「不機嫌」は「今は本来の自分ではない」というサインです。
部下の失敗に強烈に起こってけれど、気持が収まらず不機嫌になってしまったり。
他の人がちやほやされて不機嫌になったり、朝食の夫婦喧嘩を引きずってしまったり。
体調によって機嫌が今一歩になってしまったり。
そこに大切な対策は、「今は自分本来の自分ではない」と認識することです。
こんばんは、ラブです。
まずは「自分の不機嫌」に気づくこと
いろいろ不機嫌がありますが、「不機嫌」という感情があなたに対して伝えているのは、「本来のあなたが発揮できていない」ということ。
そこで必要な対策は、「今のあなたは、本来のあなたではない」と認識することです。
そして、「そういう日は静かにしている」「機嫌がよくなるのを待つ」など、機嫌を良くするためにやっていることを試してみるのが、基本的な対処法です。
つい周りへの当たりが強くなってしまった場合
「本来の自分が発揮できていない」状況なだけなのに、周りに当たったりすると、「この人って、他人につらく当たる人なんだ」と人格について誤解を受けかねません。
不機嫌な日には、「ごめんなさい、今日は機嫌がいまいちだから、態度が悪いかも。でも気にしないでね」などの前置きをしてみると、安全です。
ポイントは「今日のふきげんな自分は、本来の姿ではない」とあらかじめ強調することです。
不機嫌な自分が本当にイヤになる場合
不機嫌は、人間らしい現象です。
もちろんいつもご機嫌でいられれば一番なのですが、体調や周りとの関係で不機嫌になることは誰でもあるのです。
ですから、そんな自分を嫌いになるのは変な話なのです。
不機嫌な自分を嫌いになっていると、もっと不機嫌になってしまいそうです。
それよりも、すぐにご機嫌になる方法をみつけることです。
ポイントは、不機嫌な自分を嫌いにならないこと。
そもそも不機嫌は自分も楽しくないのですから、そんな自分をいたわる姿勢が大切なのです。
不機嫌が最近ずっと続いている場合
「きっかけがある不機嫌」なら良いのですが、「最近続いている不機嫌」なのか。
女性ならば月のリズムによるものならば、専門家との相談でかなり軽くしたりリズム管理が可能になるのでお勧めです。
常にイライラしがちな場合、そこにうつ病が隠れている可能性もあります。
実はうつ病の症状でイライラする人は少なくありません。
不機嫌なのは、意識が「今」にないから?
多くの「不機嫌」は過去の「何か」を引きずっている状況です。
「頑張っているのに上司に叱責された」
「朝夫婦喧嘩をして、納得できていない」
など、不機嫌な気持ちには、それを引き起こした「過去」があるはずだと著者は言います。
「おべっかばかり使う人は嫌い。見ていて不機嫌になる」
という場合、思い出せなくても、「おべっかばかり使う人がイヤだと思った経験」は、自分のデータベースに保存さていたりします。
だから、過去から現在に頭を切り替えるだけで、不機嫌が治ってしまう、ということはあります。
そうしたことから「不機嫌」に有効な対策は、「ちょっとした気分転換」です。
過去から現在に頭を切り替えることができるからなのです。
外に出て伸びをしてみる。
感じの良いカフェで少し時間を過ごしてみる。
その辺を歩いたり、走ってみる。
笑ってしまうような何かをする。
なぜなら、気持ちよさや面白さを「感じる」ことができるからです。
「感じる」のは今にしかできないことなのです。
不機嫌というのも「今」、感じている感情のように思えますが、よく考えるとそうではないことが多いのではないでしょうか。
過去から引きずっている「思考」に反応しているに過ぎない、つまり「思考」に反応しているのです。
「感動するDVDを観る」「過去に自分を感動させた手紙を読む」など、今感動を味わることができると、不機嫌を吹き飛ばすコカが期待できます。
女性は、月のリズムを書き出してみる
女性の場合は、体調由来の不機嫌がホルモンバランスによるものであることもあります。
過去を引きずっているというのとは全く事情が違います。
これは日数で調べると、実にドンピシャで「身体がどうにも重くなる日」が出ますので、把握しておくことで、非常に自分の機嫌をじょうずにとれるようになります。
「ああ、今日は身体が重い日だ」とわかっていたら、「何か他の人に理由があるから」ではなく、「パターンとして」自分を把握できるので、安心できます。
体調の問題なので、「睡眠時間を長めにとる」「休憩時間をこまめにとる」「今日は階段上りをやめておく」など、対策もたてられますので、実にラクです。
不機嫌な日はやることを先送りにする
気分転換で改善できない日、あるいは気分転換する時間もない時は、不機嫌な状態のままでいることになりますね。
不機嫌な日は、いろいろコンディションが悪い日です。
ですから、無理せず「体調が悪い」と言って(嘘じゃない)、ハードワークを免除してもらうことも必要かも知れません。
不機嫌な日にちょうどよいのは、あまり頭を使わない単純作業です。
重大な判断も、できれば先送りにすることは大切です。
不機嫌な時の判断は、決して適切な判断ではないのですから。
不機嫌な人と一緒だと、こっちまでイヤになる場合
これは、当然の現象です。
せっかくポジティブなことを言っても、ネガティブな反応しか返ってこないから、イヤな気分になってしまいますね。
この場合、「相手の領域」を尊重することで、かなり解決できます。
その人は何かの理由で不機嫌になっているのでしょうが、それはあくまでも「相手の領域」の話。
領域外のこちらはよくわからないですが、「今は不機嫌でいること」が相手には必要なプロセスなのでしょう。
そうとらえ、
「何かあったんんだな。機嫌を悪くするような劇事があったのか、体調が悪いのか。
不機嫌でいることは、相手にとっても気分が悪いことだから、かわいそうに」
と思えば、イヤな気持ちにもなりにくくなります。
不機嫌でいることが本人にとって気分の悪いことだという認識は、不毛な敵対関係に陥らない、という意味でけっこう重要です。
周りにむかつく人が多い人の場合
周りのさまざまな人や現象にいちいち腹が立つという人がいます。
これは、おそらくその人の周りの人の問題ではなく、その人そのものの機嫌の問題です。
もしもあなたが、そんな自分に気づいたら、自分の気持ちを「親友ノート」に自分の気持ちを書いてみて、「不機嫌になるのも仕方ないよね」「でも、こんな日でも静かに過ごぜたね」とあなたを許してねぎらっていくことが大事です。
いつも機嫌がいい人になりたい場合
状況によってはイラッとすることが仕方が無くても、少しずつトレーニングすることで、不機嫌は手放していくことができると著者は言います。
不機嫌な時、私たちの頭は「べき」で支配されています。
まず目につくのは相手に対しての「べき」でしょう。
全てスムーズに運べば、不機嫌になる必要などないからです。
「相手は〇〇であるべきなのに違う」ので、不機嫌になるのです。
ただ、ここで対策として注目したいのは、そんなときは、自分に対する「べき」が隠れているということ。
部下が思うように動かなかったり、家族が勝手で不機嫌になるなら、「部下はちゃんと動くべき」「家族はもっと言うことを聞くべき」などの「べき」があります。
しかも、自分に対しても「私は部下をちゃんと動かして業績を上げるべき」「私は家族に言うことを聞いてもらい、よい家庭を作るべき」を押し付けているのです。
不機嫌にならないために「自分の事情に寛大になる」
不機嫌にならないための工夫として、一番に大切なことは「自分を大切にすること」「自分をいたわること」です。
相手を変えることはできませんが、あなたの気持ちを解放することは、あなただけができることです。
キーワードは、「今はこれでよい」です。
自分の頭で作り上げた「べき」が現実とずれていると、不機嫌になるのですから、「今はこれでよい」がキーワードです。
普段から自分に対して「今はこれでよい」と言い聞かせること。
ホルモンバランスで体調が悪い時も、「今はこれでよい」と思えば、余計な不機嫌を抱え込まずに済みます。
いつも機嫌が良い人は、自分自身に対して寛大さも持っている人。
自分を正当化するのではなく、自分の事情をくんであげられるのではないでしょうか。
そうした人は、他人に対しても寛大になれるのです。
自分の不機嫌をじょうずにコントロールできるようになりたい!
それにはまずは、自分の事情をくんであげること、のようですね。
今日はゆっくりできましたか?
今夜も素敵な夢が見られますように。
では、また。