若くしてがんで亡くなった小林麻央さん。
ステージ4の宣告を受けながらも、毎日を自分として生きようとしている姿が素敵だと思いました。
私たちの人生も、明日事故で消えてしまうことだってあります。
本著は、明日終わるかもしれない人生であることを再確認し、本当にやりたかったことについて考えさせてくれます。
アメリカで90歳以上のご老人に
「90年の人生を振り返って唯一後悔していることは何ですか?」
と質問したところ、90%の人が同じ答えでした。
「もっと冒険しておけばよかった」。
このままの生き方が続いたら、5年後、あなたはどうなっているでしょうか。
10年続いたら?
このままの人生を過ごしたら、人生の最後の瞬間に後悔することになりませんか?
あの世には、お金も家具も服も家も持っていくことはできません。
だから、この世で財産を失うことは、ほんとうの不幸ではないのです。
最大の不幸は、死が間近に迫ったときに、自分の人生を後悔することです。
死ぬ前に後悔することこそ、最大の不幸です。
しかし、それを避ける方法がたったひとつだけあります。
いま、この場でしっかり自分の死を想像するのです。
死を真剣に見つめることで、あなたは自分の「本心」に気づくことが出来ます。
どういうわけか、人は、「自分だけ死なない」と思っています。
でも、残念ながら、私たちが死に至る可能性は100%。
いまこの瞬間も死に近づいています。
かつてサムライたちが、あれだけ潔く、情熱的に生きられたのは「自分はいつか死ぬ身である」という事実から目をそらさずに、「この命を何に使おうか」と日々心を練っていたからです。
死をやみくもに恐れるのではなく、サムライたちのように、死を、ちゃんと「活用」してみませんか?と著者は勧めているのです。
死は、生を完全燃焼させるための、最高の「スイッチ」にできるのです。
質問 人生最後の日、なにに泣きたいほど後悔するだろう?
人生最後のあなたの気持ちを想像してみましょう。
今日が、あなたの人生最後の日、そして最後の瞬間です。
(ここからは、床に寝て、あおむけになりながら読むとよいそうです)
あなたはパジャマを着て、いま病院のベッドの上にいます。
窓からは、沈みかけた日の光が差し込んできます。
病室にはあなたひとり。
天井の蛍光灯の光をぼんやり眺めています。
あなたの一生は、どんな人生だったでしょうか?
いつ最後の日が来ても後悔はない。
そんなふうに胸を張って言える人生でしたか?
想像してください。
あなたの魂は、あと30秒で肉体を離れます。
電灯のスイッチが消されたかのように、体の重さが消えていきます。
あなたは、あと20秒で死にます。
目がかすみ、もうほとんど何も見えません。
静けさの中、空調の音だけがかすかに聞こえてきます。
あなたは、あと10秒で死にます。
体の感覚が消えていき、空間に溶け込むかのように境目がなくなりました。
ドックン、ドックン、ドックン・・・
心臓の鼓動が今にも消え去りそうです。
わずかに残っていた意識が何者かに引っ張られるかのように遠のいていきます。
はい。
あなたはたったいま死にました。
ほんとに死んだつもりで、これから5分間、身動きひとつせず目を閉じて死を感じてください。
やり残したことはないですか?悔しくはないですか?
このままで人生を終わらせるなんて、悔しくないですか?
たった一度きりの人生を、このまま終わらせるなんて、泣き叫びたいくらい悔しくないですか?
では、また5分間。
今度は手足をバタバタさせて、「悔しい」って声に出して思い切り泣き叫んでください。
悔しい思いこそがあなたを追い込みます。
新しい冒険の世界の入口へ。
その悔しさを翼に、大空に飛び立つんです。
「泣く」という字は「サンズイ(涙)の隣に『立つ』」と書きます。
涙の後に、人は真に立ち上がれるのです!
しかし、いまならまだ、あなたは人生をやり直せる
新しく生まれ変わるために、古いあなたは死ななければならない。
これまでの縛られた価値観ととらわれをいまこそ終わらせ、新しいあなたとして始めましょう。
今日は、新しいあなたになるのにふさわしい日です。
病院で医師に余命宣告を受けなくても、私たちは間違いなく1日1日と死に向かっています。
「もっと冒険しておけばよかった」。
ワタシは、間違いなくそう言いそうです!!
人生の時間を見誤って「あとまわし」にしていることが、まだまだたくさんあるのかもしれません。
あまりのベストセラーです。
ワタシも以前紹介したことがある著書ではあります。
が、この本ほどダイレクトに「死と生」に向き合えるワークは、なかなか出会えませんでした。
しばらくご一緒してくださると嬉しいです。
今日も、お疲れさまでした。
充実した1日だったのではないでしょうか。
明日も楽しい1日にしましょうね。
ゆっくり休んで、すてきな夢を。
では、また。