効率的であることも大切だし、他の人の力を利用して効果を上げる方法もあります。
しかし、掛け算の前に大切にしたいことがあるのです。
今回の大切な言葉は「足し算」。
こんばんは、ラブです。
積み重ねたイチの先に見えてくるもの
著者は質問で
「どうすればラクができますか?」
という問いを投げかけられました。
「堀江さんの過去を振り返って、これをすればラクができるということがあれば教えてください」と。
そのときの著者の回答は
「ものすごく苦労すると、その先にラクが待っている可能性があります。
自分で『苦労していない』という人がいたとしても、それは本人がそう思っていないだけで、周りから見たら苦労しているもの。
逆に、自分が『苦労だ』と思っていることに限って、周囲には苦労とは映りません。
ですから、周りから『苦労しているな』と思われることをして、その先にあるラクをつかんでください」
というものでした。
著者のイメージからすると、かなり違和感さえ覚える答えです。
仕事や人生でラクをする、ということは掛け算を使うということです。
同じ時間や労力を使いながら、テクニックや他力を用いて、より大きな結果を残していくこと。
著者はこの「掛け算によるショートカット」の有効性をたくさんのメディアで訴えてきました。
しかし、その前提にあるはずの「足し算」をほとんど語ってこなかったと言います。
人は誰しもゼロの状態からスタートします。
ゼロの自分にいくら掛け算をしても、ゼロのままです。
たとえば、まったくモテないオタク男子がいたとします。
「掛け算によるショートカット」とばかりに、恋愛テクニック本を読み漁りました。
最適なデートコースや人気レストラン、注文すべきカクテルなども徹底的に調べたとします。
それで一挙にモテまくるようになるでしょうか。
無理ですね。
それは、彼に欠けているのが、恋愛テクニックの以前に根本的な「自信」だから。
知識やテクニックを覚えるのは、イチを積み重ねた後の話なのです。
最初の一歩は「足し算」であり、掛け算はずっと後の話なのです。
仕事で成功して、人生も成功したいと思うなら、仕事術の本の前にやるべきことがあります。
掛け算を覚える前に、足し算を覚えること。
他者の力を利用する前に、自分の地力を底上げすること。
同じ掛け算でも、2×3より5×3の方が大きいように、自分が2なのか5なのか10なのかによって、結果が何倍にも変わります。
ゼロからイチへ。
そしてできれば5や10へ。
自分を積み重ねていきましょう。
やりたいことは、全部やっちゃう!
ゼロからイチへの足し算を繰り返していると、自分に自信が持てるようになります。
何事も「できる!」を前提にします。
そして「できる理由」を考えていきます。
そうすると、目の前にたくさんの「やりたいこと」がでてきます。
あまりに多くて、道に迷うことも出てきます。
そこで著者が言いたいのは、
「全部やれ!」です。
ストイックに一つの道を究める必要なんかないのです。
やりたいことは、全部やる。
節操がないとか、一貫性が無いとか批判されようと、全部やり切る。
著者もそうして生きてきました。
なぜなら、人は「ここでいいや」と満足した瞬間、思考停止に突入するから。
思考を停止した人は、一気にオヤジ化します。
昔を懐かしんで、若い世代を押さえつけるような人間にはなるべきじゃない。
人生のどの段階においても「いま」が一番楽しく、充実している自分であり続けたい。
だから、「全部やれ!」なのです。
常に新しい分野に目を向け、新しい出会いを作り、新しい情報を捕まえて、思考と行動を繰り返すのです。
止まることなく、動き続けること。
たとえば、なにを食べたいか聞かれたときに、思考停止して「なんでもいい」なんて答えない。
男性なら、結婚しても服は自分で買う。
大切なのは自分の手で選ぶ、という行為なのです。
前例や常識ばかりを振りかざし、「できない理由」ばかりを口にしてしまえば、あっという間にオヤジ化します。
これからの自分がどんな働き方をするのか、真剣に考える時、それは自分の生き方を選ぶことに直結します。
人はメシを食うために働くのではない。
働くことは生きること。
僕らは、自分の生を充実させるために働くのだ。
そう著者は言います。
イチをじっくり積み重ねていくことって、つい後回しにしたくなります。
でも、後でしっかり掛け算を活かすためにも、その一歩を大事にしていこうと思いました。
また、やりたいことを「ストック」してしまいがちですが、諦めることがオバサン化の始まり。
昔を懐かしむばかりの人間にならないように、日々選択することを意識したり、任せられた仕事を見直していったり、ノリよくチャレンジしてみたりすることで、小さくイチを積み重ねてみたいと思います。
今日もお疲れさまでした。
ゆっくり休んですてきな夢が見られますように。
では、また。