何もかもうまくいかないとき、「もう、やめたい」と真下を向いて歩いてしまう日もあります。
「成功よりも失敗の方が、学ぶことが多い」と言いますが、目の前が真っ暗になってそんな気分にもなれないとき。
そんな時だからこそ、やってみたいことを紹介します。
こんばんは、ラブです。
著者は就職活動も挫折の連続で、起業するも借金を抱え、そんな中で離婚を言い渡され、親の介護までしょい込みました。
しかし、働いていた吉本興業では横山やすしさんという気性の激しいことで有名な大物タレントのマネージャーになることで、「どんな時でもごきげんでいる」ことの大切さを痛感します。
お笑い界の天才であっても、不機嫌さを持ち合わせることで、人を遠ざけてしまう姿を目の当たりにしてきたからです。
苦労はイコール不幸ではない。
そう断言する著者。
「ごきげん」であることを徹底することで、プラスの循環を回すことが可能であると自らの人生で証明してきました。
今日は、失意のどん底にいるときにも「ごきげん」に向かうために、何をしたらいいのか、について勉強します。
目の前のことを、まずは受け止める
心理学を学ぶと、必ずと言ってもいいほどでてくる言葉です。
「受け止めた時から、模索が始まって、やる気が出てきます」
人間は、事件が起きると、まず驚愕しますね。
そして、その驚愕は「怒り」「悲しみ」に変化します。
それらを受け止めた瞬間から、人の感情は変化します。
著者の友達が、恋人に二股をかけられていたことが発覚しました。
友達がその恋人を責めたら、恋人はもう一人の方を選んでしまい、友達は恋人と別れることになりました。
「なぜ、自分が捨てられたのか?」と怒りと悲しみでいっぱいになりました。
何となく悲しい日々が続きますが、ある日その恋人が結婚するということを聞きました。
「ああ、もうあの人は帰ってこないんだ」
そう受け止めた瞬間から、友達の模索が始まります。
「どうやったら気分が変わるかな」と、勉強会やセミナーに興味が湧いてきました。
「資格をとってみようかな」と勉強を始める気分になりました。
「なるようにしかならない」」と状況を受け止めて開き直って、無いものよりもあるものに目が向けていくこと。
それが重要です。
辛いことや悲しいことが起こったとき、
「目の前で起こっていることは、起こっていること。これを受け止めるしかない」
そう思うことがあなたの力になるのです。
つらいときこそ、失ったものよりも今あるものに目を向けてみることで、上を向くことができます。
生きていることに、ただ感謝する
著者はよく、
「大谷さん、いつも明るくていいね」
「悩みなんてないよね」
「そんなにプラス思考で生きたいわ」
と悪気なくそんなことを言われるそうです。
著者もついサービス精神で、
「そうでしょ」
「わたしから元気を取ったら、何も残らないわ」
と笑って切り返しているそうです。
しかし、借金や離婚や親の事故や祖父母の介護を抱えた人生を送ってきて、「前世にわたし、悪いことでもしたのかしら」と思いたくなることも山ほどありました。
ただし、どんなにどん底でも、自分に言い聞かせてきたことがありました。
「起きたことをグチグチ言っても、自分も含めて誰も幸せにならない」
そして、その都度一人ではなかったことに感謝しているそうです。
自分よりもしんどいはずなのに、笑って一緒にいてくれた人がいました。
それは、母親だったり、夫だったり、仕事仲間だったり。
太平洋戦争を経験してきた著者の祖母から教えてもらったことは、
「神様は、死ぬこと以上に超えられない不幸は与えない」。
敗戦後に生き残ったものの、お嬢さん育ちの祖母は失業と慣れない仕事を経験します。
それでも口癖は「生きててよかった」だったそうです。
前向きに「ま、いっか」と言ってみる
人を信じて思い切り裏切られたり、お金でもめたり、ネットで悪口を書かれたりなどされて、感情的になったこともあります。
でも、心のどこかで「そんなことをしても仕方ない」「自分がみじめになるだけ」ともう一人の自分がささやいたり。
そんな時に著者にとってすべてを解決する言葉は、「ま、いっか」。
意外とこの言葉を言うだけで、スッキリすると著者は言います。
腹が立ったり、悲しいとき、辛いとき、自分を緩和するために「ま、いっか」と言ってみる。
人に対して、ネガティブな感情を持たないために使ってみるのです。
些細な言葉でも、自分の胸に響くミラクルワードを持つことは、ご機嫌になるためのポイントです。
とにかく身体を動かして、とりあえず寝る
「嫌なことがあったら、ぐっすり眠る」という手段をよくききます。
著者も、イヤなこと、つらいことがあったら、とりあえず寝ることにしているそうです。
よく寝ることで、朝には悩みなんて忘れていることもよくあるそうです。
でも、そんなラクな悩みばかりではありません。
それでも、一晩寝るだけで前向きな考えになったり、新しいアイディアが出てくることもけっこうあったそうです。
阪神淡路大震災で、当時イベント会社を経営していた著者は資金繰りに行き詰りました。
毎日が怖くて仕方なかった中で、考え出すと眠れなくなりました。
だから、とにかく身体を動かしました。
神戸まで歩いたり、会社の掃除をしたり、会いに行けるお客さんには「お見舞い」と言って会いに行く。
身体を動かすと眠れます。
そして笑顔で元気にお客さんのところに行くと、
「君の会社大丈夫か?」「支払い、早めてあげようか?」
など、優しい言葉をかけてくれるお客さんにたくさん出会いました。
「僕たちも大変だけれど、大谷さんの笑顔を見ていたら救われるよ」。
身体を動かして、しっかり寝たからこそもらえた言葉であると著者は言います。
また、しっかり寝ると、たいていのことは、たいしたことではなくなるそうです。
つらいこと、イヤなことがあっても、あえてまず「寝る」。
ひたすら身体を動かす。
キホンだけれど、とても大事なことなんですね。
行き詰ったら、旅に出る
著者は、行き詰ったら旅に出るそうです。
友達や夫や家族を誘うこともあれば、一人で行くこともあるそう。
普段とまったく違う世界に身を置くだけで、新しい考えが浮かんだり、悩みがちっぽけに思えたりするそうです。
著者は旅行会社で働く友人に「どうして旅行会社に就職したのか」聞いたことがあるそうです。
その彼の父親は実業家で、あちこちに女の人を作るひとでした。
母親といつもケンカしていて、そんな家庭が嫌で彼も荒れていました。
高校の頃からあちこち旅に出て、大学の頃には海外にも旅するようになります。
いろんなところを旅するうちに「自分ってなんて小さいんだろう」と思うようになります。
そして「父親に女がいてもどうでもいい」と思えるようになったのです。
いつの間にか家族にも優しくなり、そして旅行会社に就職して、いろんな旅行を企画してたくさんの人に旅の楽しさを伝えたくなったそうです。
海を見て「広いなぁ」と思ったり、古い建物を見て歴史を感じたとき、小さなことはどうでもよくなったり。
旅先で、自分の小ささや視野の狭さを俯瞰で見る視点を取り戻すことができるかもしれません。
秋が深まってくると、虫の声を聴きに電車でちょっと旅に出たくなります。
楽しい気分のときだけでなく、辛かったりするときにも、旅や「早寝」をごきげんになるツールとして使ってみようと思いました。
今日もお疲れさまでした。
ゆっくり休んでくださいね。
では、また。