私たちの人生は、ナポレオン・ヒル曰く「黒いジャングルを旅するようなもの」。
そんな人生の中で、たまに”何かの導き?”のようなものを感じることがありませんか?
私たちの人生は、そんな”何か”の導きによってジャングルを旅する、ゲームの主人公です。
当然、あなたがあなた自身の主人公です。
あなたは人生のジャングルを通り抜けることを目指して、旅の途中で出会う7つの敵を必ず倒さなければなりません。
その敵は、ジャングルの奥深くから急に目の前に現れます!
これが結構いっぱい居るんです。
どんな敵なのかを認識することこそ、このゲームを進めていく秘訣です。
大きな7つの敵
ナポレオン・ヒルは、あなたの人生というジャングルでジャジャーン♪と現れる大きな7つの敵を挙げています。
最大の敵、「恐怖」
最も大きい敵は、恐怖です。
この恐怖の意見に耳を貸すことは、人間の思考力の活用を放棄するのと同じだとナポレオン・ヒルは言います。
この思考力は、あなたに物質的な必要物をもたらし、この世の運命をも左右する決して手放してはならないものです。
恐怖がやってきたら、思考力が落ちていないか、チェックしましょう。
次に大きな敵、「強欲」
次の大きな敵は、「強欲」です。
モノを所有したい。
利己的な目的のために他人をコントロールする力を持ちたい。
そんな思いです。
強欲と大欲の持ち主は人生のジャングルを通り抜けることができません。
したがって、その先にある”大いなる秘密”を身に着けることはできません。
大いなる力とは、超自然的な何かとあなたを結びつけ、あなたを成功させる力です。
他人の権利を踏みにじったとき、その人は自然の摂理を侮辱したことになるからです。
3番目の敵、「狭量」
狭量は利己主義と無知からもたらされるものです。
これは、あなたの心を閉じさせ、事実を受け入れる際に邪魔をします。
人間が人生の旅を歩んでいく中で必要となる友情を奪い、他人の協力を遠ざけます。
4番目の敵、「利己主義」
自尊心は、人間にとって大変望ましい資質です。
しかし、極端な自己愛になると、これは自己欺瞞となって他人からの尊敬を失ってしまい、利己主義という敵になります。
5番目の敵、「情欲」
適度な性の感情は、転換されて素晴らしいエネルギーになります。
しかし強すぎることでこれは、適切な方向へ性への感情を生かすことの邪魔になります。
それは、過度の性的表現へと人を駆り立て、心と身体の大切な想像力を浪費させてしまいます。
6番目の敵、「怒り」
「怒り」は、一時的な一種の狂気です。
きちんとコントロールされた道理ある「憤り」は、ときに必要です。
しかし、感情に任せて怒りを野放しにするものは、真の”大いなる秘密”を知ることはできません。
7番目の敵、「憎しみ」
これは、怒りが心の中に住み着いて、それがセメントのように固まったものです。
人の思考を誤った方向へと曲げてしまう心の毒です。
心に憎しみを抱く者は、思考力を建設的目的に向けるためのコントロールができなくなってしまっているのです。
したがってその人は、天から与えられた唯一無条件の特権である判断力を受けることができなくなってしまいます。
混合系の敵
「嫉妬」という敵は、熱望と恐怖の混ざったものです。
「短気」は、原因から結果を実らせるのを妨害するものです。
「偽り」は、結局自分自身が偽られるものです。
「虚言」は、うそをついた本人が自ら落ち込む罠を作ることです。
「不誠実」「虚栄」は、人を下劣にします。
「不正」「誹謗」「陰口」は、他人を破滅させることで、せっかく知った”秘密”を使えなくさせます。
「不信頼」「不正直」「背信」「復讐」などの敵も、これを征服しないならば、見通しのきかない黒い森林のような人生の中に、一生あなたを閉じ込めます。
小物だけど、侮れない敵
最後に著者が強く警告している敵たちです。
「心配」。
これは「自分が大した人間でない」ことを暴露しているものです。
「羨望」。
嫉妬の一種ですが、特に主体性と自制心を破壊します。
「心身症」。
心がその宿主である身体の健康維持を考えるのを妨げ、その基盤そのものに病気をもたらします。
「優柔不断」。
黒い森林の中に入るほど強くなり、ついには背中に取り付きます。
人は黒いジャングルの中で倒れ、途方に暮れてしまいます。
お助けアイテム「祈り」?
宗教的な意味あいや信心は全くなくても、「祈り」は、そんなあなたのお助けアイテムになるそうです。
まず著者は、祈りというものが持っている原則について述べています。
祈りは、本当の助けと導きをもたらしてくれます。
しかし、建設的価値のある何かを達成するために、必要ある場合に行うものだそうです。
「がんばったけれど、これ以上は努力しても、自分の力だけでは達成できない」と証明できたときのみ、祈りのよって助けを求めます。
この「祈り」を活用する場合に持つべき、大事な感覚があります。
「祈り」を使うときには、
「自分の個人的な行動の自由を神あるいは大自然に渡してしまう」
とは思わないで、むしろ
「”見えない手”と協力するのだ」
という感覚で祈りを実践・活用することです。
きっぱりした自尊心をもって、祈りを実践するのです。
お助けアイテムを使ったら、義務が発生する
祈りによって敵を倒すことに成功したら、ほんのちょっと義務が発生します。
第1の自分の義務は、自分自身と自分の環境を向上させること。
つまりは、自分を大切にすることです。
これを必ず知らなくてはなりません。
また、これがうまくいった場合は、この中からさらに第2番目の義務が生じることを知らなければなりません。
2番目の義務とは、他人を助けることです。
まずは、自分を労わりましょう。
それが第1の義務なのです!
大いなる旅の果てには、人生成功の玉手箱が待っている!
多くの敵を倒したとき、あなたはジャングルを通り抜けられたことを確信します。
その時、まず第1にすべきなのは、自分の時間のうちのふさわしい時間を、まだジャングルで格闘している人の救出に使うことです。
第2に、逆境が最終的に自分に役立つこと、逆境で得られた教訓を無駄にしないことです。
第3に、あなたにしかできないことに気づき、あなたに成功をもたらしてくれた世界に貢献することです。
人生は自己訓練と発展の場
最終的には、何も問題ではありません。
たとえば、
人生が私たちに報いを与えるものなのかどうか。
私たちは夢を実現できるかどうか。
夢がかなわないまま死ぬのかどうか。
それを私たちは、自分自身で確かめることができます。
俗っぽい成功は、人生の計画書においては無価値であり、健康と幸福を損なうものです。
この世で最終的なものとは、人生そのものの大いなる拡張であると著者は言います。
人生の良いところは、生きることを通じて発展していくこと。
しかし、人生をバラ色の寝床だと思ってはいけません。
自分を知って成功し、その良さを享受するために自分を訓練する場だと著者は言います。
昨年度は、たくさんの敵にめちゃくちゃ苦戦しましたが、今年は1つでも多く倒してみたいです。
今年があなたにとって、今までで最高に楽しい1年になりますように。
では、また。