ラーメン屋の1日は、まさに戦場のようにハード。
朝10時、11時くらいから開店しますね。
その前には炒飯やスープの仕込み、チャーシューを煮込みなどから仕事はスタート。
さらに、お客さんを迎えるために、床やテーブル、ドアや窓など、ホールや店頭の西清掃、つり銭の確認などのルーティン業務もわんさか。
午後は午後で、夜の営業の準備がたくさんありますね。
夜の営業を終えたら、店内の清掃やトイレ掃除、売り上げのチェックです・・・。
しかし、その売り上げはご存知の通り店によってまちまち。
都内の辺鄙なロードサイドにあっても、たった8坪で月商800万円という大繁盛店もあります。
ゴールデンタイムとモチベーション
その儲かっているお店には、極意があります。
ずばり「朝8時に掃除をしている」という極意です。
「コツ」と言ってもいいかもしれません。
ラーメン屋は準備が大切で、ルーティン業務をひたすら続ける業種で、そこにモチベーションを維持していくのは大変なこと。
モチベーションを維持するには、仕事をスピーディに終わらせて、ひとつひとつ「達成感」を味わっていくことが必要です。
実は人には、1日の中で最高に力を発揮する時間帯「ゴールデンタイム」があるのです。
もちろんできる人は、「時間」の扱い方がうまい。
時間的感覚をつかむことが、成功の近道でもあります。
それにはまず「時間は量だけではなく、質でとらえる」ということを知らなければなりません。
1日の始めと終わりでは集中力の度合いが変わりますし、気持ちが乗っている時と、落ち込んでいる時も、集中力も違います。
では、「ゴールデンタイム」は、いつでしょう?
その人の習慣によって変わりますが、通常起床して2~3時間後には集中力がピークに達します。
そして脳波が連続して活動できるのは、約90~120分程度だと言われています。
つまり、午前6時に起床する人ならば、午前8~9時がゴールデンタイムで、それが90~120分続きます。
つまり、8時から11時くらい。
ですから、ラーメン店の性質上スープの仕込みが最も売り上げを左右するため、仕事のスタートは8時から清掃となるのです。
午後になると仕事の効率が落ちていくことを、できるビジネスパーソンは気が付いています。
感覚的に時間の使い方をわかっているのです。
だから、朝できるだけ早く出社し、やっかいな仕事は早めの午前中、集中できる時間帯に片づけてしまうのです。
・午前=重要な仕込み
・午後=比較的頭を使わない仕事、リーティンワーク
このように時間を有効活用できるようになると、仕事の処理速度は加速します。
これが、あなたの高いモチベーションを維持させてくれるのです。
それを、繁盛しているラーメン屋は経験的にわかっているのです。
「ありがとう」と感謝しながら掃除する
このラーメン繁盛店が朝8時に掃除することによって、よいことはまだたくさんあります。
朝の光のシャワーによって、セロトニンが分泌されます。
セロトニンは神経伝達物質で、「癒しホルモン」ともいわれ、心を安定させます。
成功者の多くが朝の時間に何かを習慣づけています。
ただ起きるのではなく、決められた時間になにかを習慣化していくことで、朝の儀式となり、シンプルながら五感が気持ちよく目覚めていきます。
この店での朝の習慣は、8時に掃除するだけではありません。
「ありがとう。お店がうまくいっていることに感謝しよう」
というのが、オーナーの口ぐぜ。
だから、掃除でも「ありがとう」と言いながら取り組みます。
感謝は、理由があってすることが多いもの。
でも、”もっといい人生を送りたいなら”、「感謝する気持ちを常に持つ」習慣を持つのは、とても人生を豊かにしてくれます。
仕事が順調だったり、新しいことがちょっとできたり、快適な空間を提供する場所があること。
それに対して「ありがとう」と口にしてつぶやいてみること。
すると、「感謝」が、常に気持ちの中心軸になり、幸福感が満ち溢れます。
そうした習慣は、きっとあなたの人生を大きく変えていくことでしょう。
”笑人”をモットーに
たとえば、会議などの緊張した場面で、誰かが突然つまずいてコケたとすると、その場の緊張がどっとほぐれたりします。
笑いの緊張弛緩の効果は絶大ですよね。
リラックスできれば、食欲もわくし、働く意欲もわく。
余暇を楽しもうという気も起きます。
本来の人間らしい健全な環境が整ってくるのです。
そうなれば、当然幸福だって向こうから近づいてきます。
茨城県で専門学校を経営している人が、こんな話をしていました。
「私は相手の笑い方でその人の人柄を知ることができる。
今までの経験で、初対面の相手でもその人の笑い方が好ましく思えたら、ほぼ100%、その人は良い人です。
だから採用にしても、ビジネスの相談においても、相手の笑い方を参考にしています」
あなたも、いつも暗い顔をして下を向いている人より、いつもニコニコと明るくユーモアを振りまいている人の方に魅力を感じませんか?
もしもあなたが、いまちょっと落ち込んでいるなら、チャンスです。
よく笑うひとを 見つけてそばにいてみてください。
だんだん明るくなって、心が解放される感覚を感じることができます。
そのうちあなた自身が、笑いを周囲に伝染させる人間になっているはずです。
あとは実行あるのみ。
きっといいことが連鎖して増えていきます。
「変身スイッチ」を自分に作る方法
あなたを変身させる「スイッチ」を作ってみませんか?
著者は犬を飼っていますが、その子は「お座り」というとよだれを流し始めるそうです。
これは、えさを与える時に必ずお座りをさせていたから、何度か繰り返すうちに、犬に「お座り=えさ」をむずびつけたから。
反復により、そうした神経回路が形成されたのです。
数年前から講演をする機会を持つようになった著者ですが、はじめは聴講者の人数を聞いて、言い知れぬ恐怖に襲われました。
しかし、最高の講演をするためには、自信のスイッチをオンにしなければなりません。
そんな時にも、「自信に満ちた自分」になるスイッチをとっさに作ることで、著者は冷静で完璧な講演を行うことができました。
「変身スイッチ」のつくり方
①まず、自分が最高に自信に満ちていた時の経験を思い出す。
そして、その場面に戻ってみます。
そのとき目にしたもの、耳にしたこと、感じた心地よさを思い出します。
具体的に思い出せない場合には、もし理想通りの能力と自信があったら、、どれほどすばらしい人生を送れるか、想像します。
②次に、その心地よさに浸りながら、週それぞれの手の親指と中指をくっつけて強く押し付けてみます。
③親指と中指を押し合わせたまま、心地よい状態をさらに鮮明に思い浮かべます。
④ほかにもポジティブな思い出をいくつも思い出して、①から③の手順を何度か
繰り返します。
親指と中指を押し合わせるだけで心地よさが蘇るようになるまで続けます。
⑤④をマスターしたら、③の動作をしながら、これから自信をもって臨みたいと考えている状況を思い浮かべます。
すべてが完璧に、あなたの望むように進んでいるところを想像します。
そこであなたが見聞きするであろうことを思い浮かべ、どんなにすばらしい気分になるかを想像してみるのです。
この「変身スイッチ」を毎日練習しましょう。
何か困難に直面した時は、この親指と中指を押しあwせて、自分の”自信スイッチ”をオンにし、しばらく気持ちを集中すると、たちまち自信に満ちた状態になれるのです。
ほんの少しのいいことを続ける~いいことをすれば、いいことが贈られてくる
何かひとつほんの少しよいことをしてみること。
なんでもよいのだそうです。
CHANGEとCHANCEは1文字違い。
少しの変化を続けると、チャンスも増えます。
あなたの毎日の行動や選択をほんの一部チェンジすると、チャンスも必ず生まれます。
では、特に効果的にチャンスを得るには?
それは、毎日何かひとつ、良いことをするのです。
「野菜をとってみる」
「席を譲ってみる」
毎日少しずつ続けることが大切です。
都内に有名カフェを2店舗経営しているオーナーは、モットーが”笑人”。
辛く悲しいことがあるときも、とにかく彼は笑顔で人に接するようにしています。
お客様の魅力的なところ、良いところを見つけてほめています。
すると、「いいことをすれば、いいことが贈られてくる」という、”成功の鏡の法則”によって、本当にいいことばかりが起きるようになります。
相手から、笑顔が返ってくる、それだけでもハッピーな気持ちになれるもの。
ハッピーな人は、必ずチャンスを引き寄せるものです。
「変身スイッチ」は、心理学でいうところの「アンカリング」。
以前トライしたのですが、なかなかうまくいきませんでした。
スポーツ選手で胸をたたくしぐさなどで、「自信のある自分」にアンカリングする人もいたり。
親指と中指の仕草は、とてもやりやすいので、今回再チャレンジしようと思います。
あなたの1年が、さらにすてきなものになりますように。
では、また。