には、自分の動きが崩れた時、正しい動きに修正する機能があるのです。

考えてばかりで、なかなか仕事が進まないときも、「型」を使って作業効率を上げることができます。

こうしたフォーマット主義は、一見形式的でよくないように思われがちですが、フォーマットを使うことで、効率がよくなるとともに、内容にエネルギーを集中させるメリットができるのです。

オートマチック化できるところは、おおいにオートマチック化して、力を抜ける場所はおおいに抜き、集中力の重点配分をしていくことが、心地よい疲れ方をする近道なのかもしれませんね。

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いつもとちょっと違うことをして脳を活性化させるのも大事なことですが、毎日の活動ではある程度オートメーション化していくことも、日々を疲れずに充実させていく上で大事ですね。

特に、クリエイティブな仕事を自分にもとめているならば、エネルギーを集中させるためのスキルは重要です。

好きなことに集中したり、休憩時間を集中する時間とセットで考えたり、仕事のコストパフォーマンスを考えて満足感を得ること。

そんなことで、よりクリエイティブな仕事が実現するのかもしれません。

 

暑い1日を今日もお疲れさまでした!

よく休んでくださいね。

では、また。

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