大昔に買った「防災セット」。
中を見たら、本当に使えないのものばかりでした!
ゼロ、というよりはマイナスからの「備え」を始めました。
こんばんは、ラブです。
恐ろしいくらい備えがなかった我が家
阪神淡路大震災では、死者の10%が「室内家具の転倒による圧死」と推定されています。
ちょっとした突っ張り棒や飛散防止フィルム、出入り口や廊下にモノを置かないなどの工夫はやっぱり王道だけど大事なんですね。
東日本大震災の時我が家では、ほとんど突っ張り棒などの固定がされていませんでした。
家中の家具が揺れまくって、たまたま自宅でゲーム大会をしていた息子とその友達の大活躍によりファックスやらテレビやらが何とか無事でした。
背の高い家具が無かったのが不幸中の幸いです。
しかし、備蓄食品もなかった我が家。
しばらく主食が「固焼きポテトチップス」(ポテトチップでもあまり人気が無くて売れ残っていたもの)になりました。
主婦としてサイテーです・・・。
3・11の首都圏では、そんなに長期にわたって食糧事情に困ることはありませんでしたが、「南海トラフ」での大震災が起きたら、この16倍の被害が予想されているとか。
「防災の日」が近づくと、何かと品薄になったりするので、今のうちに避難場所の確認も含めていざという時の食料など、準備してみようかと思いました。
恐怖!非常時にどこに行くか誰もわかっていなかった?
もしも規模の大きい地震で家が傾いたら、どこに行けばいいのか、我が家では誰も全くわかっていませんでした。
有事の際は携帯がつながりませんでしたから、家の倒壊があったら、大変でした・・・。
メールやラインという方法も前回は有効でしたが、「171」を上手に使うと便利ですね。
もしも家が傾くなどした場合は、とりあえず近所の学校が避難場所だね、という確認ができました。
地震直後、しておくと良いこと
地震直後は、ガスの元栓などを念のため閉めたくなりますね。
ちなみにワタシは外のガスメーターの元栓の締める場所がわからず、暗闇の中パニクってました。
普段から、ちょっとガスの元栓の位置や締め方を見ておくって大事ですよね~!
落ち着いてよく見たらメーターのところに、ちゃんと書いてありました。
ガスもたいせつですが、水も止まることも。
地震直後にもしもまだ蛇口から水が出るようだったら、湯船やバケツ、鍋に水をためておくことも大切だと本著にもあります。
被災地では水の確保に苦労されている映像が多く見られましたよね。
水の賞味期限については、後で詳しく。
ふだんから、家電製品のそばに花瓶や水槽などの水の入ったものを置かないことも大切だそうです。
地震で倒れてコンセント部分に水がかかると、発火する恐れがあるからです。
非常用持ち出し袋の準備
避難所からしばらく自宅に戻れないという場合も大いに想定されます。
その家庭によって持ち出し袋に必要なものはさまざまですが、こんなものが例として挙げられています。
非常食、水、手回し充電器、ビニール袋、パスケース、下着、貴重品、衣料品、手ぬぐい・風呂敷、ティッシュペーパー、医薬品、貴重品、保険証、現金、ライター、マッチ、携帯電話、眼鏡、タオル、キッチンばさみ、トイレットペーパー、布ガムテープ、軍手、ラジオ、クリーム、マジック、ノート、ラップ、上履き、ウエットティッシュ、マスク、電池式充電器、レインコート
それから、めがね、ナプキン
赤ちゃんがいる家庭ならば粉ミルクや哺乳瓶、おむつ
ただ持ち出せる重さにも限界があるので、バランスをとる必要があります。
今日手動や電池式の充電器を探しに行ったのですが、一時期に比べて、町のお店では扱いが少なくなっていますね。
避難所は混乱するのが想定内
さまざまな人が集まる避難所では、行政機関も被災して混乱していますから、配給の遅れは覚悟が必要。
過去の地震災害のときに、「行列に並んでも配給がもらえなかった」「対応の不満から職員への暴力」など報道されないトラブルも続出していたそうです。
いざとなったときに、気持がいら立つのはわかりますが、こういう時こそ冷静でありたいですね。
震災直後は、自分の力でもある程度乗り切れるように、個々の備蓄をしておくことが大事ですね!
近所で会った人に挨拶しておくことも、こうした時に大事でしょう。
地域で助け合いができるようにちょっとした声掛けをしていくことも大切ですね。
明日から挨拶もがんばろうっと。
避難所での「トリアージ」
災害時に治療や搬送の優先順位を決定するのが「トリアージ」。
もし南海トラフなどの巨大地震ならば、被害が広範囲に及ぶため「トリアージ」を意識することが重要です。
過去に起きた大地震の時は、いち早く避難した元気な人たちがいい場所を占領してしまい、後から来た乳幼児連れや高齢者などの弱い立場の避難者のスペースがないという状態になったケースもあったそうです。
シビアですね。
避難所の収容能力を超える被災者が詰めかけた場合は、手厚い支援が必要な人が放置されかねないため、住宅被害が大きい人、高齢者、乳幼児がいる家庭などを優先します。
先着順ではないことも想定しておく必要がありますね。
環境を 自分たちで整える
被災地の運営は、特に自治会が兼任することが多いので、高齢の男性が多いとか。
そのため、若い女性や子連れの苦労はわからないことが多いものであるのは、想定しておくことだそうです。
ある程度若い人ならわかることでも、おじいちゃんたちには、 絶対わかってもらえないことって、ありますからね。
お母さんが切望するおむつやミルク、女性が切望する生理用ナプキンや肌荒れクリームなどは、せっかくの支援を「うちはいらない」とよそに回されたケースもあったそうです。
恐ろしいことです!!!
しかし、町内会の役員が回ってきてちょっとやったのですが、確かに絶対わからないであろうと思われるメンバーでした!
忙しいとつい人任せにしたくなりますが、できるだけ避難所の運営にも関わって、アイディアをだしていくことが大事ですね!
家庭の備蓄は1週間以上!?
キッチンの奥に長年仕舞われていた、大昔に買った「防災セット」。
見直したら、数年前に賞味期限切れのカンパンと水、これまた賞味期限切れの缶詰がおおよそ1人の1日分くらいが入っていました。
それと時代遅れのジャックが合わない携帯充電器!?
10Lくらい入る大きい水入れ。ばんそうこう。古い消毒液。
それくらいしか入っていませんでした・・・・。
あれを持ち出していても・・・全く使い物にならないデス。
食料に関しても、以前は「3日間」を目安として推奨されていた家庭の備蓄は、「1週間以上の水や食料の備蓄が必要」と変更されました。
実際ここのところの震災を見ると、確かに1週間は必要かもしれません。
最近の非常食は、カンパン、フリーズドライ、缶詰、ハイテクな熱々カレーなど、バラエティに飛んでいます。
しかし、その分手間暇かかり、その上お値段が高い!
準備するにも問題は、とにかく高価だということです。
しかもカンパンとかって、美味しくない上に食べたくないから、我が家でも気が付くと期限が切れていたりしました。
でも、防災の備蓄として備えるならば、よ~く見ると1年くらいの賞味期限をもつ食料はたくさんあります。
すぐ食べられて便利なものの代名詞がカップ麺ですが、よく見ると賞味期限がだいたい5か月くらいですね。
ですから、あまり備蓄食には向きません。
しかし同じ麺でも、うどんやそうめんなどの乾麺、スパゲティなどは2年を超えるものも多くあります。
粉になっているカップスープや普通のレトルトも賞味期限の長いものがあります。
これらをたまにローテーションさせていくことで、備蓄食品の役割を持たせることができると本著でも紹介しています。
これなら、普段の食費の中から多少備蓄食品を捻出できます。
カセットコンロがあれば、ガスが止まっていてもすぐ調理できます。
本著では、レンガや石、アルミ缶などでかんたんに作る手作りコンロなども紹介しています。
新聞紙を濡らして固め、3日ほど干すと固形燃料になったりします。
牛乳パックも細長く切って使うと、長く燃える燃料になるそうです。
もちろん、賞味期限に関わらず匂いやカビのあるものを「勿体ない」と食べないこと。
無理に食べて食中毒を起こすと、非常時には医療が受けられにくく大変なことになりますもんね。
缶詰、コーンフレーク、めんつゆ、レトルト、乾物、米、お餅など、「いつもの日常」で食べているモノをちょっと足しておくと、もしものときに便利だそうです。
奥深くに収納すると間違いなく賞味期限が切れてしまうので、手に届く範囲に収納してうまくローテーションをさせていこうと思います。
水の確保は1人1日3L
非常時に水に困る、というのは報道でもよく言われていますね。
水道の水が出るうちにお風呂の湯船やバケツ、鍋で汲み置きをしておく必要があります。
過去の災害では、トイレのタンクの水でしのいだ被災者もいるそうです。
トイレのタンクからおたまで貴重な水をとって使えます。
断水がわかったら、うっかり流してしまわないように、トイレのレバーをガムテープで固定し、ついうっかり流すのを食い止めること
トイレの液体洗剤を使っているとタンクの水は使えないので要注意です。
ポリバケツにポリ袋をすっぽりかぶせても水をたくさん入れておくことができますね。
汲み置きの水の賞味期限
食用の汲み置きの水は、頻繁に組み替える必要がありますね。
消毒のために入っている塩素の濃度で水の保存の目安は変わります。
ワタシが昔住んでいた市町村では、実は上水道に地下水がかなり入っていました。
(首都圏です。都心から車で1時間程度)
日ごろの上水道の料金は安いし、カルキ臭くないから美味しいんだけど、そうした市町村では保存のサイクルは短めの方がよいですね。
ペットボトルなどに入れる際には、浄水器に通した水ではなく、水道の蛇口の水をペットボトルの口まで入れて、空気に触れる部分を少なくすることが大切だそうです。
飲むときには直接飲まずに、コップを使って細菌が入るのを防ぎます。
汲み置きした水道の水の賞味期限は、
夏場の日なた・・1日
夏場の冷暗所・・おおむね4日
冷蔵庫・・おおむね1か月
と本著にはあります。
どんなことでもそうですが、「いざとなったら政府が何かしてくれるだろう」と思っても、ちっともそうならない現状がありますからね。
自分でできることは、やっておかないと。
とりあえず手動の携帯充電器をAmazonで買いました。
3000円でした。
それから、そうした想定をあれこれ考えていて、結局大切にしたいなと思ったのは「毎日を大事に生きること」。
どんなに備えても、備えきれない部分はどうしてもあるし、災害じゃなくても、明日命は終わることだってありますから。
また、本当に大変になった瞬間に、その人の真価って問われるんですね。
そんなときに、出来るだけの「備え」と「心の備え」、「覚悟」をもつことで、少しでも落ち着いて思いやりを持った行動がしたいと思うのです。
今日も1日、お疲れさまでした。
明日も最高の1日になりますように。
では、また。