人間はほんらいとても利己的な生き物。
しかしそれを越えて、みんなで同じ方向性を持つためにはどうしたらいいのか。
そうしたことを考えるとき、正しい方法とか、間違ったやり方だとか、言い争っていては問題は解決しないと著者は言います。
現代社会ではもう少し建設的で合理的に考える必要がある、と。
素直な心で考える
著者の前の2作(『ヤバい経済学』『超ヤバい経済学』)で根底にあったのは、次の2つの考え方でした。
まず、〈現代生活はインセンティブのうえに成り立っている〉。
インセンティブんを正しく理解することが、問題を読み解くカギとなる。
〈何を測定すべきか、どうやって測定すべきかがわかれば、世界はそんなに複雑ではなくなる〉。
混乱と矛盾に満ちた問題を解きほぐすのに、データほどパワフルなものはない。
特に感情や激論を伴うものには。
また、〈一般通念は大抵間違っている〉。
〈相関関係と因果関係は別物だ〉。
2つのことが同時に起きたからといっても、どちらかのせいとは限らない。
既婚者があ独身者より幸せそうに見えても、結婚が幸せとは限らない。
幸せな人はもともと結婚する可能性が高いことがデータからわかります。
基本的には前著の考えを踏まえつつ、本著では暮らしや生き方を効率的にするヒントを提供できれば、と書かれています。
「直感」「主義主張」の排除
この考え方は、魔法でもなんでもなく、ものごとの本質に迫っているだけです。
でも、みんなが実践しないのは、
1 政治的、思想的バイアスで、偏った考え方をしているから
2 みんなと同じことをするのはらくだから
そしてもうひとつ、忙しさにかまけて、じっくり考えることをしていないから。
脳を鍛え直して、大小問わず色々な問題を普通と違うやり方で考えられれば、得るものは大きい。。
まずは第一歩。。
「知らない」ことを恥ずかしく思わないことです。
今日もお疲れさまでした。
すてきな夢を。
ではまた。