「いつか叶えたい夢」を「絶対叶える目標」にするには、「目に見える」ところに書いておくことと、期限を決めることが大事ですね。
そう言いながらも、つい書き忘れてしまいがちだから、手帳など「ここ!」という場所を決めてしまう方法があります。
また、目標を立ててから時間がたつと、「もういいや」とつい怠けてしまうワタシです。
本著では「目標に対してぶれない自分であり続けるため」には、「座右の銘を手帳やノートに書き込んでおく」などを勧めています。
役員は常にメモを取っている
ここでは、目標を必ず叶えるための記録術、として著者が紹介しています。
日産自動車のカルロス・ゴーンは、「成功する人は『決して失敗しない人』ではなく、状況が悪くなったことにすぐ反応できるから、成功につながる。大切なのは『ミスを早く検知すること』」と日経電子版で語っています。
著者がお目にかかった各企業の役員はみんないつでもどこでもボールペンと手帳を必ず必携していて、まるで体の一部のようだそうです。
理由は、「悪い情報が真っ先に自分の耳に入るようにしている。だからいつでも書くものをもってスタンバイしているんだ」とのことです。
自分一人のミスだけでなく、全社員のミスの責任を取る人は、自分の手でメモを取るのがいかに重要かをわかってきて、長年続けているからこそ今では重責を担っているのでしょう。
次のステージに進む人は、みんなメモの習慣を身につけています。
やりたいことリスト
TODOリストではなく、目標のリスト。
著者は起業したとき、やりたいことの5つを名刺の裏にすりました。
5つのうち、すでに経験があったことは1つだけ。
それなのに、数年後には全部実現して不思議なくらいでした。
リストは秘密にしてもいいのですが、誰かに見せると協力してもらえたり、声がかかったりするチャンスが生まれます。
「いつか」は禁句
目標を叶えるために、禁句にしたい言葉は「いつか」。
「いつか部下を持ちたい」「いつか社長賞を取りたい」「いつか本を出したい」という話を著者にする人たちに、著者はウンウンがんばってと応援したくなりますが、残念ながら吉報が届くことはあまりないそうです。
締め切りがない仕事は先送りして手つかずになるのと同じです。
しかし、時間は有限。
「〇月〇日まで」と期限を決めましょう。
すると、ぼんやり描いていた夢が現実的になり、具体的な計画に落とし込めます。
目標やスローガンを手帳に書く
手帳の使い始めるとき、今年一年の目標を最初の方のページに書いてみること。
また、月ごとや週ごとのミニ目標やスローガン、タスクも都度決めること。
うっかり忘れやヌケ・モレをなくせるうえ、進捗管理もうまくいきます。
職場では目標管理制度がある人も多いでしょうが、目標と言う名のノルマもあります。
一方手帳に書く目標は、組織のためではなくあなたのため。
公私混同で構いません。
仕事はもちろん、毎日の生活や人生を豊かにするのが目的です。
目標を立てているのとそうでないのとでは、1年の過ごし方が変わってきます。
ただ、目標達成がストレスにならないように、「願いが叶いますように」くらいのノリがちょうどよい加減かもしれません。
座右の銘を書く
目標を達成するには、集中すること。
そのためには、ぶれない軸を持つことです。
そこで力を発揮するのが「座右の銘」。
「自分に合う」「なんだか元気が出る」言葉をsがしてみるのもよいかもしれません。
言葉にパワーがありますから、手帳やノートに書いておき、折に触れて見返すと、励まされたり助けられたりします。
著者の座右の銘はエリック・バーン(カナダ出身の精神科医)の「過去と他人は変えられない。未来と自分は変えられる」だそうです。
起業の準備ノート
研修やセミナーで、著者は個人的相談をうけることもあります。
「本当は他の仕事に興味がある。退職すべきか迷っている」
「起業したいけれど、家族がいるからリスクは負えない」など。
副業禁止の社内規定は、仕事として対価を得てはいけない、ということ。
ですから、準備や勉強をすることまでは禁じていません。
今の仕事をないがしろにして、没頭すべきではありません。
自分が選んだ今の仕事で結果が出せなければ、ステージを変えてもうまくいく確率が低いからです。
そこで作ってほしいと著者が勧めるのが、「プライベート用のノート」。
終業後や休日いあれこれ構想を練ってみてください。
準備8割、本番2割と言われるように、成功する人は準備に余念がありません。
お酒の席を上手に利用する
職場の飲み会は無礼講とはいえ、上司にタメ口や酔ってからむなどは仕事に支障が出ます。
一流の人は、泥酔して粗相なんてしないように、手帳に文字が書けるくらいを目安にすると、お酒に負けません。
実は酒席では役立つ情報を聞くことがあります。
目上の人から、おすすめの本、映画を教えてもらったり、いつもは教えてくれないようなアドバイスをもらったりできるのです。
(ワタシも酔うと仕事を実はうまくこなすための「秘密の奥の手」を言ってしまうことがあります)
すかさず手帳にメモしておくのが、賢いやり方だ、とベテランになって気づきました。
ノートを出したままだと場所も取るし、「仕事モードが抜けない」感じになりすぎ。
その代わり、さっと手帳を出して、またバッグにしまうとスマート。
これができる人は、出世していった人です。
(ワタシはできてませんけど)
少しいやらしいのですが、テクニックとしてためになる話を聞いたら
「勉強になります。メモしていいですか?」
とひとこと断ってから、相手の目の前でメモをすると、きっと話し手のプライドをくすぐります。
もうすぐ今年も折り返し地点ですから、「今年の目標」にたいして達成度を見ていくのもよいかもしれません。
もう一度手帳に書き直してみようかな。
今日も1日お疲れさまでした。
では、また。