「手抜きなく、がんばらなくては!」
と思い込んで、何でもかんでも全力投球してしまうと、息切れしますよね。
「一つひとつの仕事に全力投球しなければ不誠実だ」
と考える人ほど、そう仕事は早くなかったり、出来上がりが必ずしも素晴らしいとは限らなかったり。
(ワタシのことです・・・)
著者は、大量のアウトプットをするためには、たまに”手抜き”することが必要であると述べています。
手作り弁当より冷凍食品の方がうまい?
ために手抜き仕事をしたって、誰も気づきはしません。
すべてに全力投球もいいけれど、それで力尽きてしまっては元も子もないですもんね。
たとえば、共働きで仕事をしていれば、お母さんが子供の弁当を毎回ばっちり作るわけにはいきません。
「今日は時間がないし疲れているから、冷凍食品を適当にレンジでチンしよう」
こう割り切れると人生は一気に好転する、と著者は言います。
反対に、弁当は手作りでなくてはだめだと思い込んでしまったら、負のスパイラルにはまってしまいます。
(ワタシがまさに、そうでした・・・)
毎朝早起きすることにストレスを感じ、子どもや夫に八つ当たりして、家庭の空気が悪くなってしまえば、本末転倒です(反省)。
冷凍食品を並べた弁当だって、実はまずくもなんともないのです。
「大事な子どもに食べさせる弁当だから、心を込めて毎回手作りしなくちゃ」
「化学調味料なんか・・・」
これは、妄信。
しかし、残酷なことに、お母さんの愛情たっぷり弁当よりも、コンビニ弁当やマックのてりやきバーガーがおいしかったり。
全力投球して、自己満足に陥っているということは、よくあること。
もちろん毎回手抜き弁当をしていたら、子どももそのうち手抜きに気づきます。
重要なのは、たまに手を抜くことです。
常に全力で走っているサッカー選手は二流だと著者は言います。
試合開始から全力を出し続けていては、肝心のチャンスで100%の力を出せません。
メッシのような超一流選手は90分の試合のうち大半をさぼっていて、ここぞというとき一瞬のスキをついて得点を奪います。
緩急を使いこなすことこそ、仕事の本質。
著者は毎週のメルマガを一度も欠かしたことがありません。
メルマガを書く時間を十分に取れないこともあります。
しかし、隙間時間に冷蔵庫のありもの食材で料理するかの如く、過去に書いた自分の記事のエッセンスを抽出し、組み合わせるなど、やり方を工夫しているのだそう。
メルマガの中には発行者の都合で遅延したり配信がなくなったりするものがあります。
そのメルマガの発行者は、クオリティを大事にしているかもしれませんが、読者にとってはメルマガですから、毎週必ず届くことの方が大事だったり。
仕事が遅かったり、仕事に忙殺されてしまっている(ワタシと同じようなタイプの)人は、「仕事はすべて100点を取らなくてはいけない」という自己満足をかなぐり捨ててみませんか。
「完璧主義者」は、何度もやり直し、1つの仕事に蟻地獄のようにはまってしまう。
目指すべきは完璧ではなく、完了だと著者は断言します。
目の前の仕事をサクサク終わらせ、次に行くこと。
そして、前の仕事には戻らない。
「完了主義者」こそ、大量のプロジェクトを動かすことが出来るのです。
今回の「やってみよう!」
・企画書やプレゼン資料のうち2割は手抜きでやってみよう。
・その分、浮いた時間で新しいことを始めよう。
・新しいことは、自分がワクワクすることなら何でもいい。新規プロジェクトを提案してもいいし、早く退社して合コンに行ってもいい。
・一度手を付けたものは、「完了」させることを心がける。
今日はゆっくりできましたか?
ゆっくり休んでよい夢を。
では、また。