お祭りが好きで、いざという時の瞬発力があり、好きになったものには徹底的に寝るのも食べるのも忘れ、高いパフォーマンスを発揮できる。
しかしその逆にルーティンワークや整理整頓を苦手としてはいませんか。
そんなあなたは、もしかしたらADHD系のヒトなのかもしれません。
多くの歴史を変えてきた人物やエジソンをはじめとした発明家たちが持っていた性質ではありながら、現代社会では、何かと生きにくさを感じてしまう長所を持つADHD系の性質。
感情面が優れ、「好きなものは絶対に好きだ!」と頑張れる活力を持つので、その感情の豊かさゆえに、過去の嫌な出来事に、何だかいつまでも悩まされてしまうこともあります。
また、感情の力が強いので、一度はまってしまうと「やめるべき!」と思いながらも、どうしても止められないことがあったりすることも。
それは「あなたの性格のせい」ではない。
ましてや「根性がないから!」でもない。
脳のちょっとしたクセが引き起こしている可能性があるのです。
先に紹介したADHD系のクセを持つ人は、そうした自分を上手くコントロールする工夫をすることで、もっと上手に生活できるし、人生をもっとハッピーにできるのです。
こんばんは、ラブです。
「ウツウツ」しやすい感情は、コントロールできる!
ちょっとしたことなのに「怒り」が抑えられない場合
「〇〇の彼女、超美人なんだよね」
デート中の彼のそんな一言に、「へえ、そうなんだ」とか「どうせ私はブスですよ」くらいで交わせば終わる程度のこと。
ところがなぜか怒りのスイッチが入ってしまう。
口の悪い同僚がそこにいない同僚の悪口を言い出すと、どうにもこうにも許せず、きっちり一言モノ申してしまう。
歴史上でも、物言いとやりかたが強すぎて、本能寺で部下にやっつけられちゃった人が同じ脳のクセをもった人でした。
「なんであんなこと、言っちゃったんだろう・・・。」
「流しておけばよかったのに・・・」
と、毎度おなじみの大反省大会。
でも、もう口から出たことは戻らない。
ADHD系は、常識もあって人の気持ちもわかります。
「だって私が正しいんだもん!」
とはならず、開き直ることもできず、「またやっちゃった」と自己嫌悪。
だから余計に疲れますよね。
こんなことに困っているあなたは「衝動性」が人よりも強いからかもしれません。
衝動を抑えるには
自分なり「心を落ち着けるための小さな方法」をみつけておくことです。
「お守りグッズ」を持ち歩くのです。
たとえば、
ブレスレットやミサンガ、指輪をつけて、「これをつけたら落ち着くこと」と決める
深呼吸
安全地帯へ移動する(トイレに立つ、散歩にですなど)
信頼できる友達に話す
ポケットにアロマなもの(練香水、ハンカチにお気に入りの香水をかけておくなど)
スマホになごめる写真を入れておく
帰りにカラオケで歌う。トイレで小声で歌うのも可
相手の文句を書いて、捨てる
シャドーボクシングやジョギング
とっておきのチョコレートを食べる
トイレをイメージし、そこにむかつくことをジャーッと流すシーンをイメージする
「落ち着くグッズ」を会社の引き出しや服のポケット、スマホやカバンに忍ばせて、速攻で使えるようにすると良いかもしれません。
そして、「きた!」という一瞬にちょっと視線をそらしてそれを使うこと。
お守りがあることで、爆発は大きく抑えられます。
「クヨクヨ」に悩まされやすいあなたに
感情が人一倍豊かなために、クヨクヨしがちな人へのスキル。
失恋や仕事での失敗、誰かに叱られたこと、喧嘩したことなどで、「世界から拒絶された気分」にまでなってしまうこともあるかもしれません。
それが蓄積されていくと、落ち込みの中に埋もれてしまいます。
その感情がさらに「忘れ物」「ミス」を呼び込んでしまっていることもあるのです。
そんな場合の対処方法は、
①「悲しい気持を、楽しい記憶に置き換え」ること。
具体的には、
「過去の楽しかった思い出をノートや手帳などに書き出してみること」です。
ADHD系は徹底的に感性が豊かにできています。
だから人一倍激しい怒涛の悲しみ流れにいるのです。
「根性」ひとつで抜け出せだしにくいことがあるのです。
だから、「目に見える」形で過去の楽しかったことを書いて、脳に叩き込みましょう。
友達との旅行、好きなアイドルのコンサート、美味しいケーキ屋さんを見つけたこと・・・どんなことでも。
何度も読み返して”楽しい記憶”を定着させましょう。
写真を一緒に貼っていくと、さらに効果絶大です。
手帳の見開きに「好きなものをすし詰めにしたページ」を作ると、本当に気分は上がりますよ。
また、生活の中で大切にしたいのは、
②つらいことがあっても、そこにどっぷりとつからないこと。場所を変える。
具体的には、食事や入浴、睡眠の生活パターンは崩さないで、さらに映画やお芝居、食事、散歩などの外出を意図して作ることです。
すこしでも行動すると、必ず何かプラスの出来事に出会えます。
ちょっとした会話のやりとり、小さな親切、誰かからの褒め言葉などのプラス体験は、ネガティブ感情を追い出してくれるのです。
傷つきやすい自分を、立ち直らせる方法?
「一生懸命やっているつもり」でも「うっかり」して見える、「だらしない」と思われる。
そんなADHD系として生きることは、「理解されない」こととの戦いですよね!
小さいころからそうしたお小言や注意を人一倍受けてしまったために、「うっかり者のダメ人間」と自分が自分にレッテルを貼ってしまっている人も数多くいます。
だから、ちょっとしたミスをしてしまうと、ものすごく落ち込んだり。
「案外おっちょこちょいだね」と言われると、責められたと感じたり。
それは理解されずに生きてきたことによる二次的な反応ともいえます。
ミスをしたからと言って、相手は私たちの人格を否定したのではない。
「次はうまくやってね」という意味で言っただけ・・・。
そう頭ではわかっていても、ドキドキが止まらなかったり、関係ない場面でそれが強く思い出されたり。
そんなときには、
①自分を励ます 友達視点で
もし友達が、そんな風に自信喪失していたら、と想像してみます。
それと同じように、自分に声をかけてみます。
メールを自分に対して出すなども、非常に励まされる方法です。
そして、一人では同じ場所をぐるぐるしがちな思考が、「友達目線」になることで、
「あれ、そんなに大したことじゃない?」
と客観的になることもできます。すると、肩の荷がぐっと降ります!
②励まし続ける
失敗する自分を責めてしまう習慣は、子どものころからの長いものである可能性があります。
何度も「クヨクヨ」してしまうことがあるでしょう。
そのたびに繰り返し励まし続けましょう。
昔親や教師に言われた言葉を思い出して、「そんなだから、ダメなんだ!」などと自分にお説教する必要はありません。
ワタシは自分に対して「友達目線で」「繰り返し励ます」のおかげで考え方の角度も変わってきました。
「(自分では大ごとだと思っているこのミスも)大したことではなかったんだ」
と客観的に考えられる思考回路ができようになります。
すると、少しずつ自分を好きになれます。自分を許せるようになるのです。
「買い物」「アルコール」「ゲーム」「ギャンブル」「恋愛」
これらの中毒を何とかする!
「買い物」の快楽をコントロールしよう!
買い物をしすぎて、後から後悔しているタイプの人のスキルです。
服などの買い物をした瞬間に、脳内ではドーパミンがどっと放出されます。
しかしその快感は長続きせず、帰ったら袋も空けずに放置した、届いた品物に興味を失ったり。
買い物が好きすぎることはキャッシング地獄なんてことにもなりかねないので、コントロールしたいですね。
①衝動買いに上限をつける
月々1万5000円まで、などと決めておくのも一つの方法です。
また、それでもブレーキがかかりにくい人は、カードは使わず現金主義へのチェンジがとても有効です。
ワタシもカードから現金へのチェンジで、買い物衝動が少しコントロールできるようになりました。
②衝動が起きたら、時間を置く
時間を置けば、衝動の波は収まります。
「ちょっと他の店を回ってから、また来ますね」
と店員のアタックをかわしてその店を出て、他の店を回ってから考える。
すると
「店では『欲しい!』と盛り上がったけれど、必要ないな」
と思うことって多いですよね。
家族や親しい友人に相談してみるのも手ですね。
「それ、本当に使う?」「どこへ置くの?」「似たようなの、持ってなかった?」
など、忠告されてハッとすることも。
「アルコール」「ギャンブル」「ゲーム」への衝動が止まらない場合
明日も仕事なのに、つい飲みすぎる。
お金もないのに、パチンコ屋に行ってしまう。
せっかく天気の日曜なのに、家でゲームして1日が終わる。
衝動買いと同様に、ADHD系は「わっと喜びをもたらすもの」に弱い特性があります。
「タガが外れたように」のめり込みやすいと言われています。
依存の厄介なところは、のめり込みつつ同時に罪悪感を覚えることです。
「やめなきゃ」→「でも、やめられない」→「そんな自分はダメ人間」→「やめなきゃ」→「でも、・・・」
この繰り返しで、自己イメージをどんどん下げてしまうのです。
自己イメージが低いから、なおのことその対象から離れにくくなるのです。
何としても、この負のループから抜け出さなければなりません。
あまりにも強い依存については、もちろんプロの治療や解決が大切です。
しかしそうなる前に解決するには、実は
①ちょっとだけ我慢して、自分を褒める
という方法がとても有効です。
先ほども書いたように、自己肯定感の低さは次の依存を生み出します。
だから、ちょっとだけ我慢して、自分を褒めまくる。褒めるのが大事!
「昼間からお酒を飲んでいた」のが、「暗くなってから飲む」ようになれば、一歩成長!
おおいに褒めましょう。
②「失うもの」の大きさをイメージする
今のままだと失ってしまうものを「しっかりと」イメージする方法です。
依存が強烈になってしまうと、一瞬の快楽があなたの人生から「健康」「仕事」「交友」「お金」といった大切なものを奪う地獄であるかもしれないからです。
これは実際やると結構ショックですが、効きます。
「本当に失いたくないものを、どんな風に失っていくか」をストーリー立てて想像してみる。
「ギャンブルがたたって、家庭と仕事を失う自分の物語」
「よからぬ遊びにお金をつぎ込み、家庭崩壊する物語」
「買い物依存症により、おそろしい借金をしょい込んで、何もかも失くしてしまう物語」
など。
勇気を出してリアルに思い浮かべると、けっこう強いブレーキになります。
恋人に「重い」と言われたり、誰かと付き合っていないと息ができない場合
何故だろう・・。束縛してしまう・・。絶対やめるべきなのに!
なかには、もう不特定多数の人と付き合うようにして、不安を紛らわすタイプもいます。
「恋愛中毒」と呼べばかっこよさげです。
しかし、「何が何でも恋人がいないと自分を保てない」状況なのは、「自分を自分で認められないから」かもしれません。
自分が自分を嫌いだから、代わりに恋人に自分を愛してもらえないと、立っていられないんです。
これは、先に述べた
「幼少期から不注意を散々言われて育ったための劣等感」
「集中力がイマイチだったため、やり遂げられなかったことがおおかったための無力感」
からの二次的な反応かもしれません。
そうしたことによる「著しい自己肯定感・自信の低さ」が「誰かに愛されないと生きていけない」という感情のもともとの原因にあるとも考えらえます。
本当に、これも辛いですよね。
基本的に「自分の中の渇き」があるから、「相手のため」と言いながら、無意識のうちに「自分のため」に動いてしまうため、結局恋愛そのものが上手くいかないこともあったりしませんか。
これを解決するには、
人に求めるのではなく、自分で自分を好きになること。
自分で自分を立て直すこと。
たとえば
・自分の良いところを書き出して、何度も読み返して、脳に記憶させる
・ポジティブ言語に口ぐせを言い換えること
・自分自身への評価をポジティブに考えてみること
(例)飽きっぽい→切り替えが早い
気が散りやすい→好奇心旺盛
決められたことが守れない→フレキシブル
ちょっとずつ自分を幸せにする方法を見つけていくこと。
あなたがあなたをどんどん幸せにしましょう。
あなたを幸せにしてくれるのは、他の誰でもなくあなただけです。
他人に愛されたり、褒められたりしなくても、あなたはあなたであるだけで、十分すてきで素晴らしい!
いままで頑張って生きてきた自分の良いところを、ちゃんと認めてあげましょう。
がんばって生きてきたあなたが、誰よりもあなた自身に認められること。
当たり前のようでいて、実は難しいかもしれません。
「『ついうっかり余計な一言』を言いたくなったら『待て!』をしてくれるツールを見の周りに置く」
「クヨクヨしたら、自分を『叱る』のではなく、友達視点で自分を『励ます』」
「依存しがちなものは、『ちょっとだけ我慢』して、できた自分を褒めちぎる」
「自分のよいところを紙やスマホなどに見えるようにして、繰り返し見る」
今迄うまくいかなかった「どうにもやってしまうこと」のコントロールを、工夫で乗り越えてみたいと思いました。
今日も一日お疲れさまでした。
ステキな夢が見られますように!
では、また。