「あなたは、どんな人ですか?」と聞かれたら、何と答えますか?
「気が弱いタイプです」
「明るくまじめなタイプです」
など、ある程度のセルフイメージがありますよね。
言い換えるなら、それは「自己概念」。
自己概念が肯定的であることがやる気のベースになっています。
さらに踏み込むならばあなた自身の持つ「自己概念」を知ることが、常にやる気を持ち続けるあなたになるために、大切です。
自己概念を知る
たとえばこの自己概念に「自分はダメな人間だ」が刷り込まれていると、「自分なんか成功するはずがない」という感情に支配されるので、たとえものごとがスムーズに動いていても、それを受けいれることができず、怖くなったりします。
また、何かをやり始める前であれば、「どうせ自分がやってもムダだ」という感情が湧いてきて、動かないことを正当化し始めるのです。
「自分は不幸な人生を生きるタイプだ」という概念を持つ人もいます。
すると、不幸になっていくことに安心します。
幸せな出来事が起こると、「これはおかしい、こんなことはありえない」と思うのです。
そして、「不幸になるはずの自分」にふさわしい選択をしていきがちです。
自己概念がそうさせているので、これはほとんど無意識にそうなっていきます。
不思議なことですが、そうしたタイプの人にとっては、不幸になるのが正しいことなので、そこからどうにかしようと本人が強く思ってるにもかかわらず、パワーは出にくいのです。
だから、どんどん不幸な人生に向かってしまいます。
それは、親が決めたわけでも、世間が決めたわけでもなく、自分がつくった概念であるため、現実がそうなります。
本当は、幸せになりたいのに、多くの人がこのような”できない自分”という概念を持っています。
生まれた瞬間には「自分はダメな人間だ」という概念など持っていません。
けれど、子どもの頃に親に「あんたはダメな子ね」と言われたこと。
会社の上司に「お前はダメなやつだ」と言われたりしたこと。
それらがが重なったり、過去に失敗したことが今でも心の傷になっている。
そんなことが、いつの間にか自分を”できない人”と認定してしまいがちです。
この”できない自分”の自己概念は、変えていくことができます。
「できなかったこと」ばかりに目を向けて自分でつくった概念なのですから、今度は(今すぐに)「できたこと」ばかりに目を向けて自分の新しい概念を作ります。
アインシュタインもエジソンも発達障害を持っていたと言われています。
周囲からは「バカ」と言われたし、集中できなくて落ち着きのない子と言われたりもしました。
しかし、自分の「できること」だけに目を向けて「自分はすごいのだ」という自己概念を形成していったのです。
だからこそ、どんな困難にぶち当たっても、「自分は正しい」「人々のためになっている」「自分は絶対にやり通すことができるんだ」と圧倒的な自信を持てたのです。
子どもの頃「お前はバカだ」と言われた人も、今はバカではありません。
そういわれ続けても、それに耐え抜く力を持っていたことが、すごいのです。
辛いことが沢山あって落ち込んでいても、うまくいかないことが重なってやる気がなくても、それでもいいんです。
その瞬間、「それでも、なんとかしよう」と思えていることで十分素晴らしいこと。
立ち上がろうとしているあなたは強くてすてきです。
くじけても立ち上がろうとしてい人は、もっとすごいことができるようになります。
自分の思考パターンに陽転思考を取り入れる
自己概念に「自分はダメだ」が強く刷り込まれていると、どうにもそこに帰結しがちです。
すべてのことを「できない」の結論に結びつけてしまうのです。
そこで、「陽転思考」を取り入れるのも、手段です。
ポイントはまず、「事実は1つ。考え方は2つ」という思考をベースにします。
「目の前の事実」から「ついてないこと」や「難しいこと」を探すのではなく、「よかった」を探す癖を持つことです。
泣いても、怒っても、グチを言ってもいいので、それを長引かせず、その事実から「よかった」ことを見つけ、切り替えます。
ワクワクする方向へに自らの運命を運んでいくのです。
嫌なことを言われても、「なんて自分は不幸なのだ」と思ったとしても、そのあとで「言ってくれる人がいるだけでもよかった。気づけて良かった」と思う。
辛いことがあっても「自分は昔から貧乏くじばかり」と思わずに、「乗り越えるチャンスをもらったのだ、感謝しよう」と思う。
同じ事実が目の前にあっても、幸せを感じる度合いが違ってきます。
陽転思考のパターンができるようになると、
「目標を達成するためにはこんな方法がありますよ」
と提案されたときにあなたの気持ちが変化します。
「その方法すごくワクワクしますね」
「できたらすごいことになりますね」
「やってみたいですね。すぐやりましょう」
という感情が自然と湧き出してきます。
「失敗したら、どうするの?」
「この不景気の時代に無謀だよ」
とマイナスな話をされても、
「確かに不景気ですね・・・だからこそ、それが逆にチャンスかも」
「失敗する可能性がないわけではない。だからこそ、やり直しができる今挑戦したい」
と「できる」方向の答えしか導き出されないようになります。
陽転思考によって、どんなときも1歩踏み出すスイッチを入れることができるのです。
マイナス一直線な考え方を手放せなかったワタシでしたが、思考を変えることで、確かに肩こりが治り、人生の意味合いも仕事へのかかわりも、シアワセ度合いが大きく変わってきています。
考え方を変えると、大きなパワーが出ますから、確かに「やる気」に直結すると思いました。
明日からの1週間が最高の毎日になりますように!
では、また。