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猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

「言葉」と「行動」の一致が、あなたの自信を深める~『スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール』ケリー・マクゴニガル

スタンフォードで心理学を教えている講師たちでさえ、「言っていること」と「やっていること」が、真逆になることがあるようです。


専門課程の1日集中講義を仕切ったある晩、他の講師たちと話し合っているときに、著者は愚痴をこぼしました。

スタンフォード大学「思いやりと利他心の研究教育センター」では、”思いやり教育”に関する1年間の認定コースを提供していて、そのコースが始まった最初の週末の初日でした。


何か月もこの研修企画に時間を費やしてきており、記憶に残る元気が出るような瞬間もありましたが、一方問題もありました。

50人の受講者の一握りの人たちが、些細なことで不満を言ってきたのです。

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「言葉」と「行動」を一致させる

1人の女性はグループみんなに対して、「席順が理想とは言えない」と主張してきました。

ある男性は「グループディスカッション中に自分の意見を発表する時間が与えられなかった」と、セッションが終わる直前に言うという行動に出ました。

その日の講義について話し合ったり、次の日の予定を立てたりするため、夜に講師たちが集まることが日課のひとつでした。

いつもは「うまくいったこと」「うまくいかなかったこと」の問題解決法を認識し、理解することに時間を費やすのですが、この日は1日の疲れもあり、負のスパイラルから抜け出すことができなかったようでした。

受講者が自分の欲求不満を押さえられなかったことや、彼らのそうした”混乱”が、みんなの一体感をはぐくむ妨げになった、と愚痴をこぼしていたのです。

 

こんなガス抜きをして15分たったころ、著者はある厄介な事実に気づき衝撃を受けました。

著者たちが批判していた「受講者がしたこと」と全く同じことを、自分たちもしていたのです。

その日は素晴らしいこともたくさんあったし、ほとんどの受講者は前向きに取り組んでくれたにもかかわらず、自分の持つエネルギーと注意力のすべてを「イライラさせられたこと」に向けていました。

受講者はなぜ、些細な不満ばかりくどくどと言い、「いいこと」に着目できないのか、と。

 

その時著者たちは、自分たちが教えていたことと正反対のことをしていたのです。

物事の良い面に目を向け、今後の可能性に元気づけられるどころか、了見が狭くなって些細なことにこだわり、自分自身のマイナス思考によって、自ら士気をくじいていたのです。

 

自分が語っていた価値観と実際の行動のギャップが恥ずかしくなり、他の講師たちにそのことを話し、より広義の目的に立ち返るために時間を取らないか、と提案しました。

 

それからは、「お互いのサポートをするために貴重な時間をどう使いたいか」という点に気を配り、会話の流れを変えました。

そして、「受講生全員に明日、最高の経験をしてもらうためには何をしたらいいか」に、もう一度集中しました。

 

表に掲げている価値観と、自分たちの実際の行動が合うように”再調整”できたことはとてもうれしく、おかげで翌日に向けて充電できました。

それ以上にうれしかったのは、「受講者の不満」に対して著者たちが不満を言っていたことを、受講者の誰にも聞かれなかったことです。

もし聞かれていたら、残り1年間の講習の間ずっと、受講者の講師への敬意は失われ、彼らに助言することはできなかったことでしょう。

「言行不一致」は、波及・拡散する

言葉と行動を一致させること」が、権威や影響力を持つ地位にある人には特に重要だと、様々な研究で明らかになっています。

リーダーの言っていることとやっていることが違ったら、「心理的契約(文章化されてはいないがお互いが了解していること。内容が暗黙の了解で結ばれているようなものを指す)」への違反行為とみなされるのです。

リーダーの明らかな偽善行為は、その人への信頼を損ね、権威を失墜させます。

実際、たったひとつの偽善行為を見られただけで、今まで培ってきた「誠実な人」という評判がひっくり返されるほど威力があるのです。

 

行動と言葉が一致しないことは、リーダーの信頼を損ねるだけではありません。

グループのメンバーがその組織をどうとらえるか、ということまで波及・拡散する効果があります。

例えば上司に「偽善」を見つけた従業員は、その会社を辞める意志が強まるのです。

 

スタンフォード大学ビジネススクールの研究でも、リーダーの言行不一致が組織全体の信頼を失墜させることがわかっています。

グループの他のメンバーに対しても同じように「後ろ暗い行動をとりやすいのでは」と、疑うようになるのです。

例えば、都合のいい勝手な理由で上司がウソをつくと、従業員は、その会社全員がそうであると決めてしまったり、企業価値は守られないものであると決めてしまったりするのです。

 

けれども、個人的に「誠実であること」の重要性は、こうした利益やリスクをはるかにしのぎます。

私たち個人個人の言行一致がないと、自分で自分の首を絞めるのです。

「言っていること」をやっているとき、人は強くなれます。

ニセモノを身に着けると、他人も不正をしていると考える

ノースカロライナ大学の「決断力研究センター」で驚くべき研究が行われました。

ニセモノのデザイナーサングラスをつけると、心理的にどんな影響があるかという実験です。

たわいもない研究と思えますが、実は、「周りに見せていること(=効果でおしゃれなサングラスを買うだけの余裕がある)」と「実際にしていること(=このサングラスは本物をまねて作ったニセの安物)」という不一致が引き起こす、賢い方法なのです。

 

研究で分かったのは、ニセモノを身に着けると不信感が生まれる、ということでした。

不信感とは、「なりすましているもの」と「本物」のギャップに気づいているときに持つ、不快な心の状態のことです。

この「信頼のない、不信」の感情が、「行動を偽ろう」と、非道徳的な判断をくだし続ける原因になります。

たとえbあ、自分の利益のために実績を偽ってしまうようなことになるのです。

 

興味深いことに、ニセモノのサングラスをつけている人は、「他の人も不正をしたり、ごまかしたりしている」と見る傾向がありました。

言い換えれば、自分自身の「信用できない」感覚が、他人に対しても偏った味方となって出てしまうのです。

 

これが言行不一致によるもうひとつのハザード(害)です。

この「偏った見方」は、人とのかかわり方にも影響します。

このバイアスがあると、その”予言(=偏った見方)”通りの現実を作り出そうと他者と交流するようになり、「信用されるようなこと」に注意を払わないよう、他者に促すこともあります。

「言行を一致させる」ことは、レジリエンス(精神的回復力)の源

これに反して「言行を一致させる」ことは、目的・糸やレジリエンス(精神的回復力)の源であるだけでなく、組織内の人間関係を強化する方法でもあります。

疲れていたり、注意散漫になっていたり、その方が都合がいい、といった理由から、自分の価値観とずれた行動をとることは、時にはあるでしょう。

理想通りが難しい時、その理想をあきらめるのでなく、むしろ自分の価値観を再確認する機会としt得活かすことが大切です。

 

先ほどの欲求不満におぼれていた研修の時、著者と講師たちがしたのは、このやり方です。

何が起きているかに気づいたとき、その経験を「本当は何を実践したかったのか」思い出す機会にしたのです。

受講者に共感し、「良いこと」に目を向け、コミュニティーづくりに集中しました。

 

自分の理想がはっきりしているとい、それに沿って行動することはとても簡単です。

決断をするにあたり、どんな基本方針に従いたいのでしょう?

本当の優先順位は何ですか?

何を達成したいですか?

さらに重要なのは、それをどうやって達成したいのでしょうか?

さらに重要なのは、それをどうやって達成したいのでしょうか?

物事を進めていくためのよりどころにしたいのは、どんな価値観ですか?

 

研究によると、自分の価値観をはっきりさせ、熟考すれば、「道徳的な偽善」は減ることがわかっています。

1回やればいいといいうものではありません。

毎日繰り返すことが大事です。

 

著者は毎朝、自分の「コア・バリュー(中心としている、大事にしている価値観)」について考えることから始めて、その日の仕事で一番大事な価値観は何か確認しています。

今朝は「楽しく熱中」というのがコアバリューでした。

あまりにスケジュールが忙しく、たくさんのことをこなさなければならなかったからです。

時がたつにつれ「まいってしまう」「腹が立つ」といった感覚に陥るだろうと思ったので、その日の仕事が大切なのはなぜか思い出すよう、事前にコミットしたのです。

 

スタンフォード大学での著者の授業やワークショップでは、「自分の価値観を思い出して」と書かれたシンプルなゴムのリストバンドを学生に配ります。

日々思い出すようにとリストバンドを身に着ける学生もいれば、机の上や車のダッシュボードに置く学生もいます。

こんな風に「言行が不一致だ」ということに気づくのを助け、「自分の理想に背くような決断を下している」ことに気づくのを助けてくれる”モノ”を持つことをお勧めしています。

 

完璧でいることは、不可能です。

でも、自分の「意図」を一時的に忘れてしまったことで迎える結末は、変えることができます。

不信感や偽善のスパイラルに引きずり込まれるのではなく、「本当に大切なことに再びコミットする」ことができるのです。

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仕事のチーム内で言行が不一致になってしまったことがあり、1週間たってもまだ自分にむかむかしております。

やっぱり気持ちがすっきりしないので、次は気を付けたいです。

 

1日の初めに、自分に「コア・バリュー」をつけてみるのも、面白そうですね。

スマホのメモ欄を使って、やってみようと思います。

それより、朝の時間をもっと余裕を持たなければ・・・。

 

明日からの1週間が、すてきな毎日になりますように!

では、また。

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