猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

読書という旅~『暮らしのなかの工夫と発見ノート 今日もていねいに。』松浦弥太郎

ほんの5分ばかり、旅に出る。

そんな感覚で本を読むこと。

もしかすると、旅と読書は、おなじものかもしれません。

「自分のなかに、余白がなくなってきた」

と思ったとき、著者は旅に出ます。

それと似た感覚で、ちょっと気分を変えたいとき、本を読みます。

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アメリカの書店文化に惹かれて、赤坂にオールドマガジン専門店を開いたり、トラックの移動書店「COW BOOKS」を経営している著者。

 

旅の途中も、読書中も、日常から離れて孤独に浸り、つかのまとはいえ、全くの一人になることができます。

実際の旅には準備も着替えもいります。

読書は実に身軽な旅です。

ページをめくるだけで旅先に足を踏み入れることができますし、飛行機に乗らなくても、数分で日常生活に帰ってこられます。

古書店を経営し、文書を書いたり編集したりを著者はしているので、「さぞかし本に詳しく、膨大な読書量なんでしょうね」と言われることがありますが、それは誤解。

 

著者は、読んだあと、あらすじを忘れてしまうこともしばしばです。

読み終わった後の記憶や、書かれていた内容はどうでもよく、読書の楽しみは「読んでいる時間そのもの」にあると感じているから。

 

「知識を得るための本をひらくのは、読書ではなく勉強だ」

というのが、著者なりの認識です。

 

だから、もっと

気軽に、いろいろな本を読んでみること。

「1日1冊読もう」とか、「全何巻を読破しよう!」と意気込むのではなく、本とのつきあいは、もっと自由に楽しめる気がします。

 

お気に入りの本を繰り返し読んでみるのも、その度に新しい発見があるもの。

本を一人の人間として考えてみると、新しい読み方が見つかったりもします。

 

小さな旅を、ぜひ。

本物だけのメモ

本物に触れることは、本s津を見極めるトレーニングになります。

旅に出ましょう。

美術館にでかけましょう。

誰かに会いに行きましょう。

何かを直接見るために、家を出ましょう。

時間をかけて、足を運びましょう。

 

「実際に実物を見る」という意識を持ち続けるのは、たいそう大事なことです。

なるほど、遠い国の砂漠の果てだろうと、世界の名画だろうと、テレビで目にすることができます。

今やインターネットさえ利用すれば、なんでも検索できます。

 

メディアの発達で、本物に触れなくても情報は手に入るようになりましたが、それはあくまでも概略。

だいたいの姿であり、儚いサムネイルです。

「忙しいから、だいたいわかればいい」というインスタントな発想は、貧しくて寂しいものです。

 

著者はインターネットを否定しません。

新しいメディアだと興味をもっているし、何か自分でも作ってみたいと思っているし、必要な道具として利用しています。

 

しかし同時に、インターネットはあくまで選択肢のひとつであり、キホンにはならないと肝に銘じています。

あまりに便利ですぐれているから、すこしでも油断すると「あらゆる情報源がインターネット」となるでしょう。

いつのまにか依存するはめになるのではと思うと、たまらなくおそろしいのです。

 

本物に触れず、外からの学びをインスタントなものだけに頼っていたら、そもそも自分の持っていた感覚が、少しずつダメになっていく気すらします。

また、情報を保存する際は、インターネットであればマウスをかちかち動かして画面をコピーすればすみますが、それもちょっと怖いふるまいです。

 

だから、著者のカバンには、いつだってメモと鉛筆。

本物を見た時、本物の言葉に出会ったとき、いつだってメモを取れる状態にしておきたいのです。

大事なことだから忘れないというのは嘘で、直感やひらめきは書き留めなければ、零れ落ちていきます。

 

本物を見て、自分の手で記した「本物だけのメモ」が増えれば、どんなサイトよりも心強い、あなたの情報源となるはずです。

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 今日も1日おつかれさまでした。

ゆっくり休んでよい夢を。

では、また。

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