人との関り方で落ち込んでしまうことはたくさんあります。
でも、スケジュールを意図的に空けて声をかけてもらいやすくしたり、志を持つことで心無い言葉に傷つかないようにすることも大切です。
こんばんは、ラブです。
声をかけられやすい「余裕」を空けておく
著者は吉本興行元マネージャーで、今はイベントプロデューサーとして講演活動などをしています。
若い頃は貧乏性で、マネージャー時代、タレントのスケジュールをパンパンに入れていたそうです。
そんなとき上司から言われました。
「スケジュールをパンパンに入れるのもいいけど、ほんまにいい仕事が入ってきたときに、スケジュールがとれないという理由で断るほど悲しいものはないぞ」
そんな発想はなかった著者ですが、現場を目の当たりにします。
全国ネットのレギュラー番組オファーが、あるタレントに来ました。
そのタレントは小さな仕事で目一杯スケジュールが埋まっていました。
一方、当時の島田紳助さんとマネージャーは、あえて仕事をとっていませんでした。
「やりたい仕事をちゃんとやろう」という考えがあったからです。
その全国ネットの番組レギュラーには、島田紳助さんが出ることになりました。
そのとき著者は、宮川大助花子さんのマネージャーでした。
そして、まだこれからという時期だったので、「とにかく露出が大事」と、なんでもかんでも仕事を入れていたのです。
そんな自らを反省し、二人を説得してスケジュールを少し空けました。
かなり不安がありましたが、レギュラー番組が2本入り、二人はテレビでも売れっ子になったそうです。
経営者になっても、すぐスケジュールを埋める著者に、先輩の社長たちは、
「忙しくしたら、心を亡くすぞ。」
と教えてくれたそうです。
不安になると、やらなくたてもいいことを詰め込んでしまいます。
売上が落ちると、不安になってやらなくていいことに手を出したり。
やりたくもない仕事をやって、落ち込むことも。
悪循環です。
そんなときは、断ち切るしかないと著者は言います。
開き直って、スケジュールを意図して空けると、新しい誘いが来るようになったそうです。
やりたかった仕事や人と関わることが出来るようになったそうです。
スケジュールに余裕ができると、「何を焦っていたのだろう」と反省できたり。
声をかけられやすい人になるためにも、「心の余裕」は意図して作り出さなければならないのです。
志をもつ
人口減少の歯止めがきかない島でした。
その町で、町長が「給料を半分にしてくれ」と言いました。
町の管理職メンバーも給料カットを申し出ました。
それだけではありません。
島民が「ゲートボール場もいらない」「島の未来のために、予算を使ってほしい」そう言ったそうです。
海士町は、高校存続の危機のなかでした。
高校がなくなれば、高校生だけでなく子供たちと一緒に両親も島から離れるかもしれません。
年寄りばかり残され、定期航路も減るでしょう。
島の存続をかけて、魅力ある高校作りをしました。
そして今、「島留学」で島を盛り上げています。
そこには、簡単ではなかった歴史がありました。
島と県の確執。
現実と理想のギャップ。
それでもそこにあったのは、「志」です。
「島を守りたい」
「島に誇りを持ちたい」
「島の高校生に夢と希望を与えたい」
そんな思いが今の海士町になったのです。
「あきらめたら終わり。あきらめないことが大切」
それが「志」。
これがあれば、意外と前向きでいられます。
不思議とネガティブな言葉は気にならなくなります。
小さなことにくよくよしてしまった自分に気づいたら、自分の「志」を思い出すのも良いですね。
地域のために生きる
地域活性に励む人たちは、びっくりするくらい元気なのだそうです。
Bー 1グランプリに入賞して有名になった「津山ホルモンうどん研究会」の人たち。
もともと岡山国体で選手をもてなすために思い付いたメニューでした。
そののち、さらに「津山を元気にしたい」「津山という場所を知ってほしい」と、研究会を立ち上げます。
市役所の人、小売の人、みんな熱かった。
Bー1グランプリで3位になると、町中にホルモンうどんを食べに人が殺到します。
市役所には、タイアップや取材、商品化の電話が鳴ります。
しかしその中に、「おいしくない」という電話もありました。
その声にも真摯に対応したところ、偽物があることを見つかりました。
そこで商標を整理し、商品の利益を市のために使うようにしました。
すっかりメジャーになったホルモンうどん。
しかし、世の中には、人が活躍している姿がおもしろくない人もたくさんいます。
不機嫌な人は、ごきげんな人の足を引っ張ります。
「隠し金があるんじゃないか」
「ホルモンうどんで儲けているんじゃないか」
そんな噂が立ちます。
会長が新しい車を買えば、「きっとホルモンうどんで隠し金を作ったんだ」なんて言う人も。
「僕らは変わっていないのに、町の人たちが変わったんだよなあ」
最初はいろいろ落ち込んだそうです。
でも、開き直りました。
「ホルモンうどんを通して、津山を知ってもらいたい。
その思いさえきちんとしてあれば、落ち込んでいる暇なんてないよな」
何もしない人が、している人の足を引っ張ったり、悪口を言います。
地域に生きている人は、大なり小なりこんなことがあるそうです。
でも、「地域のために」という信念があれば、一時は落ち込むことがあっても、前を向けるそうです。
応援したいですね。
いよいよ9月ですね。
新しい季節のスタート!楽しみですね。
今日も1日お疲れさまでした。
では、また。