猫のメメとモエ

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モチベーションが高くても、何だか上手くいかなかった習慣は?~『小さな習慣』スティーウ”ン・ガイズ

どうモチベーションを上げても、習慣化につながらなかったトライがあります。

ダイエットです!

本当に意志が弱いワタシなのです。

いろいろトライしましたから、一時期はやせます。

でも、戻ったりするんです!!

 

今回は、脳の仕組みからこの「どうにもモチベーションだけでは成功しない」理由を解明します。

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潜在意識の脳は効率が大好物

ここで大事なポイントは1つ。

繰り返しが(潜在意識の)脳の言語であるということです。

 

習慣作りのプロセスで私たちが目指すのは、脳の反応を変化させることです。

しかし、脳は納得できる見返りが与えられない限り、変化に抵抗しようとします。

つまり、脳に関して言えば、習慣を変えるには繰り返し(反復)と報酬のふたつがカギとなります。

 

脳の大きな部分を占める潜在意識の脳は、効率が大好物です。

それこそが、私たちが習慣を身につける理由です。

同じ行動を繰り返すうち、プロセスは徐々に自動化されます。

同じ行動を自動的に行う方が、脳のエネルギーの節約になるからです。

脳はゆっくりした変化を好む

人間の脳は、ゆっくりとした変化だけを受け入れることで安定を保ちます。

決まった手順、同じ状況に同じ反応を示そうとします。

ゆっくりとしか変化しない脳にイラつくこともありますが、そのほうが私たちには都合がよいからです。

あなたの人格や生活が一晩でがらりと変わったら、疲れ果ててしまいますから。

 

私たちの行動の45%は習慣として自動的に行っているものです。

これをコントロールしていくには、脳の2つの主要部分について理解する必要があります。

間抜けな脳と賢い脳をコントロールする

人間の脳の大部分は誰しもが「間抜け」です。

だから、タバコを吸っているときは肺がんのリスクを考えず、運動前に鍛え上げられた腹筋の魅力に思い至ることはないのです。

残念なのは、この間抜け部分が脳の中で最も大きな力を持ち、脳全体を支配している時間も長いということ。

別の指示がないと、特定パターンを認識して、繰り返します。

この部分は大脳基底核とよばれています。

 

しかし、脳には本当に賢いもうひとつの部分があります。

額のすぐ裏側に位置する前頭前野です。

この部分は、何かしたときの結果や長期的な利益を理解できる脳の”司令塔”です。

ありがたいことに、大脳基底核を抑え込む力ができます。

短期的な思考と意思決定をつかさどるのもこの前頭前野です。

 

大脳基底核は人間だけが持てる高レベルな目標を認識できず、気づくこともありません。

それでも、同じことを自動的に繰り返し、エネルギーを効率的に使うのは得意です。

前頭前野のように”知的”ではありませんが、重要なのです。

ですから、この大脳基底核に自動的に好ましい行動をとるよう教え込めば、最高のツールとなります。

 

私たちが取り組もうとしているのは、そのプラン作りです。

最初はひどいプランに見えます。

しかし、賢い前頭前野は、大脳基底核ほどスタミナがありません。

ですから、大脳基底核をうまく使うしかないのです。

賢いけれどスタミナのない前頭前野が、間抜けでもスタミナはある大脳基底核をコントロールする方法があります。

意思決定する前頭前野は多くのエネルギーを使うので、ずっと働き続けることはできません。

 

このコントロールの手段を選ぶ段階で、次の重要な問題が発生します。

行動を習慣化させるために必要な力は、モチベーションかわずかな意志の力のどちらかです。

さぁ、どちらでしょう?

モチベーションに頼ってばかりだと、うまくいかなかった理由

ワタシはダイエットを「やせたら素敵になれるというモチベーション」で成功させようとしてきました。

しかし、モチベーションも必要ですが、それだけでは長期的に続けることが出来ないのです。

 

著者が言うには、習慣化のきっかけにモチベーションを上げることは”ときには効果がある”としています。

習慣化には、何度も繰り返しが必要です。

感情を高めるモチベーションの効果は重要で、いろいろな面で助けになってくれます。

しかし、これだけを信頼していくのは危険なのです。

それは、モチベーションが感情に基づいたものだから。

太古の昔から、人間の感情は変わりやすく予測できないモノです。

あらゆる要素は、感情を左右します。

何かの出来事、血糖値、気分の落ち込み、体内の化学物質の変動、ホルモン、健康状態、外部からの刺激、エネルギーレベル、信念など・・・。

言い換えれば、あらゆるものはあなたの感情に影響を与えます。

そこに希望を託して良いのでしょうか?

どんなものも、基礎がまずしっかりしなければなりません。

モチベーションを基礎にするのは、水の上に家を建てるようなものだと著者は言います。

 

誰にでも、不調の日があります。

当然モチベーションは低くなります。

それでも行動に移すには、やる気になる画像を目にしたり自分を励ますなどの方法が必要です。

ポテトチップスを食べながらテレビを見るよりも、12キロ走ることを選ぶのに、モチベーションだけでやろうとするならば、どれだけのモチベーションが必要でしょうか?

すぐ見える結果につながらない以上、ソファでアイスを食べつつ映画を観る誘惑に負けてしまうかもしれません。

モチベーションを上げようと頑張らなくていい

「何かしたいという気持ちになると、それを自分に強いる(意志の力を使う)必要がなくなる」というのは、本当です。

モチベーションが高い時は、上手くいきます。

 

しかし、狙い通りにモチベーションを上げ続けることは、簡単ではありませんよね。

疲れているとき、調子が悪い時、楽しい何かをしたいとき、とても難しいのです。

私たちがモチベーションが高いときは、エネルギーが有り余っていて、健康的な考えがあり、ほかに大きな誘惑が無い時に限ります。

熱意で習慣化すると、退屈がやってくることがありませんか?

例えば、あなたは毎日2時間の読書をするためモチベーションを上げ、3週間続いたとします。

この時点で、習慣化の小さな芽が育ちます。

ところが、あなたはモチベーションに頼ってしまったために、習慣の芽が成長の終わりを迎えてしまうかもしれません。

 

4枚目のピザを食べるとき、3枚目のピザを食べる楽しみよりほんの少し薄れます。

5枚目は4枚目の楽しみよりさらに薄れます。

行動の繰り返しもこれと同じです。

 

行動が習慣に変わり始めること、その行動への感情は薄れていきます。

退屈でつまらなく思えてくるかもしれません。

ありますね!習慣化したとたんに、モチベーションがどうにも上がらなくなる瞬間!

 

夢中になるのは素晴らしいことですが、その気持ちの高まりは、行動開始の合図ではなく、あくまでもボーナスとみなしておくことを著者は勧めています。

それよりも、自分でそうすることを選んだという理由から何かをする方が効果を期待すること。

その方が、ぐらつかない頑丈な基礎になるのです。

なんとなく矛盾して見えますが、時間がたって熱意が欠けてくるのは、大脳基底核が働きだした好ましい兆しだからなのです。

運動を始めた人が1か月も経つと挫折するのは、そのせいです。

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次回、「意志の力は信頼できて、強化できる」ことについて。

モチベーションと違って、意志の力は筋肉みたいに鍛えられる、という話です。

スケジュール管理に強いらしいです。

前頭前野が弱いADHD(忘れっぽくて、集中力が短め)なワタシなので、是非とも鍛えてみたい!

 

今日もお疲れさまでした。ゆっくり休んでくださいね。

では、また。

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