猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

世間への期待度を適正にする~『ぜんぜん気にしない技術』家入一真・森田正康

世の中は、確かに冷たくなりました。

自分の財布が冷えれば、他人の財布の中身が気になるものだからです。

うらやましくなるのが、人間の性です。

人の財布からちょっと騙し取ろうとする人が出てくれば、警戒する必要が出るから臆病にもなります。

損をしたくないから、どちらかが勝とうとして戦いになり、戦いになれば、さらに冷え込みます。

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世間はそこまで期待できたものじゃない

「世の中は冷たい。もうちょっと親切にならないかなぁ。」

そんな期待をする人があなたの周りにもいるかもしれません。

でも、果たしてそうでしょうか。

こんなつぶやきをする人は、世の中に期待しすぎているのかもしれません。

その期待に応えてもらえなかったとき、裏切られたような気持になって、「冷たい」と感じてしまっているのではないでしょうか?

 

世の中は、元から冷たいものです。

 

昔から人は、自分が生きるだけで精いっぱいで、今は昔よりも良くはなりましたが、「みんな誰でも自分が生きることに、超いっぱいいっぱい」であることは、変わらないんです。

 

世間や人に下手に期待しすぎてしまうと、期待と現実のギャップを感じて「冷たい」と思ってしまいます。

期待を裏切られたような気持になって、冷たいと感じてしまいます。

 

そこで大事なのは、期待しすぎないことです。

人と人とがわかり合おうとすることも、自分のことを理解してほしいと相手に求めている行為です。

だからこそ、分かり合えないときも勝手に絶望してしまいます。

他人同士は絶対に分かり合えない(身内であってもそうですよね)ことを前提にしてしまえばよいのです。

その前提で「自分はきみのことをこう思う」と一方的に表明するくらいが、ちょうどいいのです。

 

根本的に人は一人です。

誰がどれだけ困っていても、何の利益もなしにいちいち耳を傾ける余裕は誰にもありません。

それならいっそのこと、「世の中は冷たいんだ」と腹をくくって、身近な人たちを笑顔にできるように足ていれば、きっとあなたの周りだけでも温かくなります。

 

人との余分なコミュニケーションが亡くなった現在、必要最低限のコミュニケーションだけが私たちの中に残っていません。

お礼の気持ちを形であらわすことはとても大切なのに、お歳暮・お中元がワイロにあたると受け取りを断られ、送ったこっちが傷ついたり。

放課後に先生と仲良くしているだけで、〇〇ちゃんはえこひいきされている、と噂されていじめの対象になったり。

温かいコミュニケーションをとろうと思うほど、損する変な世の中になってしまいました。

でも、悲観することはありません。

価値観や世論はひっくりかえるものですから、そういうコミュニケーションの大切さに改めて気づく日がまた来るかもしれません。

 

日本は、自己破産しても8年ぐらいで何事もなかった復活できる国です。

そんな国は世界にあまりないそうです。

イヤなグローバルスタンダードですが、もし返せない借金があれば、奥さんや娘を売るか内臓を売るか葉柄になるか、いずれも人生ヘビーモードな選択肢しかないのです。

そういう世界に目を向けると、日本は十分温かい国です。

 

グローバル化した世界の中でなお、日本は文化が1つしか存在していません。

日本語と言う言葉と生活している人種が圧倒的に日本人に多いことがアメリカと異なります。

アメリカでは商品をレジに持って行っても、「買いたい」のか「商品の説明をしてほしい」のか、会話をしないとコミュニケーションが成り立ちません。

他の国と違い、目で合図してそれを伝えられるのが日本です。

 

 

グローバル化に合わせて日本は、欧米の自立心と言う文化を輸入しました。

しかし、その輸入は中途半端に終わり、日本は自立心を見失ったまま権利だけ主張する国になってしまいました。

「こうしてくれ」「ああしてくれ」と、赤子のように要求ばかりする人に、あなたも困った経験があるかもしれません。

誰かが手を差し伸べてくれるのを待つばかりなのは、幼稚な考えですよね。

誰かを待っていても、昔も今も誰も助けに来ないのは、当たり前のこと。

傷つくことを知ったうえで、自分から動けるかどうかが、今後の日本の課題であり、私たちの生き方なのかもしれません。

 

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つい、人に期待してしまうことがあります。

上司や同僚に対して「あれを評価してくれない」「こうしてくれない」と陰口を言ってしまうこともあります。

後輩に対して「これも出来ていない」と愚痴ってしまうこともあります。

しかし、できなくて当たり前なんですよね~。

みんなこれで精いっぱい。

誰かの言葉で「その人の能力の精いっぱいで生きていない人は居ない」というものがありました。

 

この章の最後の著者たちの言葉は、「きみから誰かに手を伸ばしたことはある?」でした。

自分から手を伸ばすこと。

まずは、意識してみたいと思いました。

 

今日もお疲れさまでした。

ゆっくり休んでくださいね。では、また。

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