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猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

人は「衝動」に勝てるのか?「見てはいけない」と言われると・・・ ~カリギュラ効果と夏の星座の物語

今夜は七夕ですね~♪

 都会のうすぼんやりした夜空であっても、とりあえず見つかるのが、「夏の大三角」と言われる3つの星です。

その1つが「こと座」のデネブですが、この「こと座」の物語って、人間の弱さをよく表しています。

とても似たような話で、日本神話のイザナミイザナギの話もありますが、日本神話の方が人間臭くて大好きです。

 

 

こんばんは、ラブです。

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美しい「こと座」の物語

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夏の夜空を彩るさまざまな星座。

ギリシャ神話の物語は、神々のわりとわがままな性格も出ていて面白いですね。

夏の大三角には、はくちょう座やわし座、そしてこと座があります。

竪琴の持ち主は音楽家オルフェウスです。

もう一歩のところで「衝動」に負けてしまった切ないストーリーです。

 

オルフェウスは、トラキア王と音楽の女神カリオペーの間に生まれました。

アポロンに竪琴を贈られ、音楽の女神たちの教えをうけて、ギリシャ随一の音楽家になりました。

美しいニンフのエウリディケと結婚しますが、妻は毒へびに噛まれて死んでしまいます。

悲しみにくれたオルフェウスは、死者の国から妻を連れ戻す旅にでたのです。

 

エウリディケへの愛を歌いながら進むと、冥界の番犬ケルベロスも大人しくなり、冥界への川の渡し守カロン も味方になります。

冥界の王ハデスも心うたれて、エウリディケを返す約束をしてくれました。

ただし、1つ大事な約束がありました。

 

「冥界を出るまでは決して後ろを振り返らないこと」。

オルフェウスは喜んで妻と地上への道を進みます。

しかし、地上の光が見えたとき、嬉しさのあまりうっかり後ろを振り返ってしまうのです。

エウリディケは消え、悲しみにくれたオルフェウスは死んでしまいます。

アポロンはこのギリシャ一番の音楽家の竪琴を星座にしたということです。

(『星座の神話と星空観察』誠文堂新光社)

「見てはいけない」と言われると、どうにも見たくなるものですよね。

あと一歩、という場面でその「衝動」にうっかり負けてしまったのでしょうか。

少々美しくないのが素敵な『古事記

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よく似たシチュエーションものに、『古事記』の男神イザナギと女神イザナミの話がありますね。

火の神を生んだことで、女神イザナミは燃えて死んでしまいます。

愛妻イザナミに会いたい、と男神イザナギは黄泉の国へ旅立ちます。

 

イザナギは、黄泉の国の御殿の中にイザナミを見つけました。

しかし、

「御殿の中を決して見てはいけない」

と言い渡されるのです。

それでもイザナギは禁を破って御殿を覗いてしまうのです。

 

しかし、イザナミの身体にはたくさんの蛆がたかっていて、8つの雷神が出来上がっていました。

 

怖くなったイザナギは黄泉の国から逃げ出します。

イザナミが追いかけてきます。

巨大な岩で坂をふさぎ、2神はその場で離婚が成立します。

そのときイザナミ

「あなたの国の人間を1日に千人殺そう」

と言いますが、イザナギ

「私は1日に千五百の産屋を建てよう」

と言うのです。

(『神道 八百万の神々と日本人』ふくろうの本社)

イザナミって好きです。

ものすごいひどい姿を見られ、イザナギに逃げられて、しくしくと嘆き悲しむのではなくて、怒って追いかける!

ゼウスの奥さんのヘラも、よく浮気相手を攻撃するけど、やっぱり文句があったらキッチリと本人を攻撃するのがタダシイ日本女性ですね。

カリギュラ効果

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「禁止」されていると、かえって欲求を高めてしまうことは、心理学的にも「カリギュラ効果」として知られています。

 

ギリシャ神話の、「パンドラの箱」の話が有名です。

人間に火を与えたプロメテウスに、ゼウスは怒ります。

その復讐に、プロメテウスの弟エピメーテウスのもとにパンドーラーという美人に「開けちゃいけない壺」を持たせて送り込みます。

 

エピメーテウスはパンドーラーに惚れ、二人は結婚。

ですが、幸せな結婚生活の中で、うっかり壺を開けてしまうのです。

 

中から飛び出したのは、恨み、妬み、病気、猜疑心、不安、憎しみ、悪徳でした。

あわてたパンドーラーが蓋を閉め、最後に一つだけ飛び出さないで壺に残りました。

壺に残ったものには、諸説あって、「希望」とも「絶望」とも、「未来の予兆」とも言われています。

お陰で人類はどんな災難に遭っても、希望は失なわないのだとか。

 

ギリシャ神話や日本神話の神様たちは、性格的にも欠陥だらけで、

「それって、どうなの?」

ってことを繰り返してますよね。

夏の大三角のもう1つ「はくちょう座」も、ゼウスが人妻を気に入っちゃって卵を産ませたストーリーですね・・・。

 

ドウニモナラナイ「心」というモノ

「鶴の恩返し」にしても、そうですね。

巨大なリスクを知っていても、「見てはいけない」という戒律をがあるほどに破りたくなってしまうもの。

その衝動は根性で押さえきれないほどに強くて、神様たちでさえ抗えないんですね。

 

「心」を飼い慣らす

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「衝動は、『気合い』『根性』などではどうにもならない」と昔の人たちも経験で分かっていた、ということでしょうか。

「心」の衝動が起きる前に、「環境」とか「ストッパーを作る」などの手立てを打つことが大事なのでしょうか。

 

たとえば、

パンドラの箱は土中深く埋める。

鶴が布を織るときは内鍵をかける。

イザナギオルフェウスには・・・見たら殴ると言い渡す。

(ああ、ロマンの欠片もない)

「心」をコントロールするには、具体策が必要なのかもしれません。

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どうにもならない「心」を何とか飼い慣らしつつ、夏の夜空に神様たちの人間臭い物語を眺めて、やっぱり繰り返してしまうちょっとした自分の失敗なんかも多目に見て笑い飛ばせたら、と思うのです。

 

年に一度の恋人たちが、雲の上で会瀬を重ねていますように。

明日もあなたにすてきなことが起きますように!

では、また。

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