学生の頃から、友達と較べた絶対的な記憶力の低さがコンプレックスでした。
最近では本の内容や映画の内容、資格試験の勉強が頭に入らなかったり、仕事でうっかりミスが多くなったりです・・。
「もう認知症!?」と心配までしたり。
大人になってからは、特に「暗記もの」に弱く・・・。
待ったなしの記憶術の勉強です!
今回のキーワードは、「行動」。
こんばんは、ラブです。
最近人の名前がパッと出てきません・・・。
指示にも「あれ」とか「これ」とかが増えてしまっております。
脳はあまり使わないでいると、働きは低下し、記憶力は衰えていくとか。
脳細胞はどんどん死んで、脳は小さく縮んでいきます。
「廃用性萎縮」というそうですね。
こうしたことを聞くと、「年齢を重ねると、記憶力の低下は仕方ないのかな」と思ったりしますが、それは脳科学的には間違いだそうです。
著者は札幌医科大学医学部に一浪入学した後、学部の優秀な友達との記憶力との差に愕然としました。
そこから、医学部生たちの高い「暗記力」「記憶力」に勝てる「脳力」を引き出す方法を研究します。
「暗記力」が悪くても、自分の個性を発揮し、チャンスをつかみ、圧倒的に自己成長して、社会的にも評価する方法を見つけていったのです。
検索全盛時代の今、従来型の「暗記力」「記憶力」は必要ありません。
インターネット時代であるこの世界では、「外付けハードディスク」の「活用力」だって十分に戦闘能力を上げることができるのです。
歳をとっても脳は育つ?
昔は、「脳細胞は増殖も再生もしない」と言いました。
しかし、最近の脳科学研究では間違いだと分かっています。
イギリスのロンドン大学で、ロンドン市内のタクシー運転手16人の脳を調べたところ、一般の人に比べて「海馬」の体積が大きく、経験が長いほど体積が増加することがわかりました。
運転歴30年のベテランドライバーは、一般の人に比べ3%の増加。
神経細胞の数でいうと20%も増えたということだそうです。
複雑なロンドンの道を記憶しなければいけない運転手は、日々記憶のトレーニングをしていたのです。
ボーッとしていれば脳は衰え、脳細胞も死んでいきます。
でも、脳を鍛えることで、記憶に関して重要な「海馬」の細胞数や体積を増やすことが可能なのです。
成人以降の脳活性術
成人以降の脳機能は、成長しないと言われていました。
でも、脳機能は神経細胞の数と比例するわけではないことが分かっています。
それよりも、神経同士のシナプス結合の数と関連するのです。
神経細胞のネットワークの結合部をシナプスと言いますが、1つの神経細胞は数千のシナプス結合によって他の神経細胞と結合する、緻密なネットワークです。
このシナプス結合は、脳を鍛えることで40歳を過ぎても50歳を過ぎても、増やすことができます。
何もしなければ年齢とともに脳細胞は失われて、脳は老化して、記憶力は落ちていきます。
しかし逆に脳を上手に使うことで、脳の老化を阻止して、記憶力を高めることができるのです。
最新の脳科学の知識や情報を上手に活用すると、今よりも記憶力を強化することが可能なのです。
大人の能力で勝負する「大局観活用理論」
年齢を重ねると、体力など衰える能力がある一方で、育つ能力があります。
「体力や手を読む力は、年齢が若い棋士の方が上だが、『大局観』を使うと『いかに読まれないか』の心境になる。
将棋ではこの『大局観』が年齢を重ねるごとに強くなり進歩する」
と語っています。
何もしなければ、記憶力や新しいことを学習するの力、注意力・集中力が加齢とともに衰えます。
でも、物事の全体像を概観し、把握する力や、考えをまとめ、再構成する力は年齢とともに成長するのです。
それは、知識のストックが増えていき、知識のストックとの比較やデータベースの活用をして、より正しい判断が下せるようになるから。
とくに、まとめ・整理する能力、全体を俯瞰する能力、関連付ける能力が年齢とともに伸びていきます。
その特性を生かして、「ストーリー化」することで、大人の能力を活用することができるのです。
覚えずに、ただアウトプットする
記憶とは、インプットすることだけという認識が強いのですが、それは実は頭の中に「詰め込む」だけの作業で、労力と精神エネルギーが大変なものになります。
しかし、「暗記する」「覚える」ことをしなくても、「ただアウトプット」するだけでも情報は自然と記憶に残ります。
「アウトプット」とは、人に話したり、文章に書いたりすることです。
「アウトプット」とは、入力された情報を「使用する」ということ。
何度も使用される情報は、海馬が「重要」と判断し、長期記憶に残しますから、「アウトプット」で忘れなくなるのです。
具体的には、情報を入力してから1週間以内に、3回アウトプットすれば圧倒的に記憶に残りやすくなります。
「インプット」は苦しいものですが、「アウトプット」は楽しいもの。
無理せず、苦労せず、楽しみながら記憶に残すことができます。
インプットとアウトプットのバランス
著者は、出版やブランディングについての勉強会を主催しています。
600人の塾生で「成功する人」「成功しない人」の違いは、インプットとアウトプットのバランスにあると分かりました。
脳は「使わない情報はすべて忘れる」という性質を持っています。
ですから、本を読んでも、それについてのアウトプットをしなければ、99%忘れてしまうものなのです。
ですから成長のためには、読書や人の話を聞いたり、講義やセミナーを受けたら、必ずアウトプットすることです。
離す、書く、教える、行動する・・・つまり実践です。
そうアウトプットできたら、またインプットし、アウトプットしていく。
アウトプットとは、行動です。
ちいさなアウトプットが、あなたの行動、習慣を少しずつ変えていきます。
そうした少しの変化が積み上げられることで、やがて大きな変化とない大きな成長になります。
インプットとアウトプットを繰り返すと、猛烈なスピードで成長します。
充分なアウトプットをすると、記憶に残るだけではなく、自己成長も加速するのです。
「記憶」より「記録」で忘却100%阻止理論
人間は入力された情報の99%を忘れます。
アウトプットで長期記憶に残りやすくなりますが、それでもすべてを残すことはできません。
そこで、使える手段の一つが「記録」です。
ソーシャルメディアの活用
インプットしたら、1週間以内に3回アウトプットすると、圧倒的に記憶に残ります。
でも、本や映画からの気づき、感想、日々の体験をノートにまとめるのは非常に面倒で、モチベーションが続きません。
そこでFacebookやブログに、本を読んだ感想や、映画を観た感想、日々の気づきを書くのです。
確かに読んでくれる人がいるというヨロコビは、筆舌に尽くしがたいものがあります!
ソーシャルメディアを上手に活用すれば、楽しみながらアウトプットができるので、ブログは本当におススメです。
「覚える」よりも「解く」ことに集中する!
問題集を解くことは記憶に結びつく
資格試験や新しい知識をインプットしようとするとき、教科書や問題集を使うことがあります。
いままで問題集を解くことは、「記憶しているかの確認」のためだと思っていました。
しかし著者は、「実践活用する」ための大事なツールだと言います。
勉強でいえば、教科書や参考書を何度も読むよりも「問題集」を解いた方いいのです。
問題集をゲームに変える方法
問題集を使う時には、対戦成績をつけるのがおすすめです。
1問ごとに、〇×をつけて、勝ち負けを見やすくします。
習熟度の上がる2戦目や3戦目(2回目、3回目)、勝率が上がるという楽しみがあります。
「楽しい」と思えることは、喜怒哀楽の情動刺激によって、脳内に記憶増強物質が分泌され、より記憶に残りやすくなります。
「ゲーム」にしてしまうことは、記憶効果を高めることになるのです。
記憶力の悪さというコンプレックスから脱却すべく、具体策をたくさんアップしていきたいと思います!
読書や勉強にちょっとよい季節ですね。
肌が潤う時期でもあります。
ちょっと下を向きがちなときなので、ストレス解消法を探してみようと思っています。
ゆっくり休んで、良い夢を。
では、また。