猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

プライドと恥の感情は、理性よりも強い~『スタンフォードの自分を変える教室』

「みごと20キロ痩せて同窓会に顔を出したら・・・」

みんなの驚いた顔を想像すれば、エクササイズに気合が入るでしょうか?

「タバコをまた吸ったら、9歳の息子がかっかりするだろうな」

と思うと仕事中でもタバコを我慢できますか?

どうすべきか迷うとき、私たちはついつい、人にどう思われるだろうかと考えるものです。

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「恥」の効果を利用しよう!

ノースイースタン大学の心理学者デイヴイット・デステノは、「プライド」や「恥」などの社会的な感情は、長い目で見た損得を踏まえた理性的な議論よりも、私たちの選択に対して速やかで直接的な影響を及ぼす、と主張しています。

デステノはこれを「非理性的な自己コントロール」とも呼んでいます。

私たちは、自己コントロールは一般的に非理性的な衝動に対する、冷静な理性の勝利だと考えます。

けれども、プライドや恥というのは、理論的な前頭前皮質ではなく、感情をつかさどる脳の領域の働きによるものです。

 

社会的な感情は、仲間と良い関係を保つために発達したのかもしれません。

周りの集団に認めてもらえるかということを想像することで、正しい気持ちが強くなるといえるでしょう。

 

いくつかの企業や地域では、不法行為や社会的な破壊行動に対し、通常の処罰ではなく、社会的な恥をかかせるという取り組みを始めました。

もしあなたがマンハッタンのチャイナタウンのスーパーで万引きの現場を見つかったら、その商品を持った姿を写真に撮られます。

そして、その写真は店のレジ近くの壁に貼りだされ「大泥棒」と書かれた上に、名前や住所まで公表されてしまうのです。

買春経験のあるシカゴの男性を対象にした調査でも、この手の政策が最も有効でした。

地元の新聞に写真や名前が載るというのは、買春の抑止力として最大の効果があるようです。

1000ドル以上の罰金を払うよりも、写真と名前の公表が一番堪えるという結果が出たのです。

落ち込んでいるときには誘惑に負けやすい

とはいえ、この恥の効果は過大評価してはいけません。

「どうにでもなれ効果」というのもありました。

恥をかくなどの社会的な苦い思いを予想することが自己コントロールにもたらす効果と、実際に恥をかくことで意志力がなえてしまうことは一線を画するものです。

気分が落ち込んでいるときは誘惑に負けやすいという例も見てきました。

罪悪感や恥のせいで落ち込んでいるときは、なおさらそうです。

恥の意識は、予防策としては役に立ちます。

しかし、何かをやらかしてしまった場合は、恥の意識がもたらすのは自己コントロールではなく、どうにでもなれ効果になります。

 

たとえば、ギャンブルで大損して赤っ恥をかくと、お金が惜しいあまり、むきになって取り返そうとしたり。

健康意識の高い人たちに、目の前にチョコレートケーキがおいてあるつもりになってもらいます。

そして、万が一それを食べたらどんなに恥ずかしく感じるか想像してもらいます。

すると、想像上ではありますがケーキを食べようとする人はほとんどいませんでした。

ところが、今度はテーブルにチーズケーキ・ファクトリーの(!!!)大きなチョコレートケーキ、フォークとナプキン、おまけに水のボトルまでそえたものが置かれました。

すると、恥の意識がかえって裏目に出ました。

誘惑に打ち勝った人はたったの10%。

 

きまりが悪い思いをしないように注意していれば、自分からチーズケーキ・ファクトリーのお店に入ることはないかもしれません。

でも、誘惑が不意に目の前に現れると、報酬を期待する気持ちに、あっけなく負けます。

ドーパミン神経細胞がいったん活性化すると、後ろめたい気持ちはかえって欲望に火をつけ、誘惑に負けやすくなるのです。

プライドは、意志力の「保有量」を増やす

いっぽう、プライドは誘惑にさらされても、持ちこたえることができます。

チーズケーキ・ファクトリーのケーキを目の前に置かれても、この誘惑に打ち勝ったらどんなに自分を誇らしく思うだろうと想像した結果、40%の参加者は一口も手を付けませんでした。

 

プライドが役立った理由としては、ケーキ以外のことに意識を向けられたせいもあるでしょう。

それとは対照的に、ただ恥をかかないように用心していた場合は、なぜかケーキを見たとたんにわくわくしてしまいました。

 

つまるところ、生物学的な理由もあります。

臨床実験で、罪悪感を負い抱いていると心拍数の変動が減少することがわかっています。

つまり、生理学的な意志力の保有量が減ってしまうのです。

これに対してプライドは、意志力の保有量を維持することばかりを増やしてくれます。

 

このようなプライドの効果を得るには、ほかの人たちが見ているつもりになるか、見事に誘惑に打ち勝ったら、後でみんなに自慢しよう、と考えることです。

 

マーケティングの研究では、人はネットでの買い物より、人目のある店で買うときのほうがエコ商品を買う確率が高いことがわかっています。

エコ商品を買うことで、高い意識や思いやりを示して社会的信用を得たいと思うからです。

 

この研究から、自分の決心を守り抜くためのヒントが見えてきます。

すなわち自分の意志力のチャレンジを宣言することは、実に理にかなったやり方なのです。

意志力の実験:「認められた一から」を作動させる

人に認められたい、という人間の基本的な欲求を利用しましょう。

意志力のチャレンジに成功したらどんな自分を誇りに思うだろう、と想像します。

仲間の顔を思い浮かべてみましょう。

家族や友人、同僚など、いつも大事なことを言ってくれる人や、あなたの成功を喜んでくれる人を。

自分でも誇りに思えるような選択を行ったときには、フェイスブックツイッターで仲間に知らせましょう。

テクノロジーが嫌いな人は、直接会って話すほうがいいですね。

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プライドって、すごい効果があるんですね。

そして、恥の効果を使うときは、落ち込みやすい人は気を付けたほうが良いみたいです。

予防策、として使うことって大事ですね。

 

今日は、休めましたか?

今日も、がんばっちゃいましたか?

せめて、夜はゆっくり暖かくして休んでくださいね。

明日からの1週間が、あなたにとって素敵な日々になりますように!

では、また。

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