一般的には相手に感謝を伝える言葉である「ありがとう」。
では、あなたの過去でとても感謝できるプラスの場面を思い出して、「ありがとう」と声に出して言ってみてください。
心から言う「ありがとう」によって、あなた自身も感謝の気持ちに満たされるのではないでしょうか。
こんばんは、ラブです。
「ありがとう」を自分に言うつもりで表現すると誠意が伝わる
「ありがとう」に秘められた力
感謝したい相手に向かって、心から「ありがとう」と言ったとき、あなたはどんな気持ちになりますか?
その響きを感じているとき、あなた自身が感謝の気持ちに満たされているのではないでしょうか。
言葉というのは、どんな相手に向けて言う言葉であっても、それは同時に、自分に向けていていることになります。
つまり、あなたが相手に向けて「ありがとう」と言っているとき、あなた自身があなたに向かって「ありがとう」と言っていることになるのです。
「ありがとう」を「あなた」にどんどん言おう!
この原理を利用して、筆者はカウンセラーやセミナーで「ありがとう」を「積極的に自分に向けていってください。相手に言う時でも、自分に感謝するつもりで行ってください」
とアドバイスすることがあるそうです。
試しにあなたも自分に向かって
「ありがとう」
と声に出して、心から自分に感謝するつもりで、ていねいにていねいに言ってみてください。
私もやってみましたが、気持が甘く穏やかになります。
著者が言うには、この言葉で少しでも満たされる気持ちになるなら、その分だけあなたが「自分の価値を認めた」ことになるそうです。
自分中心に考えるならば、「自分を大事にすれば、相手を大事にすることになる」となります。
それは、「私が実感することは、プラスの実感でもマイナスの実感でも、その実感を相手もキャッチする」ということ。
あなたが自分に心から感謝しながら「ありがとう」を言ったとき、相手から見ると、”心から私に向けて感謝してくれている”という風に伝わります。
実際のところ、相手に伝わるのは「ありがとう」という言葉だけではありません。
言葉そのものにはエネルギーがあります。
「ありがとう」という言葉はプラスのエネルギーを持っています。
でもそれ以上に、あなたが自分に向かって言っている「自分への感謝」のエネルギーが同時に、「相手への感謝」のエネルギーとして、相手に伝わっているのです。
だから、あなたが職場で自分に言うつもりで「ありがとう」と言えば言うほど、あなた自身が自分の価値を高めることになるのです。
同時に、あなたのその感謝のエネルギーのこもった言葉によって、相手も自分の価値を認めることができるようになるのです。
こうしたやり方も自信を育てるために役立ちます。
敬語を使う能力を磨くと、自信が勝手についてくる
良くない影響を与える言葉づかいとは?
当然のことながら汚い言葉は、相手に向けていっているつもりでも、結局自分自身に対して言っているも同然となります。
「馬鹿野郎。なんだよ。てめぇ、ふざけてんのか」
と言ってみると、どんな気持ちになりますか?
自分の”感じ方”に焦点を当ててみると、決して心地よい響きではないことが分かります。
では、まったく同じ言葉を相手に言うのではなく、「心の中だけ」で何度も繰り返し言ってみると、どんな気持ちになりますか?
「なんだよあいつ。ふざけてんのか。馬鹿にしやがって」
と、直接相手に言えなくて、心の中だけでつぶやいていると、どうでしょうか?
逆に自分の情けなさが自覚されるのではないでしょうか。
相手に向かって実際に言うよりも、もっとマイナス感情を感じます。
事実、じかくがなくても、そんな情けない感覚を自分にインプットしています。
敬語を使えば、マナーや礼儀以上の効果をもたらす
人によっては、乱暴な言葉づかいが気持ちいいという人もいます。
確かに自分が優位に立った意識でいえば、満足できる瞬間もあります。
でもそれは一過性の満足です。
その言葉に相手が挑戦的な態度を示して来れば、あなたはさらに語気を荒げたくなり、気持ちいいどころではなくなります。
それだけではなく、自分が自覚していてもいなくても、汚い言葉は自分を罵倒しています。
言葉の響きはエネルギーです。
あなたがやさしい気持ち実感しながら言葉を用いれば、あなたのその優しい想いが、エネルギーとして相手に伝わります。
あなたが、親しみをもった気持ちを実感しながら言葉を用いれば、その親しみの実感が相手にエネルギーとして伝わります。
とりわけ日本語は非常に洗練されていて、その一語一語が美しい響きのエネルギーを有しています。
言葉そのものが持つ、エネルギーの美しさがあるのです。
言葉を発しているとき、その言葉の響きが感情に響き、身体の全細胞に響きます。
その響きが肉体と心を活性化させます。
言葉には、その使い方によって、その人の人生を左右するといっていいほどのパワーがあるのです。
だから敬語を使う能力を磨いていけば、それだけで勝手に自信がついてくるのです。
普段から敬語を使い慣れておけば、いざ相手に主張しようという時も、ひるまないで済むでしょう。
誰かに投げかけた言葉や気持ちは、必ず自分にずどんとやってくると最近実感しています。
人を許したり、好きになったり、何かしてあげたいな、と思う余裕があるときは、ますますハッピーな気分になれますよね。
言葉も感情と同じようにすばらしいエネルギーを持っているなら、大事ですね。
今週もお疲れさまです。季節の変わり目です。
ゆっくり休んでくださいね。
では、また。