猫のメメとモエ

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「妬みの感情」をプラスに変える方法~『スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール』ケリー・マクゴニガル

同僚の成功や昇進の話を聞いたとき、「複雑な心境になる」という場合が多いのではないでしょうか。

周囲の誰かが成功すると、「社会的比較」のプロセスに入ること、つまり誰かと自分を比較し始めるのは、ごく自然なことです。

「自分ではなく、なぜあの人が?」と。

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妬みの感情

「あの人にあって、自分に無いものは何だろう?」

「それをまだ達成できていないなんて、自分の何が悪いんだろう?」

「自分の目標を達成するなんて、できるのだろうか?」

などと考えてしまったり。

 

「妬み」の感情はたいてい、悪い感情だと考えられています。

妬みは自尊心を傷つけ、気分を落ち込ませ、怒りにつながっていて、時には人間関係を壊してしまいます。

誰かをねたむとたいていの場合、その人を倒そうとするのが一般的な反応です。

陰口をたたいたり、「いつか失敗するはず」と妄想するのです。

 

職場で妬みの感情を抱くと、仕事への満足感を下げ、同僚との一体感を損なうこともあります。

職場で誰かをねたむと、彼らに敵意を向けてしまうだけでなく、一緒に仕事する他の仲間に対しても疎外感を抱きやすくなり、職場に貢献しにくくなります。

例えば、職場で妬みの感情を抱く人は、一緒に仕事をする仲間と「共通の目標」をシェアしたいと思わなくなり、「助けてもらいたいときに周囲が助けてくれる」という確信を持ちにくくなります。

そして同じように、自分も人を助けようとしなくなり、同僚を知ろうとしなくなるのです。

「妬みの感情」が助けになることも

妬みの感情は、ほとんどの場合有害ですが、時に助けとなることもあります。

例えば、妬みの感情を抱くと、「自分が本当にほしいもの」が明確になります。

その「欲しいもの」をエネルギッシュに追い求める誘因になることがあるからです。

職場での妬みの感情を抱くことで、もっと一生懸命働くようになることもあるし、メンター(助言・指導してくれる人)と対話するきっかけになったり。

「目標に近づくには、これまでの方法を変えるか、あるいは、これまで追ってきた目標そのものを変える必要がある」と気づかせてくれることもあります。

 

にもかかわらず、「敵意」「自己批判」「目標をあきらめる」といった、”妬みへの最も本能的な反応”が、先に挙げたような「妬みのメリット」を私たちが経験することを妨げています。

 

では、どうすれば「有害な妬みの感情」を「良い力」に変えられるでしょうか。

扱いづらいけれど興味をそそられるこの感情を上手に制御し、メリットを得るための「お気に入りの3つの方法」をご紹介します。

有害な「妬みの感情」をプラスに変える方法

①誰かに気持ちを打ち明ける

「妬みは人が最も認めたくない感情の1つである」という調査があります。

嫉妬していることがわかると、見くびられるのではないかと心配するのです。

感情が合理的に働かなくなったり、とるに足らないことにとらわれたりすることがあります。

それでもなお妬みの感情を持ち続けると、自己喪失感にとらわれたり、妬みを抱くきっかけになった人への怒りにとらわれやすくなります。

妬みについて話すときは、幸運を手にした人をけなす傾向になることもあります。

著者の場合は夫がそうした側面を打ち明けられる相手であり、幸運にもそうした話ができる「信頼できる友人」も何人かいます。

彼らは「妬みは破滅的なものになりうる」と理解し、一緒に妬みのもととなった人を非難するのではなく、ただ著者の気持ちに共感し、自分の目標に向かうよう励ましてくれるのです。

 

そうした感情をオープンにできる同僚や友人など相手がまだいないなら、「誰かほかの人が妬みや自己批判にとらわれている」状況に、共感とサポートの気持ちをもって応える機会を探してください。

これは、心理学者たちが言うところの「社会的な関係の中で、自分がしてほしいことを相手にする」ことの実例です。

自分がしてほしいことを人にしてあげることが、強い支援のネットワークを作る最も有効な方法なのです。

②妬みは「欲しいものを示すサイン」

私たちが最も気に欠けるべき妬みの感情とは

「誰かが何かを達成したり、作り上げた時に感じる妬み」であって、

「(賞をもらったり、ベストセラーのランキングに入ったり、というような)誰かが人に認められた時に感じる妬み」ではないこともわかりました。

「このイベントの講師の一人だったらいいのに」とか、

「彼女が自分の部署で築いたような温かいコミュニティーを私も持てたらいいのに」

と考えているとき、あなたの心が大切なことを語りかけています。

あなたの今の人生に足りていないものがあるのかもしれない。

でもあなたはそれを見つけ出し、作りげることもできる、と。

実際、妬みの感情のおかげで、普段ならおびえてしまうようなチャンスに挑戦する勇気が湧いてくることもあります。

著者は十数年前に、キックボクシングのインストラクターをしている友人をうらやましく思ったことが、グループフィットネスを教える資格を取る原動力になりました。

ある作家が自分の本についてラジオで話しているのを聞き、うらやましく思ったことで「私も自分が好きな心理学の本を書きたい」と決心したきっかけになったのでした。

 

この種の妬みの感情を抱いたときは、特に注意を払ってください。

同僚の昇進を妬ましく思ったら、その仕事があなたにとってなぜ魅力的なのか、自問してください。

その人が認められたこと、得られる報酬が妬ましいだけなのか、それともその仕事をするという経験を本当に求めているのか。

じっくり考えるうちに、称賛や役得以上に自分が求めるものを突き止めることができたら、あなたが何に惹かれているかわかります。

それからその目標に近づくために必要な行動を起こし、挑戦してみてください。

妬みの感情を「自分を批判する材料」にするのではなく、「行動を起こすきっかけ」として利用してみてください。

妬みを抱いた相手を、「あなたの可能性を思い出させるきっかけ」と考えるのです。

その人が成功したからと言って、あなたの欲しいものが手に入らなくなるわけではありません。

むしろそうした「強い感情」こそが、「あなたがそれ、もしくはそれに似たものを作り上げることができる」証明です。

その真実に気づけば、「自信喪失」「敵意」という”妬みの感情が持つ最も悪い効果”から解放されやすくなります。

③妬ましくても、人の成功を祝う

人は、妬ましく思う相手を避ける傾向にあります。

近くにいるだけで辛いのです。

自分の足りないところや、日ごろ感じている不平感を思い起こさせるからです。

職場で「プロジェクトでの共同作業を避ける」ことから、「廊下での何気ない会話を避ける」ことに至るまで、様々な形をとります。

 

こんな風に相手を避けるのは、大きな間違いです。

あなたが妬ましく思う相手は、あなたの敵ではないのです。

彼らは「潜在的な盟友」であり、良きメンターにもなりえるのです。

今、直接競争している人も、極端な話、密に働く必要にかられる同僚になるかもしれません。

今、その人との関係を強めておけば、彼らの成功はあなたに”伝染”する可能性があるのです。

 

同僚をはじめ、あらゆる人と強いきずなを築く最善の方法は、ほかのひとの成功や幸運を心から祝福することです。

これは真の「マインドセット(心の持ち方・考え方)」の転換が必要です。

”中途半端な祝福”は、ニセモノだとはっきりわかってしまいます。

このことはまた、同僚のせいこうにある「もっとも大きな状況」に思いを巡らす助けになるかもしれません。

簡単に成功をつかんだようで、その人の生活はもっと複雑なはずです。

目標達成のためにどれだけその人が奮闘努力したか、容易に想像できるはずです。

人間関係や健康、あるいは他の目標などたくさんの犠牲を払ってきたかもしれません。

そしてその人も何かに貢献し、努力を認めてもらいたいと、切に願っているかもしれません。

 

そう考えれば、「この幸運が自分のものだったらいいのに」と心のどこかで覆っていても、相手と本当に幸福を分かち合うことはできます。

こうしたマインドセットの転換は、本来有害である「妬みという毒」を本当に消してくれます。

「成功に値しない人が成功した」と思ったり、「その人が幸運を手にしたことで、自分が幸運を手にする見込みが無くなってしまった」と思ったりしたときだけ、妬みの感情があなたの幸福を本当に破壊してしまう力を持つのです。

しかし一方で、「妬みの感情」に耳を傾け、他人の成功を喜ぶ能力を養うことで、あなた自身の「幸福への道」が実際に拓かれるのです。

 

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妬みという感情をただ無視して、抑え込ん得しまうのではなく、それを「自分の成長したがっているサイン」と捉えること。

その相手が、将来の盟友やメンターになるのだと、思うこと。

恥ずかしながら、妬みの感情にとらわれてしまう自分に、言い聞かせていきます。

 

私事ながら、3月から「引き寄せの法則」の「ビジュアライゼーション」を使うことで、身体を2キロほど絞ることができました。

6月末には、ちょっとしたマラソン大会に出るので、それを目標にしています。

ビジュアライゼーションは、毎日続けてうまくビジュアライゼーションする訓練をしていくことで、だんだん上手になるのは、間違いないようです。

 

understandlove.hatenablog.com

 今日は、少しは休めましたか?

ゆっくり休んで素敵な夢を。

では、また。

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