猫のメメとモエ

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「自信がない」と悩む人へ~『スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール』ケリー・マクゴニガル

自信がないときは、「あるかのように振舞う」という手段で乗り越える、という方法もあります。

しかし著者は「自信」について、それとは別の方法として心理学者たちが「自己効力感」と呼ぶものと考えています。

一番大切なことは、思いあがった自信ではなく、「直面する試練は、ハードワークや周囲からの助けなど、自分が持っているものすべてを使って乗り越えられる」という信念を育てることではないでしょうか。

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「自己効力感」の育て方

自分が持っている忍耐力やユーモア、創造性、あなたの長所を使ってもなお、成功は保証されてはいません。

強い自己効力感を持つ人たちは多くの場合、「謙遜」と「自信」をバランスよく持ち合わせています。

そうした人たちは、「本当の自信と言うのは、時間をかけて、経験を通して得られる知識や成長によってのみ得られる」ことを知っています。

逆説的に言えば、この種の謙遜は自分には絶対的な自信があると強がるよりも、人の信頼を勝ち取りやすいと言えます。

こうした人たちは、自分の今の能力について盲目的な自信を持つ傾向が少なく、むしろ、自己改善のプロセスを信じる傾向にあります。

過去の経験から、どうやったら効果的に学び、人間関係を築くことができるかを知っています。

でも、「成功できるとただ単純に信じる」だけでは十分だとは、思っていないのです。

 

著者も新たな取り組みに着手するたび、自信のなさを感じることを予想しています。

もし感じなかったら、不安になるかもしれません。

結局のところ、自分が関心を持っていることはすべて、修練やフィードバック、学び続けること、やったことに対する正直な反省・内省を通して得られることを、著者は知っています。

著者が最も必要としている自信とは、「自分はいまだ不完全ではあるけれど、『自己改善できる』と信頼する」ことです。

周囲のアドバイスや批判を十分に受け入れるほど、その人たちを信頼することです。

 

この種の自信を身に着ける最善の方法は、自分自身の成長のプロセスを振り返ることです。

あなた自身が今までの人生で、時に挫折しながらも継続的に努力し、仕事やスキルを向上させてきたことを理解できていますか?

あなたが頑張って仕事や個人的な人間関係を時間をかけて深めてきたこと、本当に強い関係を築くためにはある種の衝突も必要であったことを、認めることができていますか?

 

この種の自信が最も重要だと、著者は思っています。

しかしそれでも、「仕事の場でもっと自信が持てるようになりたい」と言うときに人が考えるのは、こうした自信ではありません。

ある人は、周囲の人に感動を与えるために能力を向上させたいと思っています。

能力が高く、知識が豊富で、説得力があるように見せる方法を知りたかったりしますしそれが成功のチャンスを最大化する方法だと思っています。

周囲に感動を与えることよりも、自分自身を納得させることに関心がある人もいます。

心配事をできるだけ少なくし、新たなチャレンジを受け入れるために感動を得たいと思っていたり。

 

どちらであれ、これから紹介する”戦略”は、あなたを「有能で信頼できる」と周囲の人に思わせるのに役立つばかりでなく、あなた自身がもっと勇気を持てるようになるでしょう。

3つのルール

①自信のなさ、不安はベストを尽くせる人間であるサインと受け止める

自信のなさや不安は、自分自身を気にかけ、ベストを尽くせる人間として信頼できるサインとして受け止めましょう。

自信のなさや不安を、「準備不足や覚悟ができていないことのサイン」としてとらえないこと。

「自信とは心配のないことだ」と、多くの人が思い込んでいますが、必ずしもそうとは限りません。

経験豊富なリーダーは、「心配する傾向があることは、見識や覚悟が増すのに大いに役立つ」と知っています。

ことを成すときに、この側面を取り除くことはできません。

「イライラ」や「自信のなさ」は、大事な会議の場でもつきまとうこともあります。

「イライラしたり自信が無かったりするのは普通のことで、成功の助けにもなるのだ」と受け入れるとき、周囲がその人を「自信に満ちて有能だ」と思うことが、研究でも明らかになっています。

不安を周囲に伝える必要はありませんが、どんな考えや感情がわいても、受け入れることです。

そのうえで、発信したいメッセージや仕事、その場にいる人に注意を向けましょう。

②大切な会議・話し合いの前に、その会議・話し合いがなぜ重要か数分考える

この戦略をとることで、自信を持つことに慣れていない人が、「他の人を感動させ、説得するにはどうしたらいいだろう」と考えずに済みます。

周囲をどう感動・説得させるか考えることは、ほとんどエネルギーの無駄で、好印象を与える妨げになります。

自信があるよう見せかけようとするほど、不誠実、無関心と言う印象を与えてしまうことが、研究でもわかっています。

身のこなしを完璧にしようとすることに気を取られ、気が散ってしまうのです。

第2に、自分が売っているもの、説明したいこと、取り組んでいることが何であれ、心からの熱意が伝えられるようになります。

印象を与えるのに有効なのは、熱意が一番だと、研究でもわかっています。

「見掛け倒しの熱意」は、「偽りの自信」同様、うまくいきません。

③心を開き、周囲の人の言うことに関心を持つ

人は、「周囲の人にどう注意を払い、周囲の人にどう応えるか」を見て、あなたの「自信」を見極めようとすることがあります。

不安でどうにもならなくなっている人は、アイコンタクトを避ける傾向にあります。

台本を読んでいるかのように早口で話すこともあります。

質問をしたら、考えるために真をとることはせず、断定的に答えて先に進もうとします。

起こることはすべて攻撃ととらえ、自分自身や自分の立場、製品を守ろうとします。

 

それとは対照的に、本当に自信を持っている人は、もっと「受容力」があります。

他の人の言うことや聞くことが何であれ、それは「その人を教育したり、その人とつながったり、自分自身が学ぶチャンスだ」と信じているのです。

そういう人は、聞き上手でもあります。

 

周りの人に気を配れれば配れるほど、その人たちが何を信じ、何を欲しているかをよく知ることができるようになります。

それを知ることによって、これまで以上に”効果的に”対応できるようになる。

つまり、薄っぺらな「自信」の力を使って自分のメッセージを売り込もうとするよりも、自分の能力や信頼度についてもっと「強い印象」を作り出せるようになるのです。

 

この3つの秘訣に共通するのは、自信があるかのように見せるために自分の行動をコントロールしたり、自分に言い聞かせたりするのではなく、「もっと深いレベルの自己信頼を呼び起こす『マインドセット(心の持ち方・考え方)を選ぶ」ということです。

相手が1人のクライアントでも、部屋いっぱいの同僚でも、あなたと相手の間に本物のつながりがあれば、現実の「自信の表れ」は、後からついてくるのです。

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確かに、「何とかその場を『自信満々に見えるように』取り繕おう」と思ったときは、全くうまくいかないものですよね。

その会議の重要性を数分考え直し、緊張しちゃっている自分は「やり遂げられる人間であるサイン」と捉え、周りの人に関心を持ちながらやってみることですね。

 

関東では、春の風に桜が舞い散っています。

強い春風に背中を押されている気分で、新しいことにも新しい環境にも、チャレンジしたいですね。

 

明日は、日曜日。

日曜日でも頑張ってしまっているかもしれませんが、季節の変わり目は疲れやすいので、努力しているあなたのために、休む時間もとってくださいね。

今夜もすてきな夢が見られますように。

では、また。

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