まわりに流されずに、気品をもって情熱的に生きる方法。
著者hあ、大学生の時、アメリカから留学でパリに行きました。
ホストファミリー一家のシックで毎日を最高に楽しむ生き方を知ります。
そして、小さなクローゼットに基本のほんの少しのワードローブに象徴される生き方のすばらしさに感化されました。
特に素敵なのは、女主人の”マダム・シック”。
家にいるときも(!)、出かけるときも、ホストマザーのマダム・シックは、いつもきちんとした服装でエレガント。
それは、マダム・シックにとって、ごく当たり前のことでした。
ガウンを着て早くからキッチンに立ち、朝食の用意をしているときも、マダムは心穏やかで満ち足りた様子でした。
家にいるときも、出かけるときも、マダムは毎日、美しく装っていました。
良く似合う素敵な服に、年齢にふさわしいナチュラルメイク。
そして完璧な身だしなみ。
いつも背筋がすっと伸びていて美しい。
それだけではありません。
マダム・シックは言葉遣いの美しい聡明な女性で、大好きな料理の腕前はアートの域に達していました。
テーブルセッティングから料理の盛り付けまで、毎晩の食卓はうっとりするほどエレガント。
マダムは誰に対しても感じよく振る舞い、エチケットやマナーを重んじていました。
パリで暮らす以前の著者は、凛とした魅力のことなど、特に考えもしませんでした。
当時20歳で、ショートパンツにビーチサンダルの典型的なカリフォルニアガールで、しょっちゅう間食をしていました。
規律正しい生活なんて、窮屈そうでまったく興味がありませんでした。
堅苦しいことはまっぴら。
エチケットやマナーなんて、いちいち覚えていられない!そう思っていました。
ところが、パリで暮らしてから考え方ががらっと変わりました。
マダム一家の情熱的で充実した生き方を目の当たりにして、毎日エレガントに生きることは、とても素敵なことだと思うようになったのです。
そして、マダム・シックのおかげで、自分に対する見方も変わりました。
著者のようなカジュアルなカリフォルニアガールでも、きっと気品のある女性になれる。
自分らしいスタイルを持ち、美しい言葉遣いや立ち振る舞いを通して、自分らしさを表現できる女性に。
つまり、凛とした女性になれる、と思えるようになったのです。
凛とした魅力は、気品のあるエレガントなふるまいにも表れます。
マダムの優雅な暮らしの基本は、まさにそんな振る舞いにありました。
どんなときも気品とエレガンスを大切にしていたのです。
でも、嬉しいことに「マダム・シック」はこの世にたった一人しかいないわけではありません。
それどころか、世の中にはたくさんの「マダム・シック」がいます。
あなたもきっとそんな人に出会ったことがあるハズです。
おしゃれで静かな自信に満ちた、凛とした人。
上品で洗練された装いに身を包み、言葉遣いも美しく、毎日を特別な贈り物のように大切にしている人。
ミステリアスな雰囲気を漂わせた人。
内面を磨く努力を怠らない人。
積極的にアートに触れている人。
むやみに物を買ったりせずに、すっきりとした素敵な家に住んでいる人。
特別な秘訣を知っているかのように、毎日を生き生きと過ごしている人。
私たちは誰でもスタイルと品格をもって、エレガントに暮らすことが出来ます。
過去や育ち方は関係ありません。
お金をいくら持っているかも関係ありません。
昨日、あるいはついさっき情けないふるまいをしてしまったとしても、あなたの友人たちが誰もエレガンスなど興味がなくても、家族でさえあなたの気持ちを理解してくれなくても、きっとそんなこと構わないのです。
大事なことはただひとつ。
わたしたちには変化を起こす力がある。
なりたい自分になれるということです。
「凛とした魅力」の5つの特徴
1 自信 ありのままの自分に満足している。本当の意味で自信を持っている。
2 心の落ち着き つねに物事をポジティブにとらえ、冷静さを失わない。
3 思いやり 他人の立場になって考え、思いやりのある行動をとる。
4 美しい身だしなみと姿勢 その場にふさわしいおしゃれな装いと美しい姿勢。
5 「いま、この瞬間」を大切に 凛とした魅力のある人は、「いま、この瞬間」を大切に、情熱的に生きる
読んでから、ちょっとだけ姿勢に気を付けたり、普段家で着るものをちょっとグレードアップしてみました。
姿勢がよくなると、気持ちがかなりアガりますね。
そして、普段着もグレードアップすると、ごみ出して近所の人に会ってもいつもよりエレガントに気持ち良い挨拶ができました。
つい「一番良いもの」は、「もしものとき」を思ってとっておいてしまったり。
それをあえて普段使いすることで、かなり素敵な気分になれました。
今日は少しは休めましたか?
ゆっくり休んで素敵な夢を。
では、また。