猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

毎日が「自分プロジェクト」~『暮らしのなかの工夫と発見ノート 今日もていねいに。』松浦弥太郎

ほんのささやかなものでも、ごく小さなものでも、「うれしさ」がたくさんある1日がいい。

そんな気持ちで朝、目を覚ましてみる。

小さなうれしさがたくさんある1日であれば、ほんのりしあわせになります。

 

著者は高校中退後、渡米。

アメリカの書店文化に惹かれ、帰国後オールドマガジン専門店を赤坂に開業。

トラックによる移動書店を開業させ、「COW BOOKS」を開業。

書店を営むかたわら、執筆活動。

『暮らしの手帳』を素敵な感じに変身させた編集長です。

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毎日が「自分プロジェクト」

小さな嬉しさがたくさんある1日は、ほんのりしあわせになります。

そんな毎日がずっと続けば、生きているのが楽しくなります。

そのための著者なりの方法が、自分プロジェクトです。

自分プロジェクトとは、誰かに「やれ」と、言われたことではありません。

自分でしかつめらしく「やらねばならぬ」と、決めたことでもありません。

仕事でもいいし、毎日の暮らしの中の、些細なことでもいい。

「これができたら、すてきだろうな、面白いだろうな、きっと新しい発見があるだろうな」

そういった小さなプロジェクトをいくつもこしらえ、あれこれやり方を工夫し、夢中になって挑戦し、順番にクリアしていくことです。

自分プロジェクトとは、言葉を変えれば、自分で問題をみつけ、答えを見つける「独学」です。

1日に1つ何かを学ぼうとする心持です。

何かしら学ぶのですから、そこには必ず工夫と発見があります。

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たとえば、著者の自分プロジェクトその1は「おいしいハーブティを淹れること」。

ハーブティを飲むのは、著者の朝の習慣です。

お茶というのは、どんなものでも、雑に淹れるのとていねいに淹れるのとでは、まるで別の飲み物になります。

しかし「おいしいハーブティを淹れる」という自分プロジェクトに、毎朝たった5分取り組んでいると考えたらどうでしょう?

おそらく、お茶を淹れるたった5分が、工夫と発見のひとときに変わります。

暮らしがすこし豊かになります。

「今朝は濃すぎたかな」と失敗してもいいのです。

 

これも立派な「発明」です。

自分なりのささやかな発見がそこにあれば、毎日にリズムができ、仕事だってうまくいきます。

 

著者のプロジェクトその2は、「ギターを弾くこと」。

もう少し詳しく言うと、「大好きな1曲だけを、じっくり20年くらいかけて、気持よく弾けるようになりたい」という長いスパンのものです。

実はもう弾けるようになっていますが、自分が思う「いい感じ」にはまだまだ届いていないので、繰り返しその曲を練習しているのです。

コンサートに出るわけでも、プロになるわけでも、期限を区切るわけでもない「自分プロジェクト」。

 

たくさんの「自分プロジェクト」を持っていれば、朝、起きる目的も見つかります。

 

少し慣れて来たら、暮らしの工夫や趣味ばかりではなく、仕事や人間関係にも「自分プロジェクト」をつくりましょう。

するとやがては、自分の生き方を、自分の手でコントロールできるようになるでしょう。

ゆったりするための1時間

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いつもより1時間早く起きた朝は、ゆったりできます。

ていねいに顔を洗ってもいい。

朝ご飯をのんびり食べてもいい。

いつもはバスに乗る道を、てくてく歩いて出かけてもいい。

著者が8時に会社に行くのは、始業時間が9時15分だからです。

人より早いこのおよそ1時間は、自分だけのひととき。

早くスタートを切れば、その日1日の仕事に余裕が生まれます。

自分をゆったりさせるための時間は、ことのほか貴重です。

自分ひとりでやらなくてはいけない仕事を、誰もいないうちにひととおり済ませておけば、始業時間にやってくる職場の人たちと、しっかり向き合うこともできます。

私たちの毎日はほおっておくと、30分かかる仕事を無理やり10分で済ませようという競争の連続になってしまいます。

しかし「1時間余裕がある」と思っていると、そんな焦りから解放されるのです。

ゆとりがあれば、安心できます。

ゆとりがあれば、工夫できます。

「こんなことを試してみよう」と考えて取り組めば、ありふれた仕事にも新たな楽しみが見つかるでしょう。

1時間早くするだけで、1時間多く楽しめるのですから、なんともおトクなのです。

 

「1時間早く眠って、1時間早く起きる」と、口で言うのは簡単ですが、実際はなかなか難しいもの。

それでも暮らしに楽しさとゆとりがほしい著者は、すこしずつ、いろいろなシーンで「1時間早く」を実行しようと思っています。

 

1時間多く眠るより1時間早く起きる方が、暮らしは心地よくなります。

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ちょっと素敵な朝を楽しむのも、寒い今だからこそかもしれませんね。

早めに家を出てみるのも、楽しいかもしれません。

 

ゆっくり休んで、すてきな朝が迎えられますように。

では、また。

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