動かなければいけない、やらなければならないのが分かっていても、どうしても行動できないときがありませんか?
そんな人は、人生を投げ出しているわけでも、甘いわけでもなく、ひたすらにワクワクした人生を求めている、やさしく純粋でまじめな人ばかりだと言います。
そこには「動けない理由」があります。
しかしそれが明確になっていなかったりする場合も多いのです。
そのからまった糸をほぐしすことから、動き出せるようになるそうです。
著者は外資系教育会社でプレゼンした顧客から95%契約を貰える営業成績で世界142か国中2位を収めてきたトップセールスマン。
最年少で代理支店長、企画室長、営業部長を経て、独立。
コミュニケーション・モチベーション・営業力UPのためのセミナー、講演当で活躍しています。
あなたに絡まった糸は、なに?
「動かなければいけない、やらなければいけない」そう思いながらも、どうにもやる気が出ないとき。
「何を甘いことを言っているんだ」と人に言われなくても、自分にそう言い聞かせているのに、動けない。
そんな人の共通点を著者は見つけました。
自分が甘いことを言っていることも、このままではいけないことも、わかっているのです。
でも、人生を投げ出しているわけでもなく、もっとワクワクして生きたいとも願っています。
風邪を引いたら、睡眠や栄養、風邪薬が必要なように、やる気が出ない原因(大きな失敗など)が見える場合もあれば、見えない場合もあります。
本著では、見えない原因にアプローチする様々な方法を提案しています。
やる気が落ちているたり、現在のやる気をキープし続けたいときの引き出しとして、これらの手段を持っているのも良いかもしれません。
絡まった糸、つまりやる気が起きない根本原因として、著者は4つの「絡まった糸」を示しています。
絡まった糸1 自己肯定ができない
自分のよいところに十分に注目しきれていない
絡まった糸2 目標設定を間違う
「今世の中で目立っている」人たちの生き方から今の自分を比較した目標になっている
絡まった糸3 消化不良で焦る
情報が入りすぎて、できていないところが沢山見えすぎる
絡まった糸4 スピードに飲まれてしまう
時代のスピードの加速に焦ってしまう
大事なのは、「なんとかなる」と思うことです。
現代に生きる私たちは、明らかに昔よりも普通に頑張るのが難しくなったのです。
しかし、もがいてももがいても、これらの糸は絡まるばかりですよね。
「なんとかなるさ」というゆったりとした心を持つためにも、ちょっとしたこころの習慣を意識してみるのも一つの手段かもしれません。
動けることから動き出す
あるセミナーの後に、著者にこんな質問をする人がいました。
「どうしてもやる気が出ないとき、どうしていますか?」
著者は「とにかく動くことだよ」と言いました。
著者自身、”動かないでいると、余計に動けなくなる”と過去にいろいろ学んだので、とにかく動くようにしているのです。
「動けない」と思うのも自分、「動ける」と思うのも自分だから、動けると思い込むようにすることが大事です。
「でも、どうしても仕事をする気が起きないのです」と、さらに質問がありました。
そんなときは、料理でも掃除でもスポーツでも、なんでも好きなことをすること。
何でもいいから、「動く」のです。
著者はよく神社に行くのですが、いろいろと考えることが多すぎて頭がいっぱいになったときや、何から手を付けていいかわからないときなどは、とにかく行くようにしているそうです。
それだけでもまず1歩外に出るし、神社の長い階段を1段1段上がるたびに「じっと考えていても何も始まらないな」と思うようになります。
そのうち「自分の足で上がれるだけでもすごい」と自分をほめ始めまるそうです。
そして「今日はここに来させていただきありがとうございます」と感謝の念が湧き始めるそうです。
樹齢3000年のご神木を見て、自分の悩みが小さく思えたり。
神社でなくても、とにかく身体を動かすと、良い方に考えられるようになります。
できれば身の回りのことで先延ばしにしていたこと。
本棚の整理やデスクの書類かたづけ、いらない洋服の処分、読みたかった本を買いに行く、食べたかった料理を作るなど・・・。
これらに今すぐとりかかるというのは、とても有効な手段です。
犬の散歩でも構いません。
とにかく、その1歩が電源のスイッチになります。
電源を入れてエネルギーが回れば、どんなものでも動き出し、熱を発散し始めます。
やる気は出てから動くのではなく、動くからやる気は生まれるのです。
「達成」ではなく「経験」を目的にする
さぁ、1歩踏み出すぞ!と思っても、勇気が出ないときは「失敗が怖い」とき。
失敗した痛みを知っているならば、余計にそれを避けてしまいたくなるものです。
でも、やってみなければ「良いか、悪いか」「上手くいくか、失敗するか」「興味を持てるか、持てないか」も一切わかりませんよね。
足がすくみますが、結局はやってみないと分からないのです。
だからこそ、今回の挑戦の目的を「経験してみる」に設定しましょう。
どんな結果だろうと、完璧にできなくても、成果が伴わなくてもいいのです。
ちょっとでも経験できれば、「経験する」という目的は充分に達成できます。
そうすることで、あなた自身を否定することなく、自信を失うこともなく、「これでいいのだ」と自己肯定ができます。
人がおいしいと言ったからといって、あなたもおいしいと感じるか同課はわからないのと同じように、自分でやってみないとわからないことはたくさんあります。
失敗を怖がって何もしないよりは、「まぁ、ちょっとけいけんしてみっかな=」という、ゆるい感じでもいい。
大丈夫、どっちに転んでも目標達成で、どんな経験でもすべて成功です。
著者の実践する「やる気の出る行動習慣」
1.朝、目が覚めたら「さぁ、動くぞ」と思いながらぱっと起きる
人の死に数回遭遇したことで、著者は朝がやってきたこともありがたいと思うようになりました。
だから、「人生でたった1回しかない1日が始まった。このまま寝ているのはもったいないぞ」と思うようにしたそうです。
そして、すぐ動き出す。
朝ご飯を何にするのか?ちょっと早く起きられたのなら、何ができるのか?
ぐずぐずした時間にするよりも、すぐベッドから出る方が、100%いい日になるそうです。
2.太陽の光を浴びる
3.いつも目線は高く、空を見上げる
どんな元気な人でも、3分くらい地面をじっと見つめていたら、なんとなく暗い気分になったり。
目線は気持ちに大きく影響します。
ですから「上を向いて歩く」を日ごろから意識すると、前向きな考えや気持ちが自然と湧いてきます。
4.食事は「おいしい」と言いながら食べる
シアワセを意識的に感じるためには「おいしいね、おいしいね」と言うほうが、「ああ、わたしは、おいしいものを食べさせてもらっているんだ」と実感できます。
コンビニ弁当であっても、さらにおいしくなります。
5.笑いで悪魔祓い
マイナスな言葉かり口にしている人って、何かがじめじめと寄ってきている人ですよね。
やる気が落ちた時こそ、笑うこと、笑顔でいることを著者は意識しています。
6.「すごい、自分って」とほめる
自己満足で構わないので、自分で自分を褒めること。
人前で言ってはいけませんが、こっそりと、実感を込めて賞賛の思いをこめて自分に言う。
すると、本当に自分を信じることができるようになります。
著者は時計を見て”11時11分”というゾロ目だっただけでも「おお、すごい、私」とこっそり言うそうです。
著者の幸せはこんなことの積み重ねだそうです。
7.冷蔵庫の中には、いつも好物を
著者の元気になるための秘訣。好物のみたらし団子やデザートなど。
その夜は食べずに、「明日の朝食べよう」「あの仕事が終わったら食べよう」と決めて冷蔵庫にしまっておくそうです。
朝起きて、著者が一番に思い出すのは冷蔵庫に眠る「黒蜜わらび餅」だったり。
食べ物でなくても、映画のDVDを借りて置いたり、テレビ番組の録画、新しい入浴剤などもあるでしょう。
絶えず自分のわくわくできることを自分の未来に仕込んでおくのです。
8.家に帰って、そのままばったり寝ない
忙しさに、帰宅後着替えもそこそこに、倒れこんで寝てしまうことがあったりするものです。
でも、それでもお風呂に入って、疲れと身体についたものを流すこと。
今日の良かったことをみつけて感謝してみたり。
著者はベッドにはいって「ねまんじゅう~」と言ってふとんをかぶって、「くすっ」と笑って寝るそうです。
そうやって脳をゆるめて寝ることは、脳科学的にもよいとされているそうです。
今週もお疲れさまでした。
ゆっくり休んでくださいね。
では、また。