まず必要なことは、”いい人”になって、人の期待に応えずぎることをやめること。
他人の目を気にするのをやめる決意をすることです。
自分らしい人生を創っていくためにまず必要なステップは、「日常的に自分の心の声に耳を傾けていく習慣を持つ」ことです。
自分の気持ちに気づく方法①「一人でいられる場所、マイ・スペースをもつ」
日々の生活の中で、内なる心の声に耳を 傾ける習慣を持っていてこそ、必要なメッセージが必要な時にあなたのもとに届けられてきます。
具体的な方法としてお勧めしたいのが、自分と対話するための「ひとり時間」を定期的に持つことです。
自分を取り戻すには単に「自分ひとりの時間を持つようにする」だけでなく、「自分の心と対話する習慣を身につける」ことが必要です。
そのためには、安心して自分らしくいることのできる「場所」を見つけておくことが大切です。
「マイ・スペース」は、その場所にいるとなぜか自分らしくなれる、気持が落ち着いてきて、心の内側に耳を傾けていくようなモードに自分がおのずと切り替わる・・・そうした場所です。
主婦は家にいれば、どうしても掃除や今晩のおかずのことなどが頭に浮かびます。
ビジネスマンは会社にいれば、次の会議や仕上げなければならない書類、電話などに追い立てられます。
日々の雑事に追われていると、あなたの内側にせっかく「心のメッセージ」が届いても、大切に扱うことができません。
マイ・スペースがふさわしい場所は、人さまざま。
隠れ家的カフェやカウンターバー、図書館等もいいですが、職場や自宅から遠くて、そこに行くのに時間がかかると足も遠のきます。
できれば、10分くらいでフラット立ち寄れる場所がいいでしょう。
特別な場所でなくても、ドトールやスタバなどのチェーン店で構いません。
そして、できれば2週間に1度くらいはそこに足を運び、ゆったりとした時間を過ごすようにします。
家の中の、ベランダやトイレなどをマイ・スペースにしている方もいるそうです。
マイ・スペースでは、何を見つめるでもなく、考えるでもない、ぼんやりとした意識の中で、「今の私はこのままでいいのだろうか?」など、ゆっくりと自分に問いかけてみてください。
大切なのは、マイ・スペースに身を置いて、自分の内側に問いかけるのを習慣化することです。
日々の生活の中にそういった時間を組み込んでおくことが、人生の危機を救ったり、新たな人生を開く手助けとなってくれるのです。
自分の心と対話する場所であるマイ・スペースとして、欠くことができないのが、森、海、湖といった身近な自然の中です。
こうした場所の自然のゆらぎや軽いノイズは、心に耳を傾けていくのに有効な作用をもたらします。
自然を眺めるうちに、意識状態が少しずつ変化し、いつも何かに焦点を当てている日常的な意識状態がぼやけてきて、自分の内側の深いところに意識の焦点が移ります。
やがて、いつも気になっていることが気にならなくなり、心の内側の本質的なところに意識が届きやすくなります。
自分緒内側の深いところに意識が向かいやすくなるのです。
このときのポイントは、「頭で考えないこと」です。
どこかに焦点も当てず、考えているでもなく、ボーッとした意識状態でいると、「心の器」に必要な人生のメッセージが届きます。
自分の気持ちに気づく方法②「カウンセリング」
「カウンセリング」というと、深刻な問題や症状を抱えた人しか訪れないというイメージがありますが、著者はもっと気軽に利用してほしいと考えています。
人間関係に悩んだり、自分の気持ちがわからなくなったりしたときに、カウンセラーに心を込めてていねいに自分の気持ちをもらっていると、少しずつふだんとは違う意識状態になってきて、自分自身の気持ちに焦点を当てて語りたくなってきます。
一人で考えるよりもはるかに深く、自分緒心の声に耳を傾けることができるーそんな意識状態へと変化していくのです。
自分の気持ちに気づく方法③「気になることはすぐに書き留める」
気になったこと、思いついたことなどがあったら、ペンをとって手帳やメモに書き留めておくことも自分と対話していくのに有効な方法です。
夜見た夢もメモしておくことを著者は勧めています。
書き留めておけば、「何かがひらめいたのだけど」「何か感じることがあったのだけど・・・」という自分の心の声を忘れずに、思い出して吟味することができます。
メモしたことがすぐ役立たなくても、後々、思いもよらないところで、人生のヒントを与えてくれるかもしれません。
たまに、家でも職場でもない場所でぼーっとすると、頭の中が整理されますね。
帰り道の途中の公園だったり、図書館だったり、マクドナルドなどだったりもします。
なんだかのんびり空を眺めるうちに、今まであった嫌な思い出も、「あれはあれで、良い経験だったかもね」と思えるようになったりしました。
運転中とか、食事中とか、ぼーっとしているつもりでも、日常の雑事が頭にあったりするもの。
スマホがあると、つい何かと他の情報に流されて、心の声を聴かないまま1日が終わってしまいます。
今週も、お疲れさまでした。
冬は暗い時間が長いので、ホットミルクなど飲みながらのんびり夜を過ごすのも、楽しですね。
良い夢を。
では、また。