「いい恋がしたい」
「毎日を充実させたい」
「すてきに魅せたい」
「愛されたい」
・・・そう願う、がんばっている大人に向けた魔法、というかスキルを詰めた本著。
男性であれ、女性であれ、一度きりの人生ですから、世界でたった一人の自分を輝かせて生きていきたいもの。
著者ワタナベ薫の本は、どれもメンタルも包括した自分磨きを提唱しています。
本著ではとくに表面を磨く前に「自分と向き合うこと」を大事にしています。
「容姿はダイヤモンドでいうカット1面にすぎない」と著者は序章から断言。
そうしたいろいろな要素が組み合わされて”人となり”や”オーラ”になっていくのだとか。
ワタシと一緒に、ダイヤモンドであるあなた自身を1日1個ずつの小さなステップで、磨いてみませんか?
1日目 「自分に優しさを与える」
「周りの人を愛することは、人生の中で本当に大切」。
多くの人はそう思い込んでいて、優先すべきだと思っていたりします。
著者自身も十数年前はそうで、人に好かれたいあまり、心の中ではつらい思いを抱えていました。
30代の自分を客観的に見た時、1つの発見がありました。
「自分に厳しい人は、人にも厳しい」ということです。
著者は、人にやさしくしてきたつもりで、人の痛みをくみ取ることを大切にしてきました。
しかし、今思えば、自分自身を大事にできていないときは、他人にも厳しかったように思えるそうです。
表向きは優しく接しているつもりで、陰でその人の行動を裁いていたことも多々あったそうです。
「普通は、こうじゃない?」
と、自分基準の「普通」を持ち出し、マナー、ルールや世界の常識のように、相手を裁いていたり。
でも、自分の気持ちに余裕が持てた時、時間に余裕が持てた時、ほんの少しお金に余裕ができたとき、自分をいたわるために、喜ばせるために、「自分に優しくする」と、本当の意味で人にも優しくできる・・・ということがわかりました。
「人を責める」という行為は、他の人を不快に思わせること。
そして、その伝わった波動で相手が不快にあると、今度はその波動が自分に跳ね返ってきて、また自分も不快になります。
そして、また自分を責める・・・。
そんな底なしの負のスパイラルに突入します。
無意識に自分を否定することは、自分のエネルギーを下げることになります。
人にやさしくできないと感じた時は、自分へのSOSのサイレンが鳴っているとき。
「自分に優しくして」というサインです。
そうしたときは、自分を責める前に、誰よりも優先して、自分に優しくしてみましょう。
人に対して優しくできなかったときの、もっとその先には、あなたの深いメッセージが込められていはず。
そしてそこには絶対、肯定的な意図があります。
他の人に冷たく当たるという、一見ネガティブな行動の先に、家族に喜んでもらいたいという肯定的な意図が隠れています。
これからは、いつもより多めに自分を顧みてあげましょう。
すべてOK!全部オーライ!と自分を認めてあげることで、ネガティブな気持ちは小さくなります。
そこに思わぬあなたの本心が隠れていることでしょう。
がんばることをやめる
日本人独身女性の7割が、恋人がいないという統計があるそうです。
自分磨きもがんばっているはずなのに、まじめに生きているつもりなのに・・・。
定期的なガス抜きは必要です。
がんばりすぎると、力の抜き方と甘え方を忘れ、抱え込みやすくなりませんか?
年齢を重ねるごと、経験を重ねるごとに、積み上げてきたものは、ときに邪魔をして素直になれないこともあります。
ですから、完璧を目指すのではなく、「一人の女」「一人の男」になれる場所が必要です。
著者曰く、日常の延長線上で探すのではなく、非日常の場所で、例えば趣味や習い事などの場所を見つけてみるようにしてみては。
できれば、あなたの素性を知らない人と出会う方が有効です。
別世界の人とふっれ合うことで、価値観を広げ、心に余裕ができます。
著者が気付いてほしいと思っていることは、
「あなたに、しなければならないことなど、何もない」。
会社組織はあなたがいなくてもちゃんと回ります。
子は親がいなくても育ちます。
養育を放棄していいのではありませんが、何かの価値観に縛られた子育ては必要ないのです。
裏を返せば、自分のエゴ、プライド、欲望、思い込みがほとんど。
力を抜いて、楽にしていると、表情がおだやかになり、発するオーラもきれいになります。
お気に入りの場所を作ろう
あなたが一人になれる場所は、どこですか?
バスルーム?
ベッドルーム?
トイレ?
布団の中?
鏡の前?
人それぞれのお気に入りの場所、落ち着く場所があると思います。
そこに聖域のような居場所を作りましょう。
たとえばバスルームが一番のお気に入りなら、そのスペースにあなたの好きなバスグッズを持ち込む。
ベッドルームなら、清潔なシーツや好きな香りを置いて、大事な場所にするのです。
たった一つの小さなスペースでも、まずはあなたが安らげる場所を作ってみましょう。
そこは、あなたを美しくする場所になるからです。
性格を変えることは難しくても、モノは自分の意志でどうにでもできます。
気に入って買ったもの以外は処分し、選び抜かれたこだわりのグッズだけに囲まれた世界に1つだけの空間を作りましょう。
あなたの人生のベースになってくれます。
自分の体を愛する時間を持つ
自己啓発の本には「自分を愛しましょう」とよく書いてありますが、突然言われても行動に移しにくいものです。
そこで外側から簡単なアプローチがあります。
たとえば、ボディマッサージや整体など、そんな体のメンテナンスを受け、身体が喜ぶことをすると、得られることはたくさんあります。
自分を大切にしている感覚は、自尊心やバランスの取れたセルフイメージにとても大切なことです。
お金をかけないで自分を大切にする方法もありますが、お金を払ってまでいたわると、自分を大切にしてる感がもっと出ることもあります。
著者が自分を大切にしているなと感じるときは、お金と言うより、身体の目立たない一部をケアしているとき。
たとえば、
・かかとやひじの角質ケア
・デンタルケア(歯間ブラシ、フロス、舌ブラシ、デンタルリンス)
・逃避マッサージ
・ネイル
・まつ毛ケア
・白目ケア(目薬)
・ハンドクリームをこまめに塗ってマッサージ
若いころはケアを怠っていた著者でしたが、ケアをするようになると、だんだん自分が大切に思えてきたそうです。
最強の味方である自分自身の体のメンテでいつくしみましょう。
ストイックに頑張りすぎているとき、他の人のちょっとしたさぼりとか失敗が許せなくなりがちです。
そして、それを叱りつけてしまった自分に自己権を起こして、ドリンク剤なしには働けないパワーダウンを起こしていました。
あなたの周りの何でもかんでも頑張ってしまう人は、確かに本当の意味で優しさを出すことが難しかったりすることがありませんか?
その一方で、ちゃんと休日には遊んでココロにゆとりがある人の方が、仕事量はこなしていないのに、人がたくさん集まってくるような人望のある人だったり。
まず今日は、私たちはちゃんと自分自身に栄養をあげてみませんか。
今日もお疲れさまでした。
週も中盤!もうひと踏ん張りで週末ですね。
素敵な夢が見られますように。
では、また。